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ホリエモン「人格形成という意味でも、学校教育はいらないよね」 堀江貴文が語る「学校不要論」の真意

野口直希

2016/02/19(最終更新日:2016/02/19)


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 ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.609〜特技を伸ばす教育!?〜」では、ホリエモンがよく話す「学校不要論」について、自身の考える理想の社会像と照らし合わせながらその真意を語った。

 今回取り上げた質問は、「アメリカで、教師が作成した自作教材をプラットフォ­ーム上で販売して億万長者になったという話があります。『TPT(ティーチャーズ・­ペイ・ティーチャーズ)』というオンライン市場です。TPTは、ニューヨークの元中学校­教師が2006年に立ち上げたもので、教育者同士で教材を販売したり情報交換・交流し­たりできるサイトらしいです。このようなサイトを日本にも導入すべき­と思うのですが、どうでしょうか?  

 教師(特に若手)の教材作成の時間を短縮でき、負担削減につながるし、優秀な教師は売上によって評価されることもできます。日本では公務員の­副業が禁止なので、例えば、売上に応じて自治体から特産品等が送られるようにすればよいと思うのですが、堀江さんはどう思いますか?」という質問。

ホリエモン「人との付き合い方だって、学校以外でも覚えられるよね」

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 ホリエモンは、「というか、公務員の教師より塾講師の方が良い教材を作るでしょ。だから、その人たちを集めれば問題ないよ。教材ではないけど、彼らの授業をそうやって事業化しているのがリクルートの『受験サプリ』だけどね」と回答。
 
 リクルートが提供する受験サプリは、予備校有名講師の授業をオンラインで受講できるサービス。今回のゲストで人狼ゲームを題材にしたライブ・エンターテイメント「人狼TLPT」に出演する加藤靖久氏は、このように学校外での学習サービスが発展してきた最近では、学校の宿題を業者にやらせて子どもが塾に行く時間を捻出することすらあるという。
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 とはいえ、学校は単純に勉強を覚えるだけの場ではない。近代以降の学校教育は、単なる知識に留まらない人格形成の場として機能してきている。

 しかしホリエモンは、そうした指摘を踏まえても「学校に行く必要はないんじゃない?」と主張。近所のスポーツクラブなどで集団生活の経験を積めばいいと話す。
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 学校の弊害をホリエモンは、「小中学校だと、運動ができるとか足が速い人がモテるよね?」と説明する。言ってしまえば、これは知性などを介さない「動物的な人」が優位に立つということ。

 もちろん、これは必ずしも悪ではない。とはいえ、同じ地域に住むというだけの理由で無作為に集められた小中学校の生徒だと、ほぼ必ずこのような状態になってしまう。ホリエモンは、どの学校集団でも同じような人が評価されてしまうことが問題だと考えているのだ。

ホリエモン「自分が好きな集団にいけば良い!

 そこでホリエモンは、学校以外にも集団生活を学ぶ場所がもっと存在するべきだと考える。つまり、「動物的な人間以外も評価される集団で人格形成をさせてもいいはず」という意味だ。

 サッカー教室や野球クラブと同じ感覚で、例えば今話題のテーブルトークゲームである人狼ゲームや料理教室に通う人がもっと増えて、そうした場所をかけもちするのがホリエモンの理想だ。つまりこれは、学校が担っていた人格形成の機能を、複数の集団で代替するということ。
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 そうすればゲームが強い人、料理が強い人など、色々な強みを持つ人がそれぞれの集団で評価される。そういう意味で学校のような一面的な場しかない現状についてホリエモンは、「あまり良くはないんじゃないかな」と率直な感情を吐露している。

 ホリエモンは、「サッカーや人狼ゲームなど色々な集団があって、みんながそれぞれの場所に行くのが理想だと思う」と自身が考える理想の社会像を話す。ホリエモンの主張は、小中学校に良い思い出が少ない人にはかなり共感できるはず。
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 受験サプリのような良質な自宅学習システムは、誰でも安価で良質な授業を受けることができるという意味で、学校が占有している大きな価値を剥ぎ取った。こうした小さな変化の積み重ねで、教育の在り方は大きく変わっていくのかもしれない。
 
  ホリエモンが理想の教育を語った「堀江貴文のQ&A vol.609〜特技を伸ばす教育!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!

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