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普通車にはない“軽自動車”のメリットとは:「軽自動車はダサい」の時代は終わった?

Taketo Watanabe

2016/04/19(最終更新日:2016/04/19)


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出典:www.autobild.de
 軽自動車といえば「ダサい」、「遅い」、「パワーがない」、「女性にモテない」、「必要以上に目立つ黄色いナンバー」など、レッテルとしかいいようがないイメージがつきものだった。ところが最近の軽自動車は、そんなイメージを一蹴させている。「黄色いナンバー」は仕方がないとしても、他のすべては固定概念を覆す軽自動車ばかりなのだ。

 だからこそいえることは、軽自動車は普通車と比べたらメリットばかり。無論、4人以上乗れない、普通車に比べて加速が弱いなどのデメリットもなくはないが、それをも凌ぐほどのメリットが軽自動車にはあるのだ。そこでここでは、そんな軽自動車のメリットを紹介したいと思う。

軽自動車のメリットとは? 大きく違う税金と保険料

軽自動車のメリット① 各種税金が安い

 まず、軽自動車のメリットといえば、各種税金の安さはいわずもがなだろう。軽自動車に限らずすべての車には税金が課せられるものなのだが、軽自動車は普通車に比べて格段に税金が安いというメリットがある。

 消費税やガソリン税などを別とすれば、普通車や軽自動車に課せられる税金は3つ。車を購入時に課せられる「自動車取得税」、毎年所有者、もしくは使用者に課せられる「自動車税」、車検時に車の区分や重量に応じて課せられる「自動車重量税」。

 こうして課税される税金を書きだすと、車は税金のかたまりのようなものなのだが、この税金のシステムが非常に複雑極まりないシロモノ。そのため、普通車と軽自動車の違いの概略だけ説明したい。

■自動車取得税は、基本的に普通車も軽自動車も同じ計算式によって算出される。よって自動車取得税において軽自動車だからこそのメリットは特にない。
■自動車税は、軽自動車は一律10,800円に対して、普通車は、2000ccクラスで39,500円。差額、軽自動車は28,700円節約のメリットとなる。
■自動車重量税は、軽自動車は一律3,300円に対して、普通車は、重量1.5t超として16,400円。差額、軽自動車は13,100円節約のメリットとなる。

 以上はあくまで概略なので、すべての軽自動車のメリットには当てはまらないが、ひとついえることは、少なくとも普通車よりは軽自動車の税金は安い、というメリットがあることは間違いない。

軽自動車のメリット② 保険料が安い

 軽自動車の税金が安くなるメリットの次は、保険料が安くなるメリットだ。車の保険は、軽自動車、普通車に限らず車を購入する際に必ず入る「自賠責保険」と、個人的に入る「任意保険」の2つ。

 自賠責保険は、車検満了時に加入(支払う)することになる保険で、いわば車検費用のひとつとして考えられているものだ。新車で軽自動車や普通車を購入した場合、最初の車検は3年後。そこまでに支払う保険料は、軽自動車は37,780円に対して、普通車は40,040円。差額、軽自動車は2,260円節約のメリットとなる。

 また、二回目の保険料納付や、車の初年度登録から3年以上経過した中古車は、車検が2年後(24ヵ月)になり、その場合の保険料は、軽自動車は26,370円に対して、普通車は27,840円。差額、軽自動車は1,470円節約のメリットとなる。

 運転手が個人的に入る任意保険は、保険会社やオプションなどによって個人差があるものの、普通車に比べ軽自動車は、最大で月額4,000円は安くなるといわれている。

 ちなみに、軽自動車と普通車とではなぜ保険料が違うのかというと、軽自動車は普通車に比べてパワーやスピードが出ない分、死亡事故や重度の後遺症が残る事故に発展しにくい傾向にあるからだそうだ。

まだまだある軽自動車のメリット

軽自動車のメリット③ 燃費が良い

 普通車でもハイブリット車であれば高燃費を期待できるが、その分、車両自体の価格も上がってしまう。しかし軽自動車であれば、リッターあたりの走行距離は、30kmは当たり前。SUZUKI(スズキ)のALTO(アルト)や、mazda(マツダ)のcarol(キャロル)などは、リッター37kmにもなるのだ。

 ちなみに平成28年3月に発表された国交省の試算によると、全ガソリン乗用車のリッター当たりの平均燃費は21.8kmだ。

軽自動車のメリット④ 高速料金が安い

 NEXCOが運営する高速道路(首都圏では東名高速・関越道・東関道・常磐道など)では、普通車より軽自動車の高速料金の方が安くなるメリットがある。単純計算では「普通車の料金×0.8=軽自動車の料金」となり、例えば、普通車で1000円の区間だとすると、軽自動車は800円になると言うことだ。

 その一方で、首都高や阪神高速や名古屋高速などの都市高速では、軽自動車も普通車も同じ料金。ここには特にメリットはない。

軽自動車のメリット⑤ 車庫証明書が不要

 普通車を購入する際は、必ず車を保管させる駐車場(車庫)を用意することが義務付けられている。そしてその車庫証明書を、最寄りの警察署に届け出なければならないのだ。

 それに対して軽自動車は、車庫証明書の提出は不要。つまり、駐車場や駐車場代がかからないというメリットだ。ただしそれは、すべての地域というわけではなく、各県庁所在地や人口10万人以上の市などでは車庫証明書は必要。ちなみに都内では、23区はもちろん、ほとんどの市で車庫証明が必要になるのでご注意を。

軽自動車のメリット⑥ 下取り価格が良い

 次の車に買い替える方や、なかには泣く泣く売らざる得ない方など、車に乗っていれば様々な状況も出てくるはず。そんなときに軽自動車は、比較的高い下取り価格で買い取ってもらえるメリットがあるのだ。

 もちろんこれも、すべての軽自動車に当てはまるわけではないが、その理由は、メリットが多い軽自動車のニーズの高さではないだろうか。

軽自動車のメリット⑦ 場所を取らず、小回りが利く

 これはもう見たままというか、想像通りのメリットというべきだろう。特に道幅が狭い道路などの方向転換などは、普通車より軽自動車のほうがはるかに有利だ。


 以上のように、お金の面でのメリットが多くを占める軽自動車。そして、お金の面でのメリットが多いということは、今のライフスタイルを大きく変える必要もないのだ。

 軽自動車は、日本で生まれた日本独自の規格の車。まさに、日本人向きな車といえよう。

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