1. “6つのステージ”で部下を育成すれば「売れる店」ができる:『店長がしているシンプルな習慣』

“6つのステージ”で部下を育成すれば「売れる店」ができる:『店長がしているシンプルな習慣』

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 上司になったはいいが、部下の育成方法に頭を悩ませているビジネスパーソンは少なくない。今回紹介する『「これからもあなたと働きたい」と言われる店長がしているシンプルな習慣』は、数多くの店で店長の育成・コンサルティングをしてきた松下雅憲氏が従業員満足度について書いた本である。

 全体を通して、店長が従業員を育成するための方法が書かれているが、上司が部下を育成する方法の一つとして読める本となっている。店長という立場で、部下を育成する方法について悩んでいる人はもちろん、店長でなくても部下をもつ上司であれば、部下の育成方法の指南書としてぜひ読んでもらいたい。

 本書から、店長が従業員を育成するための方法をいくつか紹介する。上司として部下を育成する方法として参考にしてもらえればと思う。

部下を育成する6ステージ

 部下を育成するためには、それぞれ段階を追っていく必要がある。それぞれのステージにおける課題を達成させていくことで、部下を育成することができる。部下を育成するためには、それぞれのステージごとに何が必要なのかを紹介する。

部下の育成ステージ:①快適な労働環境の整備

 部下を育成するには、まず部下が満足しながら働ける環境をつくることが重要である。快適な労働環境が整っていなければ、それが原因で部下が退職することにつながることさえある。部下を育成する段階の一番始めとして、まずは部下が快適に働けるような環境を整備しなければならない。

部下の育成ステージ:②部下にNOと言わず、まず承認してあげる

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 部下を育成するためには、もちろん報酬を与えることも必要だ。しかし、金銭的報酬、報奨で部下を満足させるより、部下を承認することで満足度を高めるほうがよい。承認されたという感覚は、部下が働き続けるために大切なポイントになってくる。

 部下の主体性を育成するには、承認が最も効果的である。部下の意見を上司がまず受けとめる。NOを言わず、YESから始めることで部下は自分で考えるようになる。部下の考えを先に言わせ、それに基づいてどうするかを決めるようにすると部下の主体性が育成される。

部下の育成ステージ:③目標を設定し、評価してあげる

 部下を育成するためには、目標を設定し、それを評価してあげることが重要となる。年間の大きな目標だけを決めるのではなく、毎日小さな目標をもたせ、それに対する挑戦を評価することが部下の育成につながる。

 目標に対して、できたことを聞くのが部下を育成するコツである。できたことを聞くことで部下のやる気が出る。なぜできたのかを考えることで、さらに進歩することもできるのである。

 目標を決めるときも部下の思いをくんで、部下がやりたいことを取り込こむことが部下を育成するコツである。自分で考えたことであれば、誰でも真面目に取り組める。

部下の育成ステージ:④たくさん経験させ、成長を実感させる

 部下に意図的にたくさんの経験をさせることが、育成につながる。部下が自分が働くことで成長を実感することができれば、満足感の質を高めることができる。
 
 部下にできないことがあっても、どうしたらできるようになるかを部下自身に考えさせ、答えを出させることが、部下を育成するための大事なポイントとなる。

部下の育成ステージ:⑤役割・貢献の価値に気付かせる

 部下の育成方法として、ここまでのステージは、部下自身の行動や発言という自分軸での成長を感じさせる段階だった。第5ステージでは、相手軸を意識させるようにする。部下が周りにどのような影響を与え、どのような役割を求められているか、自らがどのように貢献しているかに気付かせるのである。

 部下を育成するためには、部下自身が貢献の価値に気付けるようにしなければならない。貢献の価値に気付ければ、部下は自らの仕事に責任をもつようになる。

部下の育成ステージ:⑥感謝・誇りを持ってもらう

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 部下の育成ステージとして最後のステージは、感謝・誇りのステージとなる。部下に仲間や会社への感謝の心が自然と出るようになり、部下が誇りをもって働けるステージである。部下の育成ステージが低いままだと、上司の無茶な指示を部下が受け入れることはないが、このステージになれば、指示に対してどうすれば実現可能かを検討してくれるようになるのである。


 『「これからもあなたと働きたい」と言われる店長がしているシンプルな習慣』で紹介されている「店長が従業員を育成する方法」を、「上司が部下を育成する方法」として簡単に紹介した。

 店長という立場になることはなくても、働いていれば上司となり、部下を育成する機会が生まれるものである。実際に上司となって部下の育成に頭を悩ませている人はもちろん、先輩として後輩の育成に悩んでいる人にも読んで欲しい本だ。

 部下を育成することは、チームの育成につながり、自分自身の成長にもつながるだろう。

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