1. ブルー?オレンジ? 実は知らない「年金手帳の色」が持つ意味とは

ブルー?オレンジ? 実は知らない「年金手帳の色」が持つ意味とは

出典:www.nenkin.go.jp
 国民年金や企業ごとの厚生年金、あるいは公務員に支給される共済年金など、公的年金を受け取るために不可欠なのが年金手帳。見てみると、人によってはその色がブルーだったり、あるいはオレンジだったりする。人と手帳の色が異なっていることから不安に思う人も少なくないように思う。そこで今回は年金手帳の色とその意味について触れていこうと思う。

年金手帳の色が異なるのは、支給された年代による

  冒頭でも述べたように、年金手帳にはいくつかの色のパターンがある。カーキ・オレンジ・ブルーの3種類だ。

  カーキ色の表紙の年金手帳は、国民年金手帳と呼ばれ、わが国で国民年金の制度が始まった1961年から、国民年金と厚生年金の手帳が統一される1974年の11月までの期間に支給されていた。この期間中に年金手帳を支給された人物は1940~50年代の生まれであり、年配の方が持っているものは大体この手帳である。当時は年金制度ごとに固有の年金番号が存在したため、制度を変更する際は新しく年金手帳を交付してもらわなければいけなかった。またこの時期にはこれとは別に厚生年金の被保険者証も存在し、その手帳の色は緑色であった。

 オレンジの年金手帳は、1974年の11月から、基礎年金番号制度が開始された1997年1月まで発行された年金手帳である。こちらの場合には国民年金・厚生年金の記号・番号記入欄が1冊の中にあるので、年金制度を変更する場合でも手帳を再発行する必要がなくなった

 ブルーの年金手帳は1997年1月から現在まで支給されているもので、従来の記入事項に基礎年金番号が加わり、すべての公的年金に対応できるようになった

 年金手帳の色が異なるのは、支給された時期によるものであり、人によっては複数冊所有している人もいる。

年金手帳は複数持てた? 基礎年金番号の導入の背景

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 年金手帳の色は支給された年代によって異なるということは理解していただけただろうか。このように年金手帳は、制度の変更・改定に伴って内容が変化し、その際に手帳の表紙の色も変化していったのだ。それでは、こうした制度変更はどのようなものだったのか。

 1974年の改定では、それまで年金制度ごとに別々の手帳が必要だったのが、国民年金・厚生年金の手帳が統一され、別の年金制度に変更した場合でも手帳の再発行を受ける必要がなくなった。

 1997年に基礎年金番号が導入されたことで、すべての年金制度を一冊の手帳で管理することが可能になったが、これはどのような仕組みになっているのか。

 それ以前の年金制度は、国民年金の年金手帳記号番号と厚生年金の年金手帳記号番号、あるいは共済年金のそれが別々に存在し、国民年金は、例えば厚生年金を積み立てているならその土台の国民年金は厚生年金の番号で管理するなど、ほかの年金制度の土台となる場所で管理されていた。しかし、基礎年金番号の導入により、国民年金はすべて一種類の番号によって管理されるようになり、転職などで年金制度を変更する際、届け出を忘れることによる国民年金の未払いを防げるようになった

 以上のような理由で、基礎年金番号は制定されたのだ。

オレンジの年金手帳なら確認したいこと

  これまでの流れで、手帳の色の違いとその理由、基礎年金番号が導入された流れなどを説明した。ここで一つ、読者の皆様に注意しておきたいことがある。

 基礎年金番号の導入以前に交付されていたオレンジの年金手帳の場合、もともと基礎年金番号が記載されているわけではなく、「基礎年金番号通知書」という文書が別途に配布されたことで、基礎年金番号を確認できた。もしあなたがオレンジの年金手帳を保有していた場合、この基礎年金番号通知書がしっかりと保管されているかどうかを確認しなければいけない。通知書は配布後手帳の表紙裏側に張り付けるよう指示されているので、表紙裏側にこの通知書があれば何ら問題はない。もしなかった場合、再交付をしてもらう必要がある。注意したい。


 以上のように、年金制度は時代とともに変遷をたどっていき、そのたびに年金手帳の色も変化していった。ほかの人と年金手帳の色が異なっていたからといって、問題が起こるわけではないので、安心していただきたい。

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