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株式投資をするなら、まず失敗パターンを学べ! “賢い株式投資”をするために絶対に必要なこと

粕谷満子

2016/05/09(最終更新日:2016/05/09)


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by tenaciousme
 社会人になってお金や時間に余裕が出てくると、新しいことを始めたくならないだろうか? 例えば新たなスポーツを始めたり、楽器を練習し始めたり……自分の興味ある分野へ知見を広げるいい機会だ。

 なかには資産運用、特に株式投資を始めたいという人もいるだろう。株式投資を通して経済に敏感になれる上、うまくいけばお金が稼げるかもしれない。確かにチャレンジしてみる価値はある。

 しかし一方で、株に触れる機会などは普通に生きていたらそうそう巡って来ない。そのうえ株の取引は実際のお金を用いるので、失敗してしまったら取り返しのつかないことになる可能性もある。ハイリスクハイリターンと感じる人もいるだろう。では、株式投資をする上で注意しなければならないことは何だろうか?

“賢い株式投資”をするために絶対に必要なこととは?

 株式というのは、株式会社が発行する資本の一つ。株式会社は資金調達のためにそれを市場に対して発行しており、私たちはそれを買うことにより株式投資をするのだ。いわばその会社の一部を握る個人オーナーになるということであり、会社によっては「株主優待制度」たるものが存在するところも。人によっては、その株主優待制度を目的にして株式投資をする場合もある。株式の取引は、証券取引所で行われる。国内で最も有名なのは、東京証券取引所(東証)だろう。そのなかでも、最も上場の制限が厳しく、事業規模の大きさが求められる東証一部には、いわゆる有名企業が多い。

 また、各会社の株式を銘柄といい、その売買単位も会社によってまちまちである。以前は、株券に記載される金額によって単位が制限されていたが、2001年の商法改正より各会社が単位を100株、などと自由に決められるようになった。

 銘柄と買う株数とを決めて、買って、売る。どの銘柄を選ぶか、その量、売るタイミングを見極めるのが、株式投資の基本だと考えればよい。

株式投資の失敗パターンとは?

 どんな話でもそうだが、成功した人がいるならば、その代わりに裏で失敗した人が大勢いることを忘れてはならない(株式が上がり続けていれば、どこで売っても損をする人は生まれようがないが、実際は上下するため)。実際、Googleなどの検索エンジンで「株 失敗」と打つだけでも、そのような体験談が書かれたページは多くヒットする。読むことによって、株式投資の失敗例と恐ろしさを感じることが出来るので、株式投資を始める前に目を通すことをおすすめする。

 株式投資には、細かく見るとさまざまな失敗の仕方があるが、その中でも多額の借金を抱えるほどの失敗パターンは「含み損」であるといえよう。含み損とは、自分が今持っている株の値段が、買ったときよりも下がってしまったときの差額を言う。株価が少し下がったくらいなら、その時点で売ることで被害は最小限にとどめられるが、もしも暴落してしまった場合には目も当てられない状況になる。

賢く株式投資で収益を上げるためには?

 株式投資を始めるにあたって、ついつい目が行きがちなのは収益を上げる方法だと思うのだが、最初から利益をあげようとするのは危険である。偶然買った株が値上がりし、利益を得られたとしても、それは偶然、ビギナーズラックでしかない。調子に乗って資金を追加したら大失敗……なんてことも起こり得る。

 まずは、少額の原資のなかで含み損を限りなく少なくしつつ、一年間で数万円の利益を出す、というふうに目標を立てる。そして慣れてきたら、少しずつ投資額を増やしていくというようにすれば、長いスパンで収益を見込むことが出来るだろう。

 株式投資ですぐに利益を出そうとするのではなく、長期的な目で計画を立てることによって、失敗する確率も減らせる、というわけである。


 株式投資は、失敗した際のリスクを考えるとギャンブルに近いかもしれないが、投資するお金をきっちりと決めて、かつ欲深くなりすぎなければ、少しずつではあるが収益を見込めるだろう。肝に銘じなければならないのは、私たちは初心者であり素人であるということ。目先の利益にとらわれず、足元を固めながら株式投資をするのが賢い方法だと言えよう。

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