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“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが残したおすすめの作品たち:あなたには全ての謎が解けるか

Naoya Shishido

2016/04/15(最終更新日:2016/04/15)


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出典:www.newstatesman.com
 アガサ・クリスティは「ミステリーの女王」と称される人物であり、彼女の多くの作品が世界的なベストセラーを記録。1920年の小説家デビューから亡くなるまで、長編小説66作、中短編を156作、戯曲15作などを発表している。

 アガサクリスティ協会によると、彼女の作品は全世界で10億部以上出版されており、聖書とシェイクスピアの次によく読まれているという説もある他、「史上最高のベストセラー作家」としてギネスブックで認定されている。

今回はそんなアガサ・クリスティが残した小説の中から特におすすめしたい作品をいくつか紹介していく。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#1:『そして誰もいなくなった』

 最初におすすめしたいアガサ・クリスティの作品は、彼女の代表作中の代表作『そして誰もいなくなった』。

 全く小説を読まないという人でも名前は聞いたことがあるだろう。まさに王道ミステリーの決定版だ。

 時代も言語も超え愛されるアガサ・クリスティの作品の中でも、特におすすめしたい1冊だ。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#2:『オリエント急行の殺人』

 2つ目のアガサ・クリスティのおすすめ作品は、名作「ポアロシリーズ」から『オリエント急行の殺人』。

 癖のある登場人物たちが乗り合わせたオリエント急行で起きた殺人事件を、名探偵ポアロが解明していくという王道ストーリー。

 おすすめのポイントは、アガサ・クリスティによって緻密に練られたトリックの数々。

 そのトリックがすべて明かされるとき、あなたもアガサ・クリスティの虜になっているだろう。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#3:『春にして君を離れ』

 次におすすめしたいアガサ・クリスティの作品は、『春にして君を離れ』。

 アガサ・クリスティの作品は、そのほとんどがミステリー小説だが、『春にして君を離れ』ミステリーではなく、一人の女性があるきっかけからそれまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめるというロマンチック・サスペンス。

 一人の女性の人生を、リアリティ溢れる描写で表現したおすすめ作品だ。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#4:『ABC殺人事件』

 4つ目のアガサ・クリスティのおすすめ作品は、ポアロシリーズから『ABC殺人事件』。

 ポアロのもとに届いた予告上通り、アルファベットに沿った殺人事件が発生する。なぜ犯人はポアロに挑戦するのか? そしてその目的は?

 犯人とポアロが繰り広げる空前の頭脳戦が最大のおすすめポイント。アガサ・クリスティのポアロシリーズの中でも特に読み応えのあるおすすめの作品。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#5:『ゼロ時間へ』

 異色のストーリーで展開されるアガサ・クリスティの『ゼロ時間へ』もおすすめしたい。

 この作品の最大のポイントは、ストーリーの構成にある。他のアガサ・クリスティの作品をはじめ、通常のミステリー小説の多くが、殺人事件からストーリーが始まり進行していく。

 しかし、『ゼロ時間へ』では、殺人計画から殺人が起こるまでを辿っていくという異色のストーリー。

 登場人物それぞれの登場から全員が集い、事件が起こるまで、誰が誰を殺すのかわからなくてドキドキすること間違いなしだ。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#6:『アクロイド殺し』

 次におすすめしたいアガサ・クリスティの作品は、アガサ・クリスティのファンの間でも賛否が非常に分かれる『アクロイド殺し』。

 アガサ・クリスティの作品ベスト3とワースト3に同時にランクインする作品とも言われており、使用されるトリックかアンフェアかでいまだに論争が起こっている。

 ぜひ目を通してあなたはどちらの意見か考えてみるのもおすすめの楽しみ方だ。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#7:『ナイルに死す』

 次に紹介するアガサ・クリスティのおすすめ作品は、こちらもアポロシリーズより、『ナイルに死す』。

 ナイル河を遡る豪華客船で起きたある殺人事件。犯人の動機は単なる嫉妬なのか? 船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外きわまる真相とは。

 前半はスローペースな展開で少々イライラするかもしれないが、後半の怒涛の展開は一気に読み進めてしまうほどのおすすめポイントだ。

アガサ・クリスティ おすすめの作品#8:『予告殺人』

 最後に紹介するアガサ・クリスティのおすすめ作品は、ポアロに並ぶアガサ・クリスティの代表シリーズ「ミス・マープルシリーズ」より『予告殺人』。

 ある朝新聞に掲載された殺人予告。そしてその予告通りに事件は起きてしまう。事件の解決に挑むのは、好奇心旺盛な老婦人「ミス・マープル」。はたして、マープルはこの奇妙な事件を解決できるのか。

 アガサ・クリスティの他の作品と同じように緻密に計算されたストーリーとアポロとは違ったアプローチで事件に挑んでいくマープルの奮闘ぶりがおすすめの一冊。


 時代や言語に関わらず数多くの人に愛されてきたアガサ・クリスティとその作品たち。今回はそんなアガサ・クリスティの作品の中から、特におすすめの作品を8つ抜粋して紹介してきた。

 アガサ・クリスティの作品に共通して言えることは、彼女にしかできない突飛な発想でストーリーが進行していくことだ。読み進めているうちに、読み手自身がストーリーの中に入り込んでしまったと錯覚するほどに引き込まれる。

 今までアガサ・クリスティの作品に触れてこなかったという人が、今回の記事を読んでアガサ・クリスティのおすすめ作品を読んでみようという気持ちになってくれたら、嬉しい限りである。

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