1. 若年層の“資産形成”はいかに原資を確保するかがポイント! 資産形成をするうえで知っておくべきこと

若年層の“資産形成”はいかに原資を確保するかがポイント! 資産形成をするうえで知っておくべきこと

by Tax Credits
 「資産運用」と「資産形成」どちらも似たような言葉だが、どのような違いがあるのだろうか?  「資産運用」とは、手元の資産を運用で増やしていくこと。「資産形成」とは、運用の原資となる資産を作っていくことを指す。

  今回は、前回の「100万円を貯める方法」に引き続き、20代から30代の若手ビジネスマンが理解しておくべき資産形成の方法をファイナンシャルプランナーの平原 直樹の視点から考えてみたい。

お金は、お金持ちのもとに集まる

by Tracy O
 「お金は、お金持ちの元に集まる」という言葉を聞いたことはないだろうか? この言葉は、ある意味では正解である。仮に、3%で運用できる金融商品があったとする。運用原資が10万円の場合、3,000円の運用益だ。

 ところが、運用原資が1,000万円の場合、30万円の運用益となる。同じ利率ではあるが、手元に入ってくる絶対額が異なる。つまり資産運用をする際には、手元の運用原資がある方が有利ということだ。

 退職金を受け取った高齢者世帯と比較すると、若年層は運用原資の額を確保することは容易ではない。20代・30代と比較的若年層の場合、資産運用の原資を用意するために、まずはしっかり資産形成をしていくことが重要だろう。

資産形成のポイント

by 401(K) 2013
 20代・30代の方が資産形成をしていくうえで有利なことは、資産を貯めていく「時間がある」ということだ。老後の準備を考えても30年程度の投資期間がある。まだまだ人生は長いので、目の前の運用結果に一喜一憂しなくてもいいだろう。

 では、具体的にどのような手段で、資産形成をすればいいのだろうか? 定番ではあるが、毎月の積立方式を採用することをおすすめする。

 たとえば、毎月2万円ずつ投資信託の積み立てをしていくこととする。積み立て投資のいいところは、経済環境が悪化して一時的に保有資産に評価損が出たとしても気にしなくていい点だ。

 以下の様な2つの投資パターンがあったとする。
 2つを比較すると、どちらの方が資産を増やすことが出来ただろうか? 順調に資産価値があがっているパターンAの方が、いいように見えないだろうか? ところが実際の答えは、パターンBだ。購入手数料や運用益に対する税金等は除外して、単純計算をしてみると、以下の通りとなる。

 パターンAは、5か月の投資額10万円に対し、5ヶ月後の資産価値は13万4,214円。資産の増加率は、約134.2%だ。一方パターンBは、同じく投資額10万円に対し、5ヵ月後の総資産額は18万2,666円となり、資産の増加率は182%だ。

 投資初月の基準価格に回復していないにも関わらず、パターンBの方が資産が増えている理由は何故だろうか? 答えは、保有している投資商品の数にある。パターンAもパターンBも毎月の投資額は、2万円だが、基準価格(購入単価)によって購入できる投資商品の数が異なる。基準価格が下がる方が保有できる投資商品の数が多くなる。

 これは、ガソリンを入れることを考えると分かりやすいかもしれない。ガソリンの値段が安くなれば、同じ購入金額でもその分たくさん給油することができるのと同じ仕組みだ。

 パターンBの方が基準価格の下落に伴い、多くの投資商品を保有出来たということだ。パターンAは、約7.45個の保有に対し、パターンBは22.8個の保有となる。この様に積み立て投資のいいところは、投資商品の急降下があったとしても、気にする必要がない点だ。

 むしろ、投資商品を大量購入できる好機と言ってもいいかも知れない。基準価格が下がっても、中断せずにしっかり積み立てを続けて行くことが重要なポイントと言えるだろう。

 繰り返しになるが、20代・30代には投資する「時間」がある。じっくり時間を掛けて積み立てをして、資産を形成することをおすすめする。


執筆者:平原  直樹
ブロードマインド株式会社のファイナンシャルプランナー。
第一種証券外務員を保有するお金のプロ!  難しいお金の話を分かりやすく解説します。

  くらしとお金の相談メディア「Sodan(ソダン)」でも、役立つ多数のマネー情報を発信中。その他の記事はこちら

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