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うまく管理するにはどうすればいい? 共働き夫婦の家計簿の付け方

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:visualhunt.com
 サラリーマンの旦那さんへのインタビューで、「お財布のヒモは妻に握られているから……」というようなシーンをTVでよくみたりするものの、銀行口座の使い方や貯金の仕方、お小遣いのシステム、生活費の負担の優先順位など、家計管理の方法は夫婦の数だけあるといえるだろう。そんな中でも、収入も2つの道筋のある共働き夫婦の場合はどんな家計管理で、どんな家計簿を付ければ良いのだろうか。

 今回はそうした共働き夫婦の上手な家計管理について詳しくみていこうと思う。

共働き夫婦の家計管理方法はどんなものがある?

 共働き夫婦の家計管理方法には、夫婦別財布・別会計型、夫婦共通財布型、片方負担型……さらに共通財布型はそこから2タイプに分かれ、合計すると4タイプの家計管理方法があるといえる。最初の夫婦別財布・別会計型の家計管理方法は、生活費は項目ごとに分担負担し、残りのお金は各自で別財布のお小遣いとする方法である。
この場合は、もともとお金をそんなに使わないもの同士の夫婦だと自然と貯金ができていくものの、どんどんお金を使ってしまう人がどちらかに一人でもいると、あんまり貯金はできないだろう。

 特に共働きは稼ぎが多い分、お互いにそこそこは貯金しているだろうという油断や、外での付き合いなどもあり、意外とお金が貯まらないもの。この夫婦別財布・別会計型はその典型例になりやすく、そのため貯金をどうするか、というルールをはじめにどう作るかと、それをちゃんと実行できるかがポイントになる。

 次に夫婦共通財布型の家計管理方法だが、これには2通りの方法がある。その1つは、生活費は共同口座で折半負担し、残りはお小遣いで別財布という方法。夫婦共通の生活費用の銀行口座を作り、そこへ必要なお金を折半あるいは分担して入金する。それ以外の貯金は生活費用口座から出してもしても良いし、各自の個人口座へ単純に貯金しても、また別の共同の口座に入金しあっても良いだろう。

 基本的に必要なお金を夫婦で出し合い、残ったお金はお小遣いという形になり、共有口座は家族カードでお互いに出し入れが可能にしておく。定額のお小遣い制だと決まった金額しかもらえませんが、この方法であれば生活費の予算と毎月の貯金額をしっかり決め、それをクリアさえすればあとは自由なので、お小遣い制よりも精神的な縛りは少ないと考えられる。

 ただ、生活費の負担は収入に応じて割合を決めれば良いとしても、家事や育児の負担をどうするかで大きく揉めやすいのがこの方法のデメリット。たとえ夫が多めに生活費を負担していたとしても、妻がほとんどの家事を担当していたりすると、ストレスは溜まるもの。家事負担と生活費負担とのバランス感覚が必要になってくるだろう。

 もう一つは、給与を同一口座で一括管理し、割り振りの財布は1つにする方法。夫の給料と妻の給料は一度同じ口座へまとめ、そこから貯金やお小遣い分を割り振る方法である。これは効率的な家計管理と貯金が出来る反面、入金や振込の手間が面倒というデメリットがある。ただし、同じ銀行同士やネットバンクなどを使えば他行でも振込手数料は無料で済み、手動で振込を行う手間は、毎月ほぼ同じ金額の収入ならば、自動振り込みの設定をしておけば省ける。

 最後に夫婦片方負担型の家計管理方法だが、これは多くの共働き夫婦が採用している方法である。基本的には夫婦どちらかの収入だけで生活をし、残りの収入は全て貯金へ回すという方法である。なんといっても貯金の仕組みがシンプルかつ明確でわかりやすい上、貯金額が増えるペースもとても速いのが利点だ。

 例えば、子供を出産するとなり妻の収入が変化しても、日頃から夫の収入で暮らしていれば、収入減となったとしても、その影響は最小限で済む。ただしデメリットとしては、日常で自由に使えるお金が極端に少なくなること、そして共働きであっても専業主婦家庭のような生活レベルになることだろう。生活費を負担する側の理解や、貯金の目標、そして適度なお小遣いや自由に使う場面を決めておき、ストレスを溜め過ぎないことが大事になってくる。

3日坊主にならない家計簿の作り方は?

 市販の家計簿などを手に取ると、なんだか付ける項目がたくさんあり、結局三日坊主で終わりそうという気持ちになり、実際に3日坊主になってしまったという人も多いかと思う。こうした項目が細かい家計簿は、いちいち記入するのが面倒になりがちなのでおすすめできない。しかし、収入と支出を控えておかないことには、無駄な出費がかさんでいるのか、それとも実は単に毎月赤字なのかも分からない。
そこで、難しい項目は省いてしまって良い、というくらいの気軽な家計簿をおすすめしたい。そもそも、毎月の給料・家賃・水道光熱費・通信費というような固定費は決まっているもの。そのため、毎月変化する食費や雑費などだけメインにして記録すれば、あまり手間もかからないのである。

共働き夫婦におすすめの家計簿アプリは?

 家計簿を記入するのが面倒な場合は、アプリを利用するのも賢い選択である。
特におすすめなのは「マネーフォワード」(iOS/Android)。これは、金融機関と連携し、銀行やクレジットカードの入出金を自動的に記録することが可能。さらに預金残高や、来月のカードの支払いなども一箇所にまとめて表示ができる。夫婦2人の入出金を一括管理することができるのは便利なはず。さらにレシートを撮影するだけで金額や品名を取り込める機能もあるので、手間もかからず家計簿を付けられる。


 夫婦の数だけ家計の仕組みもあるはずだが……まずは自分たちにはどんな方法が合っているのかを相談し、家計だけでなく貯金目標や家事、さらには思いやりの気持ちなど何もかもを共有できれば、毎日きっと夫婦仲良く暮らせるだろう。


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