1. 美しき造形により、名品と謳われる10の「北欧照明」:北欧で育まれた“灯しの文化”を体感せよ

美しき造形により、名品と謳われる10の「北欧照明」:北欧で育まれた“灯しの文化”を体感せよ

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出典:www.hometone.com
 ここ数年、インテリアですっかりお馴染みとなった「北欧」というワード。日本のライフスタイルが畳文化からフローリングに変わり、布団→ベッド、障子→カーテン、座布団→ソファーなど、インテリアも大きく様変わりした。

 当然、照明もその一つだ。少し前の日本の照明といえば、お決まりのように部屋の中央に位置し、明るければ明るいほど好まれた。

 ところがここ最近は、照明もインテリアの重要なアイテムと捉えられるようになり、ただ明るさを求められていた照明から、オシャレな雰囲気や癒しの役割を持った照明が注目されている。

 そんな中でも北欧スタイルと呼ばれる照明は、男女問わす人気の照明だ。

 日本に比べて冬の長い北欧は、日照時間が少なく、光をとても貴重なものとして考えてきた。北欧の照明への考えは、スタイルはもちろん、数や置き方、明度など、どのような照明がより居心地の良い空間を作り出すのかにわたっており、長年積み重ねて発展してきた。今回は、そんな北欧スタイルの照明について紹介する。

そもそも「北欧照明」とは何か?

出典:www.hometone.com
 具体的な北欧の照明を紹介する前に、そもそも「北欧照明」とは何かを説明したいと思う。北欧照明とは、北欧のデザイナーがデザインした照明や、北欧っぽいデザインの照明、北欧で作られた照明などの総称のこと。

 部屋全体を白く明るくする考えが主流の日本式照明に比べ、北欧照明の光は、黄色く温かみのある灯りで、光が醸し出す雰囲気を楽しむキャンドル文化の名残りが色濃い照明だ。

 では、そんなオシャレな北欧照明を10点紹介する。

北欧照明#1:LE KLINT(レ・クリント)

出典:www.malsyo.co.jp
 北欧照明の中でも、あまりにも有名な照明だ。デンマークの著名な建築家「P.V.イエンセン・クリント」が創立したレ・クリント社にて、1940年代に作られた照明で、まるで折り紙のようなシェードが特徴的だ。曲線の美しいデザインと、照明としての優れた機能を備え持つ照明の名品として世界中に知られている。

 また、大きさも様々で、場所によって照明のサイズを使い分けたり、複数つけて雰囲気を楽しんでもいい。

北欧照明#2:SWIRL 2S COPPER(スワール 2S コッパー)

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 レ・クリント社の「SWIRL = 渦」というシリーズで、レ・クリントのクラフトマンシップ、クラシックデザインを継承しつつ、彫刻的な力強い造形の北欧照明だ。

 SWIRL Copper(スワール・コッパー)は、レ・クリントの他の照明同様にプラスティックシートで作られているが、シート表面に特殊な印刷を施すことにより、銅板のような重厚な印象を与え、大人な雰囲気を備えたワンランク上の照明となっている。

北欧照明#3: 140 JOKER PENDANT LIGHT(140ジョーカー ペンダントライト)

出典:flymee.jp
 この革新的なデザインの北欧照明は、1970年に「クリスチャン・レーダー」によりデザインされ、1971年にスウェーデンで開催された“スカンジナビアン・ライティング・フェア”にて最優秀賞を受賞した照明だ。

 受賞後、クリスチャン・レーダーは、レ・クリント社にコンタクトを取り、1970年代初期に一般照明として製品化させた。一旦は生産が中止されたが、顧客のニーズに応える形で2008年に生産が再開された。

 カラーバリエーションも豊富で、部屋に合ったカラーを選ぶことができる。

北欧照明#4:PH5 Contemporary(PH5 コンテンポラリー)

出典:hld-os.com  世界中で愛される北欧のルイスポールセン社は、1874年にデンマークで設立された照明のトップブランドだ。

 そんなルイスポールセン社の「PH5 Pendant Light」は、気鋭のデザイナーで建築家でもあった「Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)」がデザインし、1958年にコペンハーゲンのデンマーク工芸博物館で開かれた展覧会“ガラス、 光とカラー展”において発表されている。

 一つのデザインが半世紀以上にわたって支持されている、ペンダント照明の名作だ。

北欧照明#5:Enigma425(エニグマ425)

出典:modernus.ru
 日本人デザイナー「内山章一」による「Enigma(エニグマ)」と呼ばれる照明は、セードの直径が0.62mmの超極細ワイヤーを使い、質量はわずか1,500グラムと非常に軽量なのが特徴だ。

 未来感あふれる半透明のアクリル4枚のセードは、光源の眩しさを外に洩らさずに光を反射し透過するという機能を備え、“IF賞(ドイツ)”、“ARC best new product(ロイギリス)”を受賞している。

 ルイスポールセン社が北欧ならではの強いこだわりを持って、開発に4年間を費やした逸品だ。

北欧照明#6:PH SNOWBALL(PH スノーボール)

「ポール・ヘニングセン」によるデザインの「PHスノーボール」は、1924年に製作された8枚シェードのランプをリデザインして1958年に発表された照明だ。

 照明シェードの両面を光沢とマットに塗り分け、美しい光の効果を引き出している。すべての光がシェード内面に同じ角度であたり、グレアをまったく感じさせないデザインだ。

 個性的で一度見たら忘れられない照明のデザインは、1983年にルイスポールセンが既製品化。まさに工芸品と呼ぶにふさわしい名品だ。

北欧照明#7:PH ARTICHOKE(PH アーティチョーク)

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 「PHアーティチョーク」は、絶妙なカーブが施された72枚の羽根が特徴の照明だ。羽根内面の良質な反射板には、艶感を抑えた塗装が施され、パーツは100種類以上で構成されている。

 一台の照明が完成するまでに熟練工25人ほどの手を必要とする、まさにアート作品のような照明だ。

 今なお、古さを感じさせないデザインの照明だが、1958年に ポール・ヘニングセンのデザインにより作られた、20世紀の照明デザイン史に残る名作である。

北欧照明#8:AJ Table(AJテーブル)

 1959年にデンマークの建築デザインナー「Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)」がコペンハーゲンのロイヤルホテルのためにデザインした、テーブルランプを既製品化したデスク照明だ。

 テーブルランプのシェードは、上下75度に可動し、光を必要とする方向に向けることができる機能的なデザインだ。

 直角と斜角の組み合わせによるストレートな表現は、ヤコブセン特有の建築デザインに通じるシンプルな表現の機能美で、時代を重ねても色あせることはない。

北欧照明#9:GLOBE(グローブ)

 まるで小宇宙のようなペンダントライトは、文字通り、グローブ(地球)のような神秘的な美しさを感じさせる「バーナー・パントン」の手による北欧照明だ。

 オブジェのようなペンダントライトは、デンマークのフランゼン社によって復刻され、透明なアクリルの球体に閉じ込められた5枚のアルミ製のリフレクターは、内側をブルー、オレンジそしてホワイトに塗られ、光を美しく演出する。

北欧照明#10:Fun-Metal(ファンメタル) 

  北欧デザイナーの「ヴェルナー・パントン(Verner Panton)」のファンバリエーション(Fun Variation)ブラケット照明は、幻想的で優雅な雰囲気を漂わせる大人の部屋にピッタリの照明だ。

 Fraden社によるクオリティの高い照明は、リビングや玄関など、様々なシーンでアクセントとして存在感を発揮する。

 ディスク部分には真珠母貝を使用したシェルタイプと、ステンレスクロームを使用したメタルタイプが選べる。


 ここで上げただけでも、北欧照明はスタイリッシュでデザイン性が高く、世界的に人気なのも納得できると思う。

 メイン照明として天井につけるのはもちろん、オブジェとしてフロアやテーブルに置いても絵になる。

 北欧文化が育んできた癒しの灯り、美しい照明を、忙しい日本のビジネスマンの部屋に灯してみるのも乙なものである。

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