1. 投資銀行とは? 業務や年収について

投資銀行とは? 業務や年収について

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出典:www.goldmansachs.com
 外資系企業の参入によって、近年存在感を増しているのが投資銀行。個人を顧客対象としていないため、関わる機会は少なく、自分とは関係ないものだと思っている人も多いだろう。今回は投資銀行の基本事項を紹介する。

投資銀行とは?

 投資銀行に対して、その名から投資や預金サービスを提供するというイメージを持つ人は多いかもしれないが、そのようなことは一切行わない。投資銀行とは、資金調達の補助・M&Aなどの財務戦略で助言を行う金融機関の事である。すなわち、ただ単にアドバイスをしたり、サポートをしたりと言う事が投資銀行の業務であり、実際に投資や融資の判断を代行することはない。巨額の仲介手数料で成り立っているのだ。

 投資銀行が日本で台頭したのは、1990年代以降と言われている。当時、企業による合併や巨額の資金調達を必要とするところが増加し、高度な金融スキルを有している投資銀行の存在がクローズアップされるようになった。また、資本市場のマーケットがグローバル化してきたことや、規制緩和を積極的に行ったことにより、本格的に投資業務に特化した投資銀行が出現した。

 また、既存の銀行は、融資をする事を主力業務としており、投資のアドバイザー的要素が弱かったため、財務や資産運用についてのアドバイザー的な業務を行う投資銀行が新しい銀行の形として注目を集めている。

投資銀行の主要業務は?

 詳しい業務は以下の8つだ。

ファイナンシャル・アドバイザリー業務

 交渉先企業の選定から契約設立に至るまでの一連の業務プロセス全体のアドバイスを行う。

資金調達

 資金調達業務は、一つは資本による調達と、もう一つは負債による調達の2つに大別する事ができる。資本による調達とは、株式の発行による調達を指し、負債による調達は、金融機関からの借り入れや社債の発行などによる資金の調達を含む。顧客企業のこのような資金調達を手助けしている。

IPO支援業務、引受業務

 IPO(株式航海)とは、未上場企業が証券市場で自分の会社の株式を売買にて流通させ、多数の投資家を売買の対象とする事を言う。投資銀行が、株式を発行する会社の代行をして販売することで、不特定多数の投資家への募集が可能になり、公平に多くの資金を集める事が可能である。また、企業から手数料をもらい、引受けた証券が売れ残った際には引き取る。

買収・合併などの仲介業務

 投資銀行は、顧客である会社から買収合併の相談依頼を受け付け、対象となる企業の選定とそれに必要なアプローチや必要に応じて対象企業価値を評価したりや買収条件の交渉、そして交渉合意に至るまで企業の代理人としての役割を果たす。また、買収するための資金の調達も投資銀行の業務の一つである。

不動産投資および不動産証券化

 不動産投資は言わずもがなのため割愛するが、不動産証券化とは、不動産から生じるキャッシュフローを投資家へ配分する事を約束し、証券を発行するなどして投資家を募ることである。

証券化ビジネス業務

 有価証券である株式や社債など債券の引き受けを主として、それに関連する企業の財務に関するアドバイスなどを行っている。

事業再生業務

 企業などの融資先を始めとして、財務上の問題を抱えながらも事業力を有する企業に対する事業再生のための財務アドバイスや、成長著しい企業が事業拡大を行えるように、リスク管理やデータマイニング、キャッシュフローのシミュレーションなどを行い、企業の事業再生業務について貢献している。

ディーリング&トレーディング

 ディーリングとは、証券会社や銀行などが、自分の勘定を使って株式・債権、為替など投資することである。トレーディングとは、インターネットなどを利用して株式などの証券取引を行うことであるである。

投資銀行の収入ってどのくらい?

 投資銀行業務は金融業界でもトップレベルの高い給与水準を誇っており、平均年収は 880万円ほどである。
世代ごとにみていくと、
25~29 歳  724万円(最高1800万円)
30~34 歳  816万円(最高1500万円)
35~39 歳 1329万円(最高5000万円)
となっている。

 しかし、巨額の資金に関わること、手数料で成り立っているために常に新規案件を獲得しなくてはならないこと等で、業務のストレスは非常にかかり、激務である。


 就活や転職を考えていくなかで、投資銀行ついての知識を持っておくことはとても重要である。投資銀行は多くの法人の資金に関わっているため。投資銀行の仕組みを理解することは、自分に馴染みのある会社への理解を高めることにもつながるのだ。さらに、社会のしくみを理解するうえで、金融商品やそれを取り扱う銀行業務を理解することは不可欠である。

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