HOMECareer Runners 「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実”

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実”

Qreators.jp公式

2016/06/10(最終更新日:2016/06/10)


このエントリーをはてなブックマークに追加

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実” 1番目の画像
by bark
仕事や合コン、はたまたパーティーで。いろんな人と直接会う機会が多ければ多いほど気になるのが、初対面での第一印象。外見はもちろん、ニオイや清潔感に気を配るのも大切だ。

そんな第一印象を大きく左右するかもしれない衝撃の事実が発覚した。「口の中は肛門よりも汚い」とは一体どういうことなのか?

歯科医として治療を行うだけでなく、魅力的な顔を作るオリジナルのメソッド「デンタル美顔」の施術も行っている是枝伸子さんに詳しいお話を伺った。

是枝伸子 プロフィール

これえだ・のぶこ / 歯科医師、デンタル美顔プロデューサー、メイクアップアーティスト。
日本大学歯学部卒業後、研鑽を積んだのちアクアタウン歯科クリニック副院長に就任。健康な歯の維持、噛み合わせ矯正のほか、歯科医の立場から若々しく美しい顔を生み出す構造を研究し、独自メソッド『デンタル美顔』を確立。顔筋ピラティスや口腔内筋マッサージなどオリジナルの施術も考案している。 

「口の中は肛門よりも汚い」とはどういうことなのか?

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実” 2番目の画像
by j03
是枝  口腔内には約700種という、腸内フローラ(腸内細菌叢)に匹敵するほどおびただしい数の常在細菌が生息しています。 

これは糞便の細菌密度と比べ、歯垢(プラーク)——いわゆる歯糞の細菌密度の方がはるかに高いということを示していて、この菌の数がいかにすごいかお分かりいただけるでしょう。一説には、歯を全く磨かない人の口の中には1,000億個以上、細菌がいると言われています。

細菌の感染経路についてはまだわかっていないことも多いですが、生まれたばかりの赤ちゃんには菌が存在しないことから、親からの口移しや、経口感染(病原微生物の混入した飲食物などを摂取し感染すること)によるものではないかと推測されます。またある実験では、腸の粘膜を口腔細菌で刺激すると、お口の中の免疫機構に影響をきたし、抗体を産生することがわかりました。 

どういうことかというと、「口腔内の情報は全身に伝わり、全身の情報は口腔に伝わる」ということです。

お口の中というのは、みなさんが考えているよりずっと全身の健康に影響を及ぼしている、いわば大切な内臓の一部だということです。

恋人選びの際にはぜひ「歯周病チェック」を!

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実” 3番目の画像
by javi.velazquez
さて、気になる異性と出会った時、みなさんはどこに注目しているだろうか。顔? それとも内面? これだけは譲れないというポイントが各々あるはずだ。 

しかし「いい人なんだけど、本当にこの人でいいのかな……」と思うこともあるのでは? 

そんな時にオススメな、気になる異性に対する独自のチェックポイントを是枝先生に教えてもらった。

是枝  恋人を選ぶ時は歯周病や虫歯がないか、治療をしているか、ちゃんと確認することをオススメします。 

具体的に言うと、お口のにおいはないか? 歯茎から血が出てないか? 赤黒くないか? 歯が黒くなっていたり変色してないか? 欠けてないか?などをチェックするといいでしょう。

先述したように、お口の中は内臓の一部と言っても過言ではありません。 誰だって内臓が菌まみれの人と付き合ったり、結婚したりしたくないですよね?

歯科衛生士さんって男性からすごく人気がある職業だと思うんですけど、彼女たちは合コンの時、男性陣のお口の中をしゃべりながらチェックしているんですって。 

口内細菌が多いと口臭もきつくなってくるし、お仕事にも影響を与えかねませんから、決して侮れないポイントです。

言い過ぎだと言われるかもしれませんが、私は性病チェックと同じくらい、重要だと思います!

1日たった10分で口内環境は改善できる!

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実” 4番目の画像
by Markus Grossalber
是枝  口内環境がよくないだけで、ものすごく損をするということはよくわかりましたよね。 

では、どうしたら口内環境はよくなるのでしょうか? 当たり前ですが、まずは歯磨きをきちんとすることです。 

菌はご飯を食べてから30分以内に爆発的に増えるので、理想は、食べたあとに必ず最低3分は磨くこと。 

それができない場合は、夜に時間をかけて10分くらい磨きましょう。歯磨きする時のポイントは、歯と歯茎のあいだ、45度に歯ブラシをあてて、細かく適度な圧力をかけてストロークすることが重要です。 

1本の歯につき20~30回前後させたら次の歯にいきましょう。みなさん小さい頃から言われてきたことです。毎夜10分歯磨きするだけでいいんです!  

これを習慣にして、最低でも1年に一回は、歯医者さんでチェック、キレイにしてもらいましょう。 歯医者さんは痛くなってから行くところじゃないんですよ。

歯医者さん嫌いの方へ

「口の中が肛門よりも汚い」とあなたは知っているだろうか? 歯科医が教える“衝撃の事実” 5番目の画像
by illuminaut
是枝  私は診療で、口の中の管理を怠って、本当に困って、後悔して……という人にたくさん出会ってきました。 

そして、そういう方はみなさん口を揃えてこうおっしゃいます。 「知ってればなあ……昔にもどりたい。昔の自分に教えたい」と。 

ここで知ることができたあなた! 今からでも遅くありません。 毎日、夜10分、歯を磨きましょう。虫歯が不安な人は、勇気を出して、歯医者さんに行きましょう。

どうしても歯磨きできない時の対処法としては、口腔内細菌の善玉菌を増やすのを助けてくれる「乳酸菌のタブレット」を服用したり、洗口液を使う方法を推奨します。 

また、唾液の分泌量を上げるために、よく噛んで食べたり、歯によいガムを噛んだりするのも効果的でしょう。 

唾液には汚れを流してくれる働きや、抗菌物質も含まれているんですよ。しかし、あくまでもメインは歯磨き。歯磨きに勝るものはありません。 

いつでもマイ歯ブラシをいつも携帯しておきましょう。 そうすれば、仕事も恋もきっとうまくいく……はず!

Interview/Text: 飯村泉


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード