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ホリエモン「“若者の祭離れ”なんて起こってない!」 地方活性化のために本当にすべきこととは!?

野口直希

2016/07/06(最終更新日:2016/07/06)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「外国人はまだまだ知らない!?」〜vol.691〜』では、ホリエモンがクラウドファンディングを使って実現しようとしている驚きのアイデアを披露。

 今回取り上げたのは、「大阪府南部では、10月に祭礼が行われます。若者の祭離れが進んでおり、祭礼をやめてしまう地域も出てきています。時代の流れとしては仕方ないとは思いますが、この大阪府南部という土地自体がもっと若者にとって魅力のある場所になるしかないのかなと思っています。

 そこで、この地域を対象にした若者向けのメディアを作りたいです。考えられるのはおしゃれな人のスナップ、流行っているお店の紹介などですが、自分で思いつくものでは全然おもしろくなりそうにありません。何か参考になるものや、堀江さんの思いつくところがあれば教えていただきたいです」という質問。

ホリエモン「若者の祭離れなんて全然起こっていないよ!」

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 ホリエモンは、「まあ、地域の若者向けメディアを作ったところで、祭の集客ができたりとか土地が魅力的になったりというのは難しいだろうね。でも祭自体は観光客からすると非常に魅力的なので、海外向けにソーシャルメディアなどで丁寧に魅力を伝えていくのはいいと思うよ」と回答。
  
 若者の祭離れを食い止めるために若者向けの地域メディアを作ろうとする質問者だが、ホリエモンはそもそもメディアで地元離れを食い止めるのは不可能とバッサリ。むしろ、こうしたメディアは現在認知が少ない外国人などに向けた方が有効だ。
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 今回のゲストでクラウドファンディング「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」を運営する株式会社CAMPFIRE代表 家入一真氏は、「そもそも若者の祭離れは本当に起こっているの?」と疑問視。伝統的な祭ではなくても、例えば「The Color Run(カラーパウダーをかけあいながらのレース)」のように新たな形の祭も次々生まれている。

 ホリエモンは「若者の祭離れなんて全然ないよ!」とあっさり否定。ホリエモンが毎年参加する阿波踊りの参加者はむしろ若者ばかりで、ホリエモンくらいの年齢層はかなり上に位置しているのだという。メイン層の20代前半の人々は、全国各地から意気込みたっぷりで徳島を訪れているのだ。

 そんなに盛況な阿波踊りなのに、むしろホリエモンが驚くのは外国人参加者の少なさ。阿波踊り期間中は徳島県の人口が3倍になるといわれているほどなのに、外国人を目にすることがほとんどないらしい。訴えかけるとしたら、若者より彼らの方が有効そうだ。
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ホリエモン「アピールすれば、きっと世界中から注目されるはず!」

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 なぜ阿波踊りには外国人参加者が少ないのか? 「(阿波踊りの存在を)知らないからだよ」と、ホリエモンはあまりに明快な解答。また、存在は知っていたとしてもだれでも参加できること、あるいは参加方法が周知されていないから興味を持たれないのだ。

 ところが、現状では外国語に対応した解説ページすらろくに存在しないらしい。これでは、祭自体がどんなに魅力的でも外国人が参加しないのは必然。しかし、逆に言えばアピールさえできれば、いくらでも人気になる可能性を秘めているということでもある。
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 ホリエモンは、「リオのカーニバルレベルとまではいわないけど、ちゃんとアピールすれば絶対みんな行きたくなる」と自信たっぷり。もちろん、急激に外国人観光客が流入することで、交通機関や宿泊施設の問題もあるかもしれないが、それは問題化してから考えればいいこと。祭には、過疎にあえぐ地方が世界から注目されるチャンスすらあるのだ。

 阿波踊りほどの期待値はないかもしれないが、そのほかの地域の祭にも同じことがいえる。現在もなお衰えず長い伝統を守り続ける日本の祭には、まだまだポテンシャルが秘められている。発信するだけならほとんど手間がかからない現在、やってみない手はないだろう。

 今回の質問者は祭からの若者離れを危惧するが、もし若者参加者が減っていたとしても、それは選択肢が増えた中で若者が伝統的な祭に注目しづらくなっただけのこと。それよりも目を向けるべき場所は他にあるはず。過去と比較して嘆くよりも、未だほとんどリーチできていない外国人へのアピール策を考えた方が、中長期的な地域活性化につながるのではないだろうか。

 ホリエモンがクラウドファンディングで構想中の新たなアイデアを語った『堀江貴文のQ&A「外国人はまだまだ知らない!?」〜vol.691〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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