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定時で帰る「働きやすさ」を自分でつくる仕事術:『定時帰宅。』

t.k

2018/08/31(最終更新日:2021/01/30)


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業務が終わっていなくても、残業せずに定時で帰る。――このような残業を回避する行為は、日本企業では風当たりが強いケースも多いでしょう。しかし、残業なしで帰宅することは、誰しもが望んでいることではないでしょうか。

近年では、ノー残業デーが設けられるなど、残業に対しての見方が変わりつつあります。

本記事では、『定時帰宅。:「働きやすさ」を自分でつくる仕事術』から、残業なしで居心地良く働く方法や、実行に移す秘訣を紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 残業ゼロで帰宅することはメリットが多い
  • 残業ゼロで帰宅するための仕事術


 

「残業ゼロ」で「定時で帰る」哲学

「残業せずに定時で帰っていると、仕事をしていない人のように見られる」「みんな残業しているから、定時で帰りにくい……」といった悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。

「残業をしている=頑張っている」とのようにも見受けられがちですが、残業をすることは労働者にとっても、企業にとってもマイナスに働くケースも多いものです。

なんとなく残業をするのではなく、残業をする影響について改めて確認してみましょう。

 

プライベートの時間が減ることはデメリット

当たり前のことではありますが、定時で帰ることができないと、残業時間がかさみ、プライベートの時間が減っていきます。

そのため、休日に残業の疲れを癒すために大半を睡眠に費やしてしまい、気が付いたら次の日から仕事だったということも珍しくないでしょう。そして、出勤しても繰り返される残業三昧の日々――。ものすごく仕事が好きな人であればそれでいいかもしれませんが、そのような人は少数派ではないでしょうか。

何をするわけではなくても、プレッシャーや緊張感から開放されるプライベートな時間が減ることは、心身ともに負担をかけることになります。

成功者というと、仕事が好きで積極的に残業するイメージがあるかもしれませんが、実は、定時になったら残業もせずさっさと帰る人が多いのです。「定時で帰ることで残業から解放され、自分の時間を作ることが、成功のためのモチベーションになった」と話す成功者も多いもの。

日本企業では、一般的に残業を多くこなしてくれる人は「仕事熱心」だと賞賛される風潮がありますが、そのような風潮に逆らって、「残業ゼロ・定時帰宅」を実現するために成功を志した人も多いと覚えておきましょう。

 

プライベートで、あなたの代わりはいない

一般的に、仕事では「成果」が最重要視されるため、「成果」さえ出してくれれば極論誰がやってもOKですが、プライベートではそうはいきません。例えばデートでは、彼女はあなたと過ごす「過程」を楽しみたいわけで、「ただ美味しいご飯が食べれたら良い」というわけではありません。つまり、あなたの代わりはいないのです。

一般的に、残業が多いとプライベートで周囲との軋轢を生みやすくあります。それは「あなたしか創り出せない価値」が、プライベートにはあるから。プライベートより大事な仕事はないのだと覚えておきましょう。

また、世界の大半の国では、定時で帰ることが当たり前となっています。残業を賛美する文化を持っている日本は、世界では特殊な国であるといえるでしょう。

 

仕事を効率化すれば、「定時で帰る」ことができる、とは限らない

一般的に、仕事を効率化すれば業務が早く終わり、残業ゼロになると思われがちだが、そうとも限りません。というのも、仕事の効率が高い人には「じゃあ、またよろしく!」という風に次から次が仕事が振られていくので、仕事に終わりがなくなってしまうことも。

このような仕事の効率が高い人は、社内でヒーロー扱いされるかもしれないが、日常業務は定時で帰るような「残業ゼロという果実」とは無縁なケースも多いのです。

また、出世と仕事の効率は必ずしも結びつくとは限らないため、仕事効率が高く残業を多くしてくれる人は、会社に都合よく利用されて終わる可能性も。プライべ―トの時間の確保を狙うのであれば、早期に定時で帰ることができるように手を打っておきたいところです。

 

「残業ゼロ」で「定時で帰る」仕事術

では、残業せずに定時で帰宅するためには、どのように仕事を進めたら良いのでしょうか。

 

社内に「定時で帰る部活」を作って残業ゼロにする

社員みんなが定時に帰宅することを望んでいたとしても、一人だけ定時で帰ることで周囲からの風当たりが強いこともあるため、社内で「定時で帰る部活」を作るのもおすすめです。社内で公認された部活であれば、定時で帰ることを誰にも非難されずに「残業ゼロ勤務」にたどりつけます。また、仲間がいれば大した後ろめたさもなく、むしろ一緒に定時で帰れるでしょう。

このような取り組みから、徐々に残業なしで帰宅するカルチャーを作っていくといいですね。

 

社内の人が、定時で帰れるようにサポートする

自分だけ定時で帰るのが後ろめたいのであれば、誰かが定時で帰ることができるようにサポートすることで、今度は自分が定時で帰ることをサポートしてもらえる可能性もあります。

例えば、定時で帰るはずの時間が近づいてきて、あなたの隣の人がソワソワし始めたとしよう。その際に、「なにか残っている仕事があれば手伝いましょうか?なかったら、ぜひお先に帰宅してください」と伝えましょう。そうすることで相手に「貸し」を作れるので、あなたが定時で帰ることをどこかでサポ―トとしてもらえる可能性もあります。

また、そうやって「定時で帰ることの貸し借り」を続けていると人を巻き込むことになるため、そこをとっかかりにして、「残業ゼロ」にする風潮が自然とできあがることも。雰囲気付けができれば、いずれ誰のサポートもなしに堂々とあなたも定時で帰ることができ、残業ゼロにできます。

 

定時で帰るために、スキルを身につける

仕事を終わらせるスピードが早い、つまりスキルがあると定時で帰りやすくなります。

冒頭で説明したように仕事を押し付けられさえしなければ、仕事が早く終わって残業をする必要がなくなることに。また、会社はスキルのある人材を手放したくないため、待遇を考慮するようになります。スキルのある人材が、「残業ゼロ」を提案することで、残業に対する意識が変わってきます。

また、『定時帰宅。:「働きやすさ」を自分でつくる仕事術』では、「残業ゼロにつながる」スキルとしてエクセルのマクロを勧めています。

理由は、業務においてエクセルの一機能であるマクロは重宝しやすいこと。加えて、早急にデータを処理できるツールなので、仕事を効率よく終わらせ、定時で帰ることに繋がります。

市販でもマクロの教本が普及しているので、学習しやすいこともポイントです。また、エクセルの機能の一つに過ぎないので、習得の手間が他のスキルに比べてかからないこともおすすめの理由です。

 

定時で帰ることを、断行する

残業ゼロで定時帰宅するために、時には定時で帰ることを断行することも有効です。

周囲の風当たりを気にして、なかなか定時で帰ることは断行しにくいです、実際に行動に移すことで「定時で帰る」意思を周囲に伝えることができます。このように強く行動に移すことで、あなたのみ「残業ゼロ」であることを暗黙に了解される可能性もあります。

 

残業をよしとする&残業が評価される社風を変える

先述したように日本では残業を賛美する風潮が習慣化しており、上司や経営者が部下に残業をさせることについて大した意識もしていないケースも多いものです。

残業をよしとしたり、残業が評価される社風・カルチャーを変えることが、定時帰宅を一般的にするのに大きな意味を持ちます。

残業をしないメリット、残業をするデメリットを共有して、「残業しないことがいいこと」といったカルチャーを作れるといいですね。

 

残業から抜け出せない環境を変えていこう

本記事のまとめ
  • 残業をすることでプライベートを犠牲にすることはデメリットが大きい
  • 定時で帰宅できるカルチャーを作る
  • 仕事を早く終わらせたり、待遇を検討したりしてもらうためにもスキルアップすることも効果的

本記事では、残業せずに定時で帰ることの重要性と、定時で帰る具体的な仕事術を紹介しました。

繰り返し述べているように、日本では残業が賛美されやすい風潮があります。そのような「残業する風潮」を、定時で帰る術の実践によって打開し、「残業しないことがよい」といった風潮に変えていってみてはいかがでしょうか。

『定時帰宅。:「働きやすさ」を自分でつくる仕事術』のメソッドを実践し、残業ゼロ勤務の「働きやすい」環境を作っていきましょう。

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