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収入の何割を貯金に回せばいいの?\いつまでに1000万貯めればいい?

粕谷満子

2016/09/13(最終更新日:2016/09/13)


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出典:explorecivil.net
 海外旅行やマイホーム購入など、もしも1000万円あったらやりたいことはたくさんあるだろう。しかし、1000万円なんて夢のまた夢だと思っていないだろうか? 実は誰でもしっかりとした計画を立てれば1000万円貯金するのも夢ではない。今回は1000万円貯金するにはどうしたらいいか、そして気になる世間の貯金事情についてご紹介しよう。

年収に対する貯金の割合はどの程度?

 貯金をする際に参考にしたいのが、給料に対してどのくらいの割合を貯金すればいいのかということだ。結論から言うと、割合に関してどのくらいが良いとは一口には言えない。年代や世帯構成、生活様式によってかなりの違いがあるからだ。当然、新入社員は手取りの給料が低く、生活するのにいっぱいいっぱいになりがちだが、ある程度勤務年数が上がれば自ずと給料も上がり、貯金額も増えるだろう。

 とはいっても、だいたいの目安としてどのくらい貯金に回せばいいかは知りたいだろう。まわりの人がどれくらい貯金しているのかというのも気になるところだ。平均的なデータを貯金計画の参考にしてみるのがよいだろう。

年代別に貯金額の平均を見てみよう

 では実際に統計データを見ていくことにしよう。平成25年度の総務省の家計調査によると、1世帯あたり収入の手取額の平均は38万966円。そのうち、貯金に回している額は5万9,654円となっている。平均で収入の約16%を貯金しているようだ。これはあくまで平均のデータなので、一応の参考までにとどめておいてよいだろう。

 より役に立つデータとして、年代別にもデータを見てみよう。29歳以下では、平均の収入が31万9,600円、貯金額は9万86円なので貯金に回している額の割合は約34%。30代では 平均収入43万9,573円、平均貯金額7万3,603円で貯金率は約20%。40代になると平均収入53万7,252円、平均貯金額は43万1,402円なので約17%を貯金していることになる。

 以上のデータをみると、貯金の額・割合ともに年代が上がるにつれて少なくなっていることが分かる。いずれも1世帯あたりのデータなので、家庭や子供を持つ人が増え子育てや教育にお金がかかったり、住宅の購入にともない住宅ローンの支払いをする人が増えることが要因だと考えられる。

 収入支出の状況は人それぞれであるが、だれでもお金を貯めやすい時期となかなか貯めにくい時期があり、一般的には働きざかりで家庭も持っていない若いうちが貯金をするチャンスであるといえるかもしれない。

1000万貯金するための目安を立ててみよう!

 では、いざ1000万円を貯めようとしたとき、どういったことが必要となるのだろうか。貯金をする上で一番大切なのが、しっかりとした目標と計画をもつことだ。海外旅行に行くための費用、マイホームを購入するため、結婚式を挙げるためなど、何でもいいのでまずは1000万円を貯める目的をはっきりさせることが大切だ。

 目的が決まったら次に、その1000万円をいつまでに貯めるのか、期間の目標を立てる。このとき漠然と「30代のうちに……」などではなくなるべく具体的に決めることがポイントになる。このように目的と期間を決めれば、モチベーションも上がり貯金の計画も立てやすくなる。

 例えば10年後までに1000万円貯めたいとすれば、1年で100万円、1ヶ月にすると約8万円貯金すればいいことになる。光熱費や通信費など、毎月固定でかかる支出の見直しから始めるのがオススメだ。まずはなんとなく貯金を始める前にある程度の目安を把握するといいだろう。


 はじめは1000万円なんて大きすぎる金額だと思うかもしれないが、きちんと計画すれば誰でも貯金可能な額であることが分かっただろう。無理せず自分のペースで貯金を始めてみてはいかがだろうか?

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