1. “一律料金の撤廃”が強み!? ヤフー&ソニー不動産発「おうちダイレクト」の未来をホリエモンが語る

“一律料金の撤廃”が強み!? ヤフー&ソニー不動産発「おうちダイレクト」の未来をホリエモンが語る

 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。『堀江貴文のQ&A「時間がかかる!?」〜vol.664〜』では、ヤフーとソニー不動産が共同で始めたネット仲介サービス「おうちダイレクト」の今後をホリエモンがズバリ予測。

 今回取り上げたのは、「先日、ヤフーとソニー不動産が共同でネット仲介を開始するとの記­事を読みました。欧米は中古物件の流通量が8~9割なのに対して日本は1割強しか­なく、不動産取引インフラの整備、規制の緩和など、ネット仲介ビジネスは期待でき­る市場だと感じています。

 ただ、買い手、売り手のITリテラシーが低く、既存の大手不­動産会社との激しい競争や軋轢といった懸念、課題もあります。ヤフーとソニー不動産が共同で立ち上げた新サービスはうまくいくでしょうか? また、ネット仲介ビジネスで成功するポイントや参入のタイミングについても教えてください」という質問

「おうちダイレクト」が流行るには、1〜2年以上は必要!?

 ホリエモンは、「タイミングなんてやってみないと分からないでしょ。仲介ビジネスだって、やってみないと分からない。感覚でいえば、上手くいかない気がする。不動産自体の価格が高いから、既存の業界を打ち壊すのは並大抵のことじゃないからね」と回答。

 2015年にヤフーとソニー不動産が手を組んで開始した「おうちダイレクト」だが、あまりに大胆なこともあって、不動産業界内部での反応はあまり良くない様子。今回のゲストでベンチャーに特化したオフィス移転パートナー「スイッチオフィス」を運営する株式会社ヒトカラメディアの代表取締役 高井淳一郎氏も、業界内からの悪評だけでなく、実際の成約も芳しくないとの記事を見かけたという。
 ヤフオクやメルカリのようなインターネット上での売り手と買い手のやり取りを不動産で行ったのが「おうちダイレクト」の凄さだが、高井氏は、この事業が結果を出すには時間を要すると考える。というのも、ユーザーには物件を売買するための不動産知識と、ネットサービスを駆使するだけのITリテラシーがともに求められるからだ。

 しかし、不動産知識とITリテラシーを兼ね備えたほどの人なら、わざわざ「おうちダイレクト」を選ばずとも最適な手段を知っている場合が多いため、結局はITリテラシーの普及がもっと進む必要がある。そのためには、少なく見積もっても1〜2年以上はかかってしまうと高井氏は予想している。

 さらにいえば、ソニーが不動産事業を開始したのは2014年。今のところは吉報も少ないようで、そもそもサービスが軌道に乗るまで「おうちダイレクト」を続けているかどうかも心配だと高井氏は懸念している。

不動産業界の「一律」料金から脱却したのが「おうちダイレクト」の強み!

 このように懸念事項も多い「おうちダイレクト」だが、「そもそもなんでソニーが不動産に手を出そうと思ったんだろうね?」と根本に疑問を持つホリエモン。たしかに、お家芸であるエレクトロニクス事業とのシナジーも見込みづらそうで、イマイチその真意は掴めない。高井氏も、「パイが大きいから参入したくなるのは分かる」とそこまで必然性を見出せていないようだ。
 さらに、「おうちダイレクト」のサービス内容についても「Webだからといってそこまで利用者にとって美味しいわけでもない」と厳しく切り込む高井氏。必要な仲介作業を全て依頼した場合なら、一般仲介業者に依頼した場合の70%〜80%程度は手数料がかかってしまい、求められるリテラシーや不安材料から鑑みればそこまでオトクなわけでもないのだ。

 料金面ではそこまでではないが、「おうちダイレクト」の魅力は独特な切り口にあると高井氏はいう。既存の不動産仲介は全ての作業を引き受けて「1ヶ月毎に一律0.3%」のような固定的な料金体系だが、「おうちダイレクト」は業務毎に料金が発生するため、料金体系が一律的ではないところが新鮮なのだ。
 とはいえ、折角ネットで仲介しているのだから「手数料ゼロとかにしちゃえばいいんじゃないの」と指摘するホリエモンだが、不動産仲介としての「おうちダイレクト」がどんなバリューを提供したいかが問題だと高井氏。彼は、今後の不動産仲介では「一律」という考え方は廃れていくと予想している。

 一律での高額負担から、業務毎の都度費用へ。不動産業界がこうした構造変化を起こしているのだとしたら、「おうちダイレクト」はまさにその先導者だ。現状では快調な滑り出しとは言い難い「おうちダイレクト」。もしかしたら、このサービスの成否がそのまま、不動産業界の方向性を示唆することになるのかもしれない。

 ホリエモンが「おうちダイレクト」について語った『堀江貴文のQ&A「時間がかかる!?」〜vol.664〜』。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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