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夜、扇風機をつけっぱなしにして寝ていいの!?

近野珠央

2016/09/13(最終更新日:2016/09/13)


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by chibatching
 暑い日が続き、夜も気温が下がらず寝苦しい日々が続く夏。そうなると暑くて寝ていられないため、多くの人はエアコンや扇風機をつけっぱなしにして寝ることも多いだろう。ただし、その晩は快適に眠れたとしても、なんだか翌朝になると体がだるいという経験はないだろうか? 

 どうしてこうなるのかと気になった方も多いはず。今回は、そんな扇風機をつけっぱなしにして寝てしまうことについてお話しよう。

扇風機をつけっぱなしにして寝ていませんか?

 日本の夏となれば連日暑い日が続くことは周知の事実ながら、あなたは夜に熟睡ができているだろうか。昼間に日差しを浴びて温まり熱を帯びた建物は、夜も熱を発し続ける。こうして夜も熱を出し続けるため熱帯夜となるわけだ。このように夜も暑いと、どうしても暑さで目が覚め、睡眠も浅くなってしまうため、冷房や扇風機をつけっぱなしにして、涼しく寝ようと考えるのは当然のことの様に思える。

 しかし、つけっぱなしにすることで快適な夜は過ごせても、つけっぱなしで眠ってしまうとなんだか朝に体のだるさを感じることがある。ただ、翌朝だるいと感じてしまうとわかっていても、心地よく眠るためにはつけっぱなしにしてしまいがちなのも事実だろう。ではなぜ、エアコンや扇風機をつけっぱなしで寝ると翌朝体がだるくなるのだろうか?

 実は、このだるさの原因は、人間の体がもともと持っている体温調節の機能によって引き起こされているのであった。

扇風機をつけっぱなしにして寝ていいの!?

 扇風機やサーキュレーターといったものを使って、近距離で人体に風を当て続けると、もともと人体に備わっている体温調整機能がバランスを崩し、体調を崩すことがある。特に就寝中に近くから風を当て続けると過剰に水分が失われることになり、脱水症状などを引き起こすので、使用の仕方には注意が必要である。

 またサーキュレーターは特に風量が多く、風速も大きいという特徴があるため、人体に直接長時間当てた場合は、扇風機よりもさらに負担が大きくなる傾向にある。そもそも汗をかくのは、自律神経が自動的に体温調整をしてくれているからであって、人は寝ている間何もしなくとも、コップ1杯分の汗はかくのである。

 そのため、扇風機をつけっぱなしにすると、常に風が体に当たり水分が蒸発している状態になり、体から常に熱と水分が奪われ続けるので、翌朝だるくなってしまうのである。

扇風機をつけっぱなしにするときの注意点!

 扇風機をつけっぱなしにするときの注意点としては、何より無人状態での運転をしないということ。部屋の空気を常に循環させる目的で、扇風機やサーキュレーターを24時間連続運転させたままにすることは街中でもよく見かけるが、これはなかなか危険な使い方であるため避けるべきだろう。

 扇風機やサーキュレーターは内部に電動モーターが使われている電動機であるため、回転部分は熱を持って運転している。そしてこの回転部分は、経年劣化や、汚れによる回転不良などで、上手く回らなくなると使用される電流が増加し、異常過熱を引き起こすことになる。

 異常過熱した場合、機器の焼損や発火などに繋がり火災にもなりうるため、人が近くに入れば異音や異臭などで気付けるのだが、無人状態ではこれらに気付けず、危険な状態になってしまう。

 そのため適度にスイッチを入り切りして、使用方法には十分注意した方が良い。


 扇風機をつけて寝る時には直接風を浴びない用に調整するのが一番で、そのためには扇風機の向きを壁に向けてやり、壁によって風向きの変わった変則的な風を作ると良いだろう。そうすることで、体にずっと同じ風速の風を浴びることなく、快適な夜を過ごせるはずである。また、近年のものにはお休みタイマーなどもあるので、そういった機能を活用するのもオススメだ。


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