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長期の海外出張に使える、キャッシュパスポートの評判は? クレカとは一体どう違うの?

Mikako Sekine

2016/01/26(最終更新日:2016/01/26)


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長期の海外出張に使える、キャッシュパスポートの評判は? クレカとは一体どう違うの? 1番目の画像
出典:www.multicurrencycashpassport.com
 U-NOTE読者の方々にも、海外転勤や海外出張を命じられた方は多くいるはずだ。短期間滞在するなら、クレジットカードと手持ちの現金だけで乗り切れられるかもしれないが、長期間滞在するとなると、どうしても銀行から現金がおろせないことがストレスになってしまうだろう。

 そんな時、強い味方になってくれるのがこの「キャッシュパスポート」だ。見た目はクレジットカードのようであるが、用途は全く異なるものだ。今回は、海外の支払いで役に立つキャッシュパスポートについて紹介したい。

キャッシュパスポートとは?

 キャッシュパスポートとは、海外専用のトラベルプリペイドカードのこと。端的にいうと、海外で中長期滞在をするにあたって、現地の銀行口座を開設せずに、事前に入金した金額を海外のATMから現金がおろせてしまう優れものなのだ。クレジットカードはカードで支払うことに特化している場合が多いが、キャッシュパスポートは、現金で支払うことが目的の1つなのだ。

 いざ現地で銀行口座を開設するとなると、留学であったら学校からの紹介レターや日本の銀行の残高証明が必要であり、なかなか書類集めが厄介である。銀行の利用の仕方を事細かに外国語で説明されても、何が何のことだかわからないに決まっている。

 このように、中長期で海外に滞在し銀行口座が必要なのだが、むやみに開設したくないという人にキャッシュパスポートはもってこいなのだ。

キャッシュパスポートでは、こんなことができる!

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出典:www.cashpassport.co.nz
 中長期滞在にお得なキャッシュパスポート。一体、キャッシュパスポートを1枚持っているだけで、何ができるようになるのだろうか?

1枚のキャッシュパスポートで7通貨持ち歩ける!

 キャッシュパスポートは、日本円、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルの7つの通貨を持ち歩くことができるトラベルプリペイドカードだ。7つの通貨が1枚のキャッシュパスポートに収まり、日本国内の外貨両替店よりもお得に使えるため、海外留学でのお金の管理、海外旅行での食事やショッピング、海外出張での買い付けや経費管理に利用できるようだ。

 キャッシュパスポートへの入金は金融機関の窓口、ATM、インターネットバンキングからも入金専用の通貨専用口座に振込めばいつでも可能。自分のアカウント内で7種類の通貨が自由に移動できるため、外貨両替を空港で焦ってしたりする必要は無くなりそうだ。

キャッシュパスポートへでキャッシュレスの支払いを

 MasterCard®の加盟店であれば、世界中のお店で食事やお買い物もキャッシュパスポートを利用して、キャッシュレスで支払うことができる。キャッシュパスポートは、世界210以上の国や地域のMasterCard®加盟店やMasterCard®対応ATMで利用することができ、ATMで現地通貨を引き出して、現地通貨で食事や買い物することはもちろんのこと、MasterCard®加盟店ならクレジットカードように、食事や買い物もキャッシュレスで決済が可能

キャッシュパスポートは為替変動に強い!

 入金時の為替で固定されるため、為替変動にも強いことが魅力だ。現地や空港での両替手数料よりもお得に利用できるので、日本国内外貨両替店と比較すると渡航先通貨によってはキャッシュパスポートを利用した方が最大30~40%近くもお得になるのだ。ぜひ、円が高い時を狙って入金してほしい。

キャッシュパスポートは海外のショッピングサイトでも使える

 キャッシュパスポートでキャッシュレス決済ができると先ほど紹介したが、海外のショッピングサイトでも利用できる優れものだ。2枚目のクレジットカードとして利用することができるという安心感も持ち歩くことができる。

キャッシュパスポートは帰国後に精算可能

 帰国後、FAXで申込みすれば後日自分の指定口座にキャッシュパスポートの残額を振込んでもらえるという清算方法がある。気軽に払い戻しができるので、外貨キャッシュを持ち帰って日本円へ両替する際の両替場所や両替レートなどの悩みが不要になるのだ。

キャッシュパスポートは紛失時にも安心

 海外では現金の盗難にあったり紛失したりなど、トラブルはつきものである。キャッシュパスポートなら電話1本ですぐにカードを停止することができ、キャッシュパスポートの残高を守ることができる。キャッシュパスポートが送られてくる際に、スペアカードも一緒に送られてくるので再発行を待たずに継続して利用も可能。

キャッシュパスポートのデメリット

 キャッシュパスポートにはもちろんデメリットも存在する。それは、手数料だ。入金する際に、入金金額の1%。さらにATM引出手数料もかかる。

 また、1年間キャッシュパスポートの利用がない場合、月間カード管理料が月に150円または外貨相当額が引き落とされてしまう。カード清算手数料も、500円+消費税かかり、振込手数料は自分で負担しなければならない。

 通貨から通貨への移動のための為替レートは、MasterCard®のシステムレートに5.5%を乗じたレートだ。為替レートもMasterCard®の当日標準決済レートまたは政府指定のレートに4%を乗じたレートがかかってしまう。

 しかし、この問題は円が高い時を狙って入金すれば最小限に抑えられるだろう。日頃から為替レートをチェックしておく必要がありそうだ。


 まだまだキャッシュパスポートという単語は聞きなれないものであるが、海外に行く際には1枚あると安心なのは間違いない。キャッシュパスポートを賢く利用して、海外での滞在を充実したものにしよう。


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