1. 「そろそろ資産運用を始めたい!」と思っているあなたへ:「資産運用と貯蓄の適切なバランス」とは?

「そろそろ資産運用を始めたい!」と思っているあなたへ:「資産運用と貯蓄の適切なバランス」とは?

 資産運用、保険、住宅ローン――、20代から30代にかけて、向き合い始める「お金の話」。必要であることは知っているが、どう勉強すればいいのかわからない。そんな難しいお金の話を「お金のプロ」であるファイナンシャルプランナーから解説していただく本企画。

 今回は、「そろそろ資産運用を始めたい!」という方に、一種証券外務員資格を持つファイナンシャルプランナーである平原 直樹から見た「資産運用と貯蓄の適切なバランス」について紹介したい。

 まず、資産運用について気になるのは、「手元資金をどの程度残しておくべきか?」ということ。しばらく使う予定はないが、万が一の時に手元資金がないのは心配だ。

 はたして、投資をする際には、手元にどの程度の額を残しておくべきなのだろうか?

手元に残しておくべき金額とは?

 当然ながら、家賃や光熱費、携帯料金、保険料など、毎月引き落としが発生する生活費は、常に預金口座に入っている必要がある。いったい何ヶ月分の生活費が必要なのだろか?

 基本的には、「半年分の生活費」を手元資金として残しておくべきと言われている。もちろん、「会社員なのか」「自営業なのか」「実家暮らしなのか」「住居費が必要なのか」等、個人の状況によって当然異なってくる。それでも、どんな状況であっても、半年分の生活費は手元に残しておくべきだと考えている。

 急きょ自己都合で退職を余儀なくされた場合、雇用保険の失業給付が給付されるまでの約3ヶ月の給付制限(待ち期間)がある。つまり、3ヶ月間は無収入となる恐れがあるのだ。

 また、急きょ大病をしてしまった時等、突発的な出費が発生してしまうことも起こりうる。こういったリスクも考えて、半年分の生活費を手元に残しておくと安心だ。

 毎月必要な訳ではないが、近未来に使うことがわかっている資金も手元に残しておきたい。近未来とは、今後「一年間程度」で使う予定のある資金のことだ。

 「車検」「家具の買い替え」「夏休みの旅行」「正月の帰省」「冠婚葬祭」など、誰しも思いあたることがあるはずだ。この種の支出も手元資金として残しておく方が安心だ。

手元資金は、何で運用するべきか

 手元資金には、いつでも引き下ろせると言う流動性が重要だ。そのため、普通預金に入れて行くのが一般的だろう。

 とはいえ、金利のことを考慮すると全額を普通預金に入れておくのも勿体ない。最近では、1週間や2週間と期間の短い定期預金が存在している。普通預金と比較すると、より高い金利が期待できるので、こういった超短期の定期預金は積極的に利用したい。


 ここまでの話をまとめてみよう。

 投資を考える際に、「一年以内に使う予定のある資金」と「半年分の生活費を差し引いた額」とを手元資金として残しておきたい。

 数式におきかえると、以下の式となる。

「資産運用に回せる資金」=「現在の預貯金残高」-(「一年以内に使う予定のある資金」+「半年分の生活費」)

出典:Sodan

 資産運用をする際に、しっかり手元資金があることは重要だ。まだ充分な手元資金を準備できていない方は、最初に手元資金を準備することをお勧めする。


執筆者:平原  直樹
ブロードマインド株式会社のファイナンシャルプランナー。
第一種証券外務員を保有するお金のプロ! 難しいお金の話を分かりやすく解説します。 

 くらしとお金の相談メディア「Sodan(ソダン)」でも、役立つ多数のマネー情報を発信中。その他の記事はこちら

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