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ホリエモン「店舗数を増やすだけじゃ面白くない!」 事業をスケールさせるために本当に必要なことは?

野口直希

2016/06/07(最終更新日:2016/06/07)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「工夫でスケールさせろ!?」〜vol.669〜』では、美容室の拡大方法に悩む質問者にホリエモンが重要な考え方をアドバイス。

 今回取り上げたのは、「34才で美容室を1店舗経営、利益は80~100万円くら­いです。借金もなく、2店舗目を出すべきなのでしょうが、出店したいと思えません。この成績で2店舗目を出さないのは怠慢な気がしています。守りに入ったら­どんどん崩れていってしまいそうで心配です。1店舗だけでも会社として安定させるためにはどうすればよいでしょうか?」という質問。

ホリエモン「ただ店舗数を増やすだけじゃ、面白くないよね」

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 ホリエモンは、「別に怠慢じゃないんじゃない? 1店舗でも、美容室以外にもモデル撮影用のヘアメイクとか、本業に関連する仕事をしていけば新規客にもアピールできると思うよ」と回答。

 美容室の経営が軌道に乗ってきて、2店目を経営するべきかどうか、1店舗でやっていくとしたらどうすべきかを悩む質問者に対してホリエモンは、1店舗でもまだまだスケールさせる方法はたくさんあるとアドバイス。というのも、ホリエモンが通っている美容室がまさに1店舗の中で色々なサービスを提供しているからだ。
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 その美容室では店舗内でヘッドスパやマッサージにネイルサロン、更にはフレグランススプレーやカーラーといったオリジナル美容商品のプロデュースを行っている。ホリエモンのような有名人のヘアメイク担当も、こうした事業のスケールの一環だといえるだろう。ホリエモンがこの美容師と出会ったのは、彼が雑誌の表紙を飾る際にヘアメイクを担当してくれたからだという。

 このように、店舗数を増やさなくても事業を拡大させる方法はいくらでも存在する。むしろ、「何となく2店目を作っても現在と同じくらい、あるいはそれ以下の稼ぎを出す店がもう1つ増えるだけで、あまり面白くないよね」とホリエモン。1店目と同じ手法をとっても、おそらく出来上がるのは現在の劣化コピーだけ。それならさらにスケールするような新たなサービスを始めてみた方が、よほど可能性がありそうだ。
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ホリエモン「美容室の場合、お客さんは『人』についてくるよね」

 ホリエモンの主張には、今回のゲストで業界初の24時間利用できるフィットネスジム「FIGHT CLUB 428」を運営する株式会社428の代表 森俊介氏も強く賛同。「1店舗の中でも出来ること、工夫できることはたくさんあるはず」と更なる可能性の模索を推奨している。
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 また、ホリエモンが単純な店舗数の拡大を勧めないのは、美容院では店に客がつくというよりは、美容師個人に客がついているケースが多いから。実際にホリエモンも、雑誌出演時の美容師を気に入ったから、現在でも彼の独立先に通っている。

 ホリエモンチャンネルアシスタントの寺田有希氏はさらに、「美容室自体にはあまり良いイメージを持っていないかもしれない」という。というのも、美容師をランク分けしている美容室に行った場合、クオリティを求めるならやはり高いランクの美容師を指名するしかない。技術のある美容師を気に入ることはあるが、こうした美容室の制度自体を気に入ったことはないと寺田氏は考えたようだ。こうした点からも、客は店舗ではなく個人で美容室を選ぶというホリエモンの意見はかなり的を射ていそう。
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 こうした背景を理解できれば、何となく店舗を増やすことのリスクが自ずと見えてくるはず。現在の店が繁盛しているのは、店舗経営が好調だからではなく質問者の腕が買われているからかもしれないし、仮に2店目が成功したとしても、そこで働く美容師が独立するだけで評判は一気に落ちるかもしれない。

 いままで調子が良かったからといって、これからも同じやり方で成功できるとは限らない。単なる焼き直しではなく新たな可能性を試してみれば、事業のスケールにとって何が本当に大切なのか、色々なことが見えてきそうだ。

 ホリエモンが事業のスケール方法について語った『堀江貴文のQ&A「工夫でスケールさせろ!?」〜vol.669〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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