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スーツ選び基本編!見栄えも着心地も良い生地の種類とは?

粕谷満子

2016/12/22(最終更新日:2016/12/22)


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出典:moststylish.wordpress.com
 ビジネスマンの顔とも言えるスーツであるが、仕事を円滑に進めるためにもできるだけ見栄えの良いものを着たいものである。今回の記事ではそんなスーツの選び方やおすすめのブランドについて、スーツの生地の観点からまとめていく。

スーツの生地の種類

 スーツの生地の種類を知る上でおさえておきたいのが生地の生産国である。大きく分けてイタリア産、イギリス産、日本産のスーツがある。

 まずイタリア産スーツは薄めで軽く、着心地が良いことが特徴である。またイタリアスーツは発色がよく光沢がかった生地であるため、日本人には比較的人気であり、たくさん流通している。

 イギリス産スーツの特徴は肩パットが厚く、イタリア産と比較してしっかりとしたざらざらで硬めの生地であり、背筋を伸ばして羽織れば綺麗なシルエットとなる。しかしイギリス産スーツはボタンの位置が高いため、小柄な日本人にはあまり好んで着られてはいない。

 最後に日本産スーツの生地は比較的イギリス産に近い素材であり、生地の丈夫さを持ちながら日本のじめじめした季節に対応したものになっている。

良いスーツ、良い生地の見分け方とは? 

 実際にスーツを前にして購入する時に良い生地を見分けるには、実際に生地に触ってみて判断するのが一番よいだろう。触って分かる生地の特徴として、一つ目は生地の硬さである。スーツの袖の部分を掴んで柔らかい感触のする生地は良いスーツの特徴であり、試着してみても着やすさがわかるだろう。

 二つ目に生地のシワになりにくさを確認しよう。袖の部分を掴んでみて、シワがちゃんとすぐに戻るスーツは良いスーツの証拠。良いスーツは復元力に優れており、シワになりにくく耐久性に優れていることが特徴である。

 次にスーツのタグに記載されている材質についてである。基本的にスーツはウールで作られていることが多いが、ポリエステルやカシミヤが入っているものもある。やはりウールの比率がなるべく高い方が品質の良いスーツといえるだろう。生地の見た目についての比較をしたければ、同系色の他のスーツと比較してみるのがよいだろう。光沢を感じられるような生地のものほどシルクが織り込まれており、より高級な印象を得られる。

おすすめのスーツの生地のブランドはこれ!

 まずイタリア産スーツ生地のブランドで最も有名なものがエルメネジルド・ゼニア(Ermenegildo Zegna)である。シワになりにくい「トラベラー」、比較的しっかりした生地をもつ「エレクタ」、光沢感に優れている「トロフェオ」といった複数のレーベルがあり、これらの特徴から自分に合ったものを選べることもエルメネジルド・ゼニアがおすすめのブランドと言える点のひとつである。

 イタリア産の生地でエルメネジルド・ゼニアに並んで人気が高いのがロロピアーナ(LORO PIANA)である。同様に多数のレーベルがあり、シワになりにくい「トラベルプロ」、丈夫で弾力性に優れた「ジランダー」、高級感のある見た目の「タスマニアン」などをおさえておこう。

 一方、イギリス産スーツ生地ブランドでおすすめなのが、ホーランド&シェリー(HOLLAND & SHERRY)である。ホーランド&シェリーは耐久性が高くシワになりにくいイギリス産生地の特徴をしっかりとおさえており、豊富なコレクション数を持つ英国調老舗生地ブランドである。


 ビジネスマンが毎日身につけるスーツであるからこそ、使いやすさと見た目の良さを兼ね備えた優れた生地のスーツを購入したいものである。そのために今回まとめたような良い生地の見分け方のポイントを押さえた上で、クオリティの高いワンランク上のブランドスーツを購入しよう。

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