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FXとはどんな取引? 初心者が注意するべきことは?

粕谷満子

2016/11/30(最終更新日:2016/11/30)


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出典:visualhunt.com
 FXといきなり聞かれたらピンと来ない人がいるかもしれない。万人に通じる日本語に言い換えると外国通貨の交換、売買のこと(為替)である。これをやって莫大な財産をもたらす人はほんの一握りしかいないが、暇な時間が多い学生や家庭主婦にとってはちょっとしたお小遣い稼ぎにはなる。今回は初心者にも分かるようにFXについて紹介して行く。

初心者は特に注意! FXとは負けがつきもの!

 大学生くらいの年齢になると未成年者向けのFXの口座を開設でき、実際に操作することができる。周りに実際にやっている人がいて、投資成功談を聞いているとつい自分でも操作したくなる。

 しかし、初心者が何の勉強もせずにFXをやるのはお勧めしない。大損をする確率が高いからだ。確かに最近は円安傾向にあり、ドルを買ってしばらく放置していればまたドル高円安が進んで、円に戻すと手持ちのお金が増える。だが、もしリーマンショックの時のように、ドル安円高傾向の場合を考えてみよう。手持ちの円をどんどんドルに変えることはできるが、それで利益を生み出せるのはアメリカで生活しドルが必要な場合だけである。当たり前だが日本で生活する時は基本日本円しか使える通貨がないので、いくらドルを持っても意味がない。そして使える円がどんどん減って損失が出る。円高時の日本の輸出不振の原因を考えるとすぐにこのカラクリを理解できると思う。だから初心者はこういう基礎知識を身につけるべきだ。

損失が出たら注意して分析をしよう

 いくら百戦錬磨のFXトレーダーでも儲け続けることはできない。勝率が1/3超えれば良い方だと言われている。株のように会社の倒産によりお金がゼロに蒸発することはないが、世界で有名なトレーダーはほぼみんな大損を経験しているのだ。重要なのは損することで何を学べるのかだ。

 日本人から見ると、FXで損が出るというのは円が高くなるか、取引する外貨が安くなっているからと2パターンある。そのどちらなのかを突き止める必要がある。円が高くなっている場合だと他のどんな通貨でも交換できる量が減っているので、円の価値が再び下がるまで待つしかない。他の通貨が安くなっている場合だと、長期的な現象であれば取引する外貨の種類を増やしてリスク減につながる。また、為替チャートを見て、直近はどんな動きをしているのか、上昇トレードなのか下降トレードなのかを知り、分析して、今後の動きを予想する必要がある。そして、永遠に上がることはないし、下がることもないことを覚えてほしい。

国際情勢に疎い人は注意!

 ではチャートの分析をしている時に、どうすれば今後の動きを予想することができるのか。なんとかなく上がりそうだ、下がりそうだなは良くない。安易にインターネットの予想書き込みを信じるのも禁物である。初心者の皆さんにやってほしいことは、ニュースをたくさん見ることだ。特に国際情勢に関する情報は特に為替相場左右する。FXに関しては今後の予想が株価よりずっと簡単にできる。株価は企業の微妙な動きや事件事故、また仕手の相場操作によってとんでもない動きになることがあり、FXはそれと比較してまだ落ち着いて推移する。だからその分儲けが少ないと言える。

 FXは基本安定して変化するようにコントロールされている。なぜなら波乱万丈な動きをすると多くの多国籍企業が悲鳴を上げ、国の経済基盤をも揺るがしかねないからだ。だからFXは株よりも安全であると言える。しかしだからと言って大きな出来事が起こると急変することもあるので、普段国際情勢に疎い人がFX開始時はまずその時期の国際情勢をできる多く知る必要がある。そうすることで現時点の為替のポジションを知ることができ、買いなのかどうかを判断しやすくなる。


 FXをやるのは学生にとって国際情勢を知るきっかけになって勉強になるし、専業主婦にとってはお小遣い稼ぎになっていいことだと思う。しかし投資金額は元金割れするリスクを伴うので実際に操作する前は情報収集に努めるべきだ。そして最後に言いたいのは、FXは決してギャンブルではないということだ。ギャンブル性があると訴える人は情報収集作業を省略したひとである。


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