1. 世界を変える会社に必ずいる急成長の請負人『グロースハッカー』とは何か?

世界を変える会社に必ずいる急成長の請負人『グロースハッカー』とは何か?

 最小限の投資でプロダクトを開発し、急成長を目指す「リーン・スタートアップ」的手法には欠かせない「グロースハッカー」。グロースハッカーとは、製品やサービスを加速度的に急成長させる仕事人である。グロースハッカーが行うグロースハックは、もはやバズワードではなく、一般的になってきている。

 『グロースハッカー』の著者、アメリカのマーケティングディレクターとして有名なライアン・ホリデイ氏は、ある日ある一文に衝撃を受ける。それは「グロースハッカーは新世代のマーケティング担当幹部である」というオンライン記事の一文だった。

 著者はグロースハッカーに対する関心を強くもち、これからの時代はマーケティングにおいてグロースハッカーが強い影響力をもつことに納得する。そして、グロースハッカーの本質はその考え方にあると考え、本書でグロースハッカーの考え方のエッセンスを紹介しているのだ。

 ここで本書から、そのグロースハッカーの考え方をいくつか紹介しよう。

急成長の請負人「グロースハッカー」4つの考え方

グロースハッカーは「人が欲しがるものを作る」

 グロースハッカーは、人の欲しがる製品やサービスを売ることを第一とする。当たり前のことに感じるかもしれないが、マーケティング業界で仕事をしてきた著者は、手持ちのもので勝負しようとし、売り込み方ばかりを反省する従来のマーケティングの欠陥を指摘する。

 グロースハッカーは、そういったマーケティング手法を否定する。製品やサービスは人が魅力を感じるレベルまで改良できるものであり、改良すべきなのだとグロースハッカーは考えるのである。

グロースハッカーは「口コミを巻き起こす」

出典:www.flickr.com
 口コミを利用しようとする点においては、従来のマーケターもグロースハッカーも同じである。しかしグロースハッカーがマーケターと違うのは、グロースハッカーが口コミは成り行き任せにはできないということを知っている点である。

 口コミは製品やサービスの後からついてくるものではない。製品やサービス自体に広まるような価値がなければならないということを、グロースハッカーは知っているのである。その上で口コミを広げるためのツールやキャンペーンを追加するのだ。

 グロースハッカーは、口コミをしたくなるような価値と口コミを拡散するための手段を、製品やサービスに内在させるのである。グロースハッカーは口コミを巻き起こすような設計をするのだ。

グロースハッカーは「ユーザーを手放さない」

 グロースハッカーはユーザーが離れられなくなるまで改善を続ける。ビジネスにおいては新たな戦略に出るよりも、既にあるものを定着させたり、最適化するために改善する方が重要だということをグロースハッカーは知っている。グロースハッカーは最も効果的なポイントに全精力を注ぐのだ。

グロースハッカーは「全ての人を狙わない」

 従来のマーケターの多くは全ての人にアプローチしようとする。グロースハッカーは全ての人を魅了しようとは考えない。グロースハッカーは対象を絞り、彼らにとっていかに魅力的な製品、サービスになるかを考える。

 グロースハッカーは、スタート段階ではマスマーケットへのアプローチはしないのである。しかし、それが功を奏しマスマーケットにリーチすることは多々あるのだ。

急成長の請負人「グロースハッカー」4つの考え方

  • グロースハッカーは「人が欲しがるものを作る」
  • グロースハッカーは「口コミを巻き起こす」
  • グロースハッカーは「ユーザーを手放さない」
  • グロースハッカーは「全ての人を狙わない」

 『グロースハッカー』からグロースハッカーの基本となる考え方について、いくつか紹介した。著者は数々の実績を残すマーケターとして成功している。その著者がグロースハッカーの存在を知り、グロースハッカーの考え方に感銘を受けるのである。

 著者はグロースハッカーの考え方に触れ、感銘を受けて終わるのではなかった。書籍のマーケティングにグロースハッカーの手法を取り入れ実践したのである。結果は大成功だった。

 著者が『グロースハッカー』でその実例を取り上げたのは自慢がしたかったからではない。ITにおいて注目されることが多いグロースハッカーであるが、出版という保守的な業界でさえグロースハッカーの考え方を取り入れて成功できることを証明したかったのである。

 『グロースハッカー』を読めば、グロースハッカーになるために必要な考え方が習得できると著者は言う。『グロースハッカー』には、グロースハッカーの考え方のプロセスが追えるように、実際に企業の製品やサービスがグロースハッカーによって驚異的に成長した実例も豊富に紹介されている。

 これからはIT業界だけでなく、多くの企業でグロースハッカーが求められることになるだろう。自らグロースハッカーの考え方で仕事をすることで大きな成功を得られるかもしれない。『グロースハッカー』を手にして君も今すぐグロースハッカーに近づいてほしい。

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