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理想の生活は海外にあり? ビジネスマンにオススメの「移住しやすい国」3ヵ国

Kashiwagi Sawako

2016/08/01(最終更新日:2016/08/01)


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 理想とする働き方の明確なビジョンを持っていながら、「日本の社会環境では到底実現しないだろうな……」と諦めてしまっているビジネスマンもいるのではないか。

 そんな実現不可能のように思える理想のワークスタイルも、海外移住という選択肢も含めると、希望がみえてくることがある。思い描く理想のワークスタイルを日本国外で叶えるのも一つの手だ。

 そうはいっても海外移住は難しいのではないかという読者に、目的別の移住しやすい国を3ヵ国紹介する。自分の海外ライフを想像してみてはいかがだろうか。

起業したい人にオススメの移住しやすい国

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 雇われる側ではなく、いつかは雇う側になってやる!と野望を抱くビジネスマンもいるだろう。しかし国内での起業は、人件費やオフィスの賃料などコスト面が厳しいのが現実だ。また競争相手も多くいるため、チャンスをつかむのは簡単ではない。

 その点を踏まえた上で起業のために移住しやすい国を紹介する。

ベトナム

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 アメリカの不動産仲介大手CBREが発表したランキングによれば、ベトナムの首都ホーチミンのオフィス賃料は2012年時点で15,454円/月・坪で、1位の日本45,500円/月・坪と比較するとかなり安くなっている。人件費についても同年の三菱東京UFJ銀行の発表した資料を参照すると、130ドルとなっており、ASEAN加盟国の中でも低い数値になっている。コストを抑えられるという点においてはうってつけだ。

 最近ではベトナム人気が高まり、帝国データバンクの調査結果によるとASEANの10か国の中では進出日系企業数が第3位の2,527社となっており、競合企業の数は多いように思われる。しかし、1位のタイは4,788社と2倍近くの数字になっており、アメリカやヨーロッパを含めた世界規模で見ればまだまだ入り込む余地のある数字といえる。ただし、2011年ごろからベトナム人気は急上昇しているので早めに準備しよう。

 ベトナム国民のおよそ8割は仏教を信仰しており、地理的に中国と近いことから儒教的な考え方も根付いている。日本人にも親しみやすい文化環境といえよう。首都には日本にも出店しているコーヒーチェーン店や現地の屋台など、幅広く食を楽しめる施設がある。現地の日本人コミュニティもあるため、馴染みやすく移住しやすい国といえる。

メリハリのついた仕事環境を求める人にオススメの移住しやすい国

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 毎日残業、休日も仕事の電話がしょっちゅうかかってきて全く休めず……。という状態に正直疲れてしまってはいないだろうか。仕事が終わったら家に帰ってゆっくりしたり、少し外で散歩をして気分転換したい。そんな願望が成就する国も世界にはあるのだ。

ニュージーランド

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 「1日8時間労働」という言葉を聞いたことはあるだろうか。この数字は今や世界中で労働時間の目安として考えられているそうだ。日本人の平均的な労働時間はOECD(経済協力開発機構)によれば9.1時間。その平均よりも一時間短いこの「8時間労働」はニュージーランド発祥なのだ。1840年に、ある大工がこの条件を出して働いたことから広まったという。

 ニュージーランドでは街のショップや銀行などは17時までに閉まることも稀ではなく、その時間を過ぎると街自体が静かになる。一見不便に感じるかもしれないが、裏を返せばそれまでに人々が仕事を終え、終業後は各々がプライベートな時間を過ごしているということだ。仕事だけではなく、プライベートな時間も人生を豊かにする大事な瞬間なのだとニュージーランドの人々は考えているそうだ。この考えに共感し、そんな生活を送りたいと考える日本のビジネスマンは、思い切ってニュージーランドで働くのはいかがだろうか。

 また、ニュージーランドの永住権取得はポイント制になっていたり、一度永住権を取得すれば更新の必要がないなども移住しやすい点になっている。

 ポイント制では、自己査定表の結果をもとに、140ポイントを有している人は全員本申請に進むことができ、100ポイント以上の人は条件次第で本申請に進むことができる。ニュージーランドでの技能職経験や年齢、資格などによってポイントが付与されるが、ニュージーランドで10年以上技能職を経験すれば30ポイント、年齢が30代なら25ポイント、学士号を有していれば50ポイント……といった具合。もちろん最低限の英語力や健康であることなど、必須条件もある。

 またニュージーランドは気候も日本と似ているため過ごしやすい。南半球にあるため季節は真逆ではあるものの、日本同様に四季があり、気候になじめないということはなさそうだ。

 人口よりも羊口が高いニュージーランドで働くのもいいかもしれない。

高い給与を重視したい人にオススメの移住しやすい国

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 やはり働くなら、それ相応の報酬が欲しいと考えるのは必然だろう。高いスキルと引き換えに高い給与をもらうのは当然のことだが、現状、自分が正当に評価されていると感じていない人はいないだろうか。仕事に打ち込み、その結果として給与をもらって欲しいものを手に入れる。人生を豊かにするためには、お金も重要な要素となる。

 そこで次は給与が高く、かつ移住しやすい国を紹介する。

デンマーク

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by Nelson Lourenço
 税金の高い国として知られるデンマーク。その消費税は25%と驚きの数字だが、国連の幸福度調査では2016年はランキング1位に輝いている。

 実は給与所得ランキングではデンマークは第四位。平均年収は888万円となっている。平均年収というと貧富の差により最高年収にひきあげられる形で上昇しているのだと思われそうだが、ISSP(国際比較調査)の2009年度調査によればデンマークの貧富の差は38か国中最下位。つまり最も貧富の差のない国なのである。

 それを考慮に入れれば平均年収第四位はなかなかの数字である。税金にほぼ取られるのではないかという懸念もあるだろう。しかし手厚い福祉により、社会のために働いた分の見返りが十分に保障されている考えれば、税金が高すぎるということにはならないだろう。

 デンマークの永住権申請は先に紹介したニュージーランドと同じくポイント制となっており、犯罪歴がないことや語学試験の結果といった必須の70ポイントの他に、デンマークでの就労、ボランティアなどの追加ポイントを30ポイントを取得すれば永住権の申請ができる。

 バリバリ働き、それに見合った報酬と暮らしを手に入れたいというビジネスマンにはうってつけの舞台ではないだろうか。治安の良さもデンマークの魅力だ。


 理想的な生活を手に入れるチャンスは待っているだけではやってこない。一度しかない人生のチャンスを掴むためにも、海外移住を選択肢に入れて見るのはいかがだろうか。

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