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ニュースでよく聞く「日経平均・先物・取引時間」ってなに? 社会人の“今更聞けない社会常識”

粕谷満子

2016/05/10(最終更新日:2016/05/10)


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ニュースでよく聞く「日経平均・先物・取引時間」ってなに? 社会人の“今更聞けない社会常識” 1番目の画像
出典:www.dollarsense.net
 資産運用の種類に、株式投資や先物取引といったものがある。しかし、株式取引をするにも商品先物をするにも、基礎知識が必要である。そこで今回は、ニュースでよく聞く「日経平均・先物取引・取引時間」など、今さら聞けない社会常識について紹介していこう。

意外と知らない日経平均!  よくわかる5つのポイント 

 日経平均とは、日本経済新聞社が東京証券取引所第一部に上場する約1,700銘柄の株式の中から225銘柄を選出し、ダウ式平均株価として算出している株価指数のことである。簡単に言うと、景気を見通す重要な判断材料になる株価指数である。日本を代表する有名な株価指数なので、数多くの投資家が日本の株式市場の値動きをみる上で参考にしているものだ。
  
 日経平均株価は、東京証券取引所で株式が取引されている時間に、15秒間隔で算出されている。そしてダウ式平均株価とは、ニューヨークのダウ・ジョーンズ社が毎日発表しているニューヨーク株式市場の平均株価である。日本も日経平均の株価の算出に、ダウ方式の修正平均を用いている。

  そして日経平均株価を構成する225銘柄は、随時入れ替わりが起こる。入れ替わりの理由としては、倒産や合併など様々な理由がある。

 入れ替わりのある日本の株式市場の指数に連続性を保つために使われるのが、除数である。それゆえ、日経平均株価の求め方は「225社の平均株価÷除数」である。

よく聞く先物ってなに?  商品か金融かだけじゃない先物の種類

 こちらもよく聞くであろう先物とは、先物取引のことであり、価値や数値が変動する有価証券・商品・指数等について将来の予め定められた期日に、現時点で取り決めた価格で売買をする取引のことである。

 株取引と先物取引の違いはいくつかある。1つ目は、期限内ならいつでも売買できるが、期間が来てしまうと自動的に決算されてしまうこと。

 2つ目は、売りから始めることもできることである。相場が下落すると予想し、本当に下落すれば利益を得ることができる。

 3つ目は、証拠金という担保を差し入れて取引を行うため、10万円の証拠金で500万円の取引もできる。これをレバレッジ効果といい、この証拠金と取引金額の差が多いほどレバレッジも大きくなり、リスクも大きくなるということである。

 4つ目は、倒産リスクが少ないことである。日経平均株価などを対象とし取引するので、個別銘柄が対象ではないこともあり、倒産リスクが低いのだ。

 5つ目は、買いを約束した先物価格と決算時の先物価格の差額のみを受け取ることができることだ。これを差金決算といい、売買により生じた損益のみを受け取ることができる。

日経平均・先物について知った後は、取引時間に注意!

 実は、これらの取引時間は大きく分けて2つある。1つ目は日中取引で、9:00〜15:15である。2つ目は、ナイト・セッションと呼ばれる取引で、16:30〜03:00である。日中取引の前には、プレ・オープニングと呼ばれる9:00と16:30からはじまる板寄せのための注文受付時間(8:00〜9:00と16:15〜16:30)と、プレ・クロージングとよばれる15:15と3:00の板寄せのための注文受付時間(15:10〜15:15と2:55〜3:00)があるのだ。


 以上、今さら聞けない社会常識である、日経平均株価、先物取引、取引時間について紹介した。予備知識はついたので、さらに知識を増やして、先物取引に挑戦してみてもいいかもしれない。

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