1. 国民年金手帳の色はブルー?オレンジ?「年金手帳の色」が持つ意味を解説

国民年金手帳の色はブルー?オレンジ?「年金手帳の色」が持つ意味を解説

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 国民年金や厚生年金、公務員に支給される共済年金など、公的年金を受け取るために不可欠な年金手帳。

 そんな年金手帳を見てみると、手帳の色がブルーだったりオレンジだったりする。年金手帳の色には一体どんな意味があるのだろうか?

 今回は「年金手帳の色が異なる理由」について解説したい。

そもそも年金手帳とは?

 年金手帳の名前は知っていても、実際に年金手帳の必要性について説明することは難しいだろう。

 年金手帳の役割について、以下に説明したい。

年金手帳:基礎年金番号が記載された手帳のこと

 年金手帳とは、年金加入記録を管理するためのキーとなる番号(基礎年金番号)が記載された手帳のこと。

 年金手帳は日本年金機構から交付され、公的年金制度(国民年金・厚生年金・船員保険)の被保険者であることを証明することができる。

 日本に住む20歳以上の人は国民年金に加入する決まりになっているため、20歳以上の日本人は全員年金手帳を持っているということだ。

 就職する際には、交付された年金手帳を会社に提出する必要がある。20歳になったときに送られてきた年金手帳はなくさずに保管しておこう。

 また、高卒で働いている人(18歳)の場合は厚生年金を支払うことになるため、その時点で基礎年金番号が発行される。(※ただし、国民年金の支払いは20歳から)

年金手帳とは

  • 基礎年金番号が記載された手帳
  • 公的年金制度(国民年金・厚生年金・船員保険)の被保険者であることを証明する
  • 20歳以上の日本国民全員に対して日本年金機構から交付される

年金手帳に記された「基礎年金番号」とは?

 基礎年金番号とは、国民年金や厚生年金、共済組合などの公的年金制度で使用される番号だ。

 10桁の数字で、一人ひとり違う番号で割り振られる。

 基礎年金番号は、公的年金の保険料の支払いや受け取りの際に非常に大切な番号である。

 基礎年金番号が載っている年金手帳は証明書としての役割があるため、大切に保管しておいてほしい。

年金手帳に載っている「基礎年金番号」

  • 公的年金制度で使用される番号
  • 一人ひとりで異なる10桁の数字
  • 公的年金の保険料の支払い・受け取りに必要

年金手帳の色が異なる原因は「支給された年代」

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 冒頭でも述べたように、年金手帳にはいくつかの色のパターンがある。「カーキ」「オレンジ」「ブルー」の3種類だ。

カーキ色の表紙の年金手帳とは?

 国民年金手帳と呼ばれるカーキ色の表紙の年金手帳。

 日本で国民年金の制度が始まった1961年から、国民年金と厚生年金の手帳が統一される1974年の11月まで支給されていたものだ。

 カーキ色の年金手帳が支給されていた期間中、年金手帳を支給された人は1940~50年代の生まれであると考えられる。現在の年配の方が持っている年金手帳の多くは、カーキ色の年金手帳なのだ。

カーキ色の年金手帳がもつ特徴

  • 1974年の11月まで支給されていた
  • 国民年金手帳と呼ばれる
  • 国民年金と厚生年金の手帳が統一された

現在の年金手帳が作られる前は、年金制度ごとに手帳が交付されていた

 現在のような「年金手帳」が作られる前は、「国民年金手帳」「厚生年金保険被保険者証」「船員保険年金番号証」などの年金制度ごとに固有の年金番号が存在していた。

 上記の制度を変更する際は、新しく年金手帳を交付してもらわなければいけなかったそうだ。

 また、年金制度ごとにそれぞれの手帳が交付されていた時期、年金手帳とは別に厚生年金の被保険者証も存在したことはご存知だろうか?

 カーキ色の年金手帳が支給されていた時期の厚生年金の手帳は、緑色であったようだ。

年金手帳が作られる前

  • 年金制度ごとに固有の年金番号が存在した
  • 厚生労働年金の被保険者証(緑色)も存在した

オレンジ色の表紙の年金手帳とは?

 オレンジ色の表紙の年金手帳は、1974年の11月から基礎年金番号制度が開始された1997年1月まで発行された年金手帳である。

 オレンジの年金手帳の場合、国民年金・厚生年金の記号・番号記入欄が1冊の中にあるので、年金制度を変更する場合でも手帳を再発行する必要がなくなった

 カーキ色の年金手帳のときよりも、便利になったのだ。

オレンジ色の年金手帳がもつ特徴

  • 1974年の11月〜1997年1月まで発行された
  • 年金制度の変更の際に、再発行の必要がなくなった

ブルーの表紙の年金手帳とは?

 ブルーの年金手帳は1997年1月から現在まで支給されているもので、従来の記入事項に基礎年金番号が加わり、すべての公的年金に対応できるようになった

 年金手帳の色が変化するにつれて、制度自体がよりシンプルになっていることがうかがえる。

 つまり、年金手帳の色が異なるのは支給された時期によるものであり、人によっては複数冊所有している可能性もあるのだ。

ブルー色の年金手帳がもつ特徴

  • 1997年1月〜現在まで支給されている
  • 基礎年金番号の記入も加わり、公的年金に対応できるようになった

年金手帳は複数持てた? 基礎年金番号の導入の背景

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 年金手帳の色は支給された年代によって異なるということは理解していただけただろうか?

 このように年金手帳は、制度の変更・改定に伴って内容が変化し、その際に手帳の表紙の色も変化していったのだ。

 次は、年金手帳の色が変わるごとに変更が行われた年金制度の変遷について見ていきたい。

年金制度の改定によって“一冊の年金手帳”で管理可能に!

 1974年の改定では、それまで年金制度ごとに別々の手帳が必要だったのが、国民年金・厚生年金の手帳が統一され、別の年金制度に変更した場合でも手帳の再発行を受ける必要がなくなった

 さらに、その後導入された基礎年金番号、つまり現在のブルーの年金手帳が支給されたことによって、すべての年金制度を一冊の手帳で管理することが可能になる

 先にも述べたが、制度が新しくなるごとに国民の利便性が増しているということなのだ。

1974年の年金制度の改定による変化

  • 国民年金・厚生年金の手帳が統一された
  • 別の年金制度に変更した場合も、手帳の再発行が必要ない
  • 基礎年金番号の導入によって、1冊で年金制度が管理可能になった

年金制度が変わる以前は「年金番号」が複数あった

 現在の年金制度以前は年金番号が複数あり、国民年金の「年金手帳記号番号」と厚生年金の「年金手帳記号番号」、あるいは共済年金の年金番号が別々に存在していたのだ。

 年金制度の改定前において厚生年金を積み立てている場合、国民年金は厚生年金の番号で管理するなど、やや煩雑な年金の管理方法がとられていた。

 しかし、基礎年金番号の導入によって、国民年金はすべて「一種類の番号」によって管理されるようになったのだ。

 基礎年金番号の導入は、転職などで年金制度を変更する際に届け出を忘れることによる“国民年金の未払い”を防止することにつながった。

 以上のように国民年金の未払いを予防する目的などもあって、現在の年金制度となったのだ。

年金制度が変わる前と変わった後の年金番号の特徴

  • 年金の種類ごとに年金番号が別々に存在していた
  • 基礎年金番号の導入によって「一種類の番号」で管理可能になった
  • 年金制度の変更の未届けによる、「国民年金の未払い」防止につながった







オレンジの年金手帳保有者が確認したいこと

  これまでの流れで、手帳の色の違いとその理由、基礎年金番号が導入された流れなどを説明した。

 ここで一つ、読者の皆様に注意しておきたいことがある。

オレンジの年金手帳保有者のあなた。基礎年金番号通知書の保管はできている?

 基礎年金番号の導入以前に交付されていたオレンジの年金手帳の場合、「基礎年金番号通知書」という別途配布された文書で基礎年金番号を確認することができた。

 もしオレンジの年金手帳を保有していた場合、この基礎年金番号通知書がしっかりと保管されているかどうかを確認しなければいけない可能性がある

 通知書は配布後手帳の表紙裏側に張り付けるよう指示されていたため、表紙裏に通知書が貼ってあれば問題はない。

 もし通知書がなかった場合、再交付をしてもらう必要があるので注意しておこう。

オレンジ年金手帳保護者が押さえたいポイント

  • 基礎年金番号通知書が保管されていることを確認する


 年金制度は時代とともに変遷をたどっていき、そのたびに年金手帳の色も変化していった。

 他の人と年金手帳の色が異なっていたからといって問題が起こるわけではないので、安心していただきたい。

 また、あなたの両親がオレンジ色の年金手帳を保有している場合は、表紙裏に基礎年金番号通知書が貼ってあるかどうかを確認しておこう。

 早めに再交付の必要があることに気づいておくことで、やや煩雑な手続きがスムーズに行えるはずだ。

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