1. 「無知の知」とは? 哲学者・ソクラテスの名言に学ぶ“賢人の思考”:「汝自身を知れ」

「無知の知」とは? 哲学者・ソクラテスの名言に学ぶ“賢人の思考”:「汝自身を知れ」

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 「無知の知」という言葉知られる、古代ギリシアの哲学者・ソクラテス。

 外見は整っているわけではないが、彼の明るさ、親しみやすさ、ユーモアのセンス、誠実さなどが、聞く者の心を魅了して離さなかったそうだ。

 そんな彼の有名な言葉「無知の知」の意味や、彼の思考について、本記事では迫っていきたい。

賢人・ソクラテスが放つ「無知の知」の本当の意味

人々が知っているという“思い込み”を跡形もなく崩した

人々がソクラテスに「まいってしまった」のは、人間的魅力からだけでなく、彼らの自信のあったことをうち崩し、何を求めるべきかという事について助言したからでした。

出典:ソクラテス - Wikipedia
 ソクラテスは人々が知っているという思い込みを跡形も無くくずし、助言を授けていった。

 ソフォクレスは賢い。
 エウリピデスはさらに賢い。(注:両名共に著名な悲劇詩人)
 しかし、ソクラテスは万人の中で最も賢い。

出典:ソクラテス - Wikipedia

 神と通ずる巫女にソクラテスは万人の中でも最も賢いと言わせた。それほど、ソクラテスの賢さは群を抜いていたのだろう。

 その巫女の言葉を聞き、ソクラテスは自分より他の人の方が賢いと思っていたため、時の政治権力者のほうが賢いと皆に思わせるために行動したそうだ。

 しかし、多くの人と会う中で、ソクラテスは自身が他の人と比べて“唯一優れているもの”を発見した。

ソクラテスは「無知であることをわかっている」という点で他者よりも“知恵者”だった

何が一番大事な事なのか、何が真理なのか、ということについては、私も、彼らも、ともに分かっていない。分かっていない、というのは同じである。ところが彼らは、分かったつもりでいる。しかし私は、分かっていない、という事を自覚している。とすると、私は、自分の“無知”を知っている、という点では彼らよりも知恵者であるらしい。

出典:ソクラテス - Wikipedia

 無知であることをわかっているという点でソクラテスは、他の人より知恵者なのだと周りに思われていることに気づいたのである。

 あなたは仕事をわかった気になり、失敗をした経験はないだろうか?

 仕事で成果が出ない、仕事が上手くいかないと悩んでいる人にとって、哲学者・ソクラテスの考え方はヒントになるはずだ。

 それでは次に、ソクラテスの名言を紹介していこう。

仕事で成果を出し続ける「賢人の思考」とは

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ソクラテスの名言#1「無知の知」

唯一の真の英知とは、自分が無知であることを知ることにある。

出典:ソクラテス 名言

 「無知の知」で有名なソクラテス。

 彼が言うには、「真の知恵者」とは、自分は真理が理解できていないということを認め、初心の心を忘れず、いつまでも学び続ける姿勢を指している。

 その貪欲に学び続ける姿勢こそが、仕事で成果を出すのに不可欠なのだろう。

ソクラテスの名言#2「満足は富」

一番小さなことでも満足できる人が一番裕福である。何故なら満足を感じることが自然が与えてくれる富だからだ。

出典:ソクラテス 名言

 仕事が上手くいかないとき、あなたは小さな幸せを感じることはあるだろうか?

 多くの人は仕事が上手くいかないという大きな問題で頭がいっぱいになり、それどころではないだろう。

 しかし、仕事で成果を出す人は違う。彼らにも上手くいかない時はある。それでも、小さなことを大切にし、そこに小さな幸せを感じている。

 つまり、成果を出せる人と出せない人の違いは、小さなことを大切にし、心の余裕を保てるか否かということだ。

ソクラテスの名言#3「贅沢は貧困につながる」

満足は、自然の与える富である。
贅沢は、人間の与える貧困である。

出典:ソクラテス 名言

 仕事で成果を出せば、今より多くのお金が手に入る。それにより、満足感を得るだろう。

 しかし、お金を贅沢に使うのは貧困へと繋がる可能性がある、と名言の中でソクラテスは説いている。

 というのも、お金を得ることよりも、お金を維持することのほうが難しいからだ。お金を得て、それを一気に消費する。この行動はお金を維持するという思考が抜け落ちており、貧困になりうる。

 宝くじに当たった人が多額の借金を抱えるというのも、そのことを如実に表している。

ソクラテスの名言#4「シンプル」

賢者は複雑なことをシンプルに考える。

出典:ソクラテス 名言

 賢者は複雑なことをシンプルに考える。仕事で成果を出す人も同様であり、複雑なことを非常にシンプルに考える。

 逆に仕事で成果を出せない人は、自分で勝手に複雑にしているということが少なくないように思える。

 どんな仕事もシンプルに、平易に変える姿勢が仕事の成果に繋がるのではなかろうか。

ソクラテスの名言#5「目的と手段」

生きるために食べよ、食べるために生きるな。

出典:ソクラテス 名言

 生きることが目的であり、食べるのは生きるための手段である。

 ここで、ソクラテスは目的と手段を混同するなと名言の中で説いている。

 「仕事で成果を出す」という観点でも目的と手段を混同しないというのは重要ではないだろうか。

ソクラテスの名言#6「いかに富を使うか」

いかに多くの富を有するか、自慢する者が居ても、
いかに使うが分かるまで、彼を、誉めてはならない。

出典:ソクラテス 名言

 多くの富を得たとしても、どう使うか、それがその人が知恵者かどうかを決めるとソクラテスは名言の中で説く。

 富をどう使うか、それが仕事で成果を出し続ける人とそうでない人との差であろう。

ソクラテスの名言#7「汝自身を知れ」

汝自身を知れ。

出典:ソクラテス 名言

 この名言はソクラテスが行動上の標語としていたほど重要な名言である。

 自分が無知であることを自覚し、その自覚を持って真の知を得て、正しく行為せよという意味だ

 仕事である程度の経験を積んだら「知を得た」と思うこともあるだろう。

 しかし、自分の経験に慢心せずに、「自分は無知である」ということを自覚した上で行動していけば、きっとビジネスパーソンとしても、人間としても、大きく成長していけるはずだ。


 以上、ソクラテスの名言を紹介してきた。

 万人の中で最も賢いと言われた哲学者・ソクラテス、彼の名言から仕事で成果を出し続ける賢人の思考の一部を覗けたのではないだろうか?

 自分の無知さを認め、何事からも学びを得る姿勢、無知の知を貫き通すこと。それこそがビジネスで成果を出すのに不可欠な視点なのかもしれない。

 古き時代の賢人に学んで、改めて自分の「無知」について考えてみてはいかがだろうか。

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