1. 世の中に存在する2つのタイプ別リーダー。あなたの上司はどっち?『メンバーの才能を開花させる技法』

世の中に存在する2つのタイプ別リーダー。あなたの上司はどっち?『メンバーの才能を開花させる技法』

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 君はこれからリーダーになることがあるだろうか。もしリーダーになる可能性があるなら『メンバーの才能を開花させる技法』を読んでほしい。

 本書はリーダーのタイプによって、メンバーが大きく変わるとしている。本書ではリーダーのタイプを大きく2つに分類する。メンバーの能力や意欲を引き出すタイプのリーダーと、逆にメンバーの意欲や能力を削いでしまうタイプのリーダーだ。

 本書を読むことで君にはぜひ前者のタイプのリーダーになってもらいたい。リーダーという立場になる予定がないという君も、それぞれのリーダーのタイプの特徴を知ることで、人を動かす技法が学べる。ビジネスを常に一人で行うことはありえない。ビジネスパーソンであれば読んで損のない一冊だ。

 ここでは、それぞれ2つのタイプのリーダーの特徴をいくつか紹介していこう。

『メンバーの才能を開花させる技法』ハイライト

• 増幅型リーダーは、消耗型リーダーと比べて、メンバーの能力を2倍も引き出すことができる。

• 増幅型リーダーは才能を惹きつけ、メンバーを抑圧から解放し、彼らの限界に挑戦させる。また、 意思決定においては、多くのメンバーを議論に巻き込み、彼らにできるだけ権限を委譲する。

• 増幅型リーダーは優しいだけではなく、緊張感のある環境をつくり出す。結果を出すためにメンバー に厳しい問いを投げかけ、問題解決の責任をメンバーに預けることで、リーダーを育成しようとする。

出典:『メンバーの才能を開花させる技法』リズ・ワイズマン、グレッグ・マキューン著 関美和訳

2つのタイプのリーダー

 本書ではリーダーを2つのタイプに分類する。メンバーの意欲や能力を引き出すタイプのリーダーを増幅タイプのリーダー、逆にメンバーの意欲や能力を削いでしまうタイプのリーダーを消耗タイプのリーダーと2つのタイプに分類するのである。

増幅タイプのリーダー

 増幅タイプのリーダーは才能ある人材を引きつけ、メンバーの能力を存分に発揮させる。そのため「才能のマグネット」とも呼ばれる。

消耗タイプのリーダー

 消耗タイプのリーダーも才能ある人材を囲いこもうとするが、メンバーの能力を自分の利益のためにしか使わず、メンバーのやる気を失わせる。さながら「帝国の構築者」である。

2つのタイプのリーダーの特徴

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 リーダーには2つのタイプがあることが分かった。2つのタイプのリーダーの特徴をいくつか紹介していこう。

 アイデアに対してタイプ別リーダー、対応の違い

 消耗タイプのリーダーは、メンバーのアイデアを抑えこんでしまう。仕事の権限を委譲せず、威圧的な環境を作り出してメンバーを萎縮させる。消耗タイプのリーダーのもとではメンバーから無難なアイデアしか出てこない。

 増幅タイプのリーダーは居心地のよさとプレッシャーのバランスのとれた緊張感ある環境を作り出す。メンバーの失敗を許容するが、同じ失敗を繰り返さないことを求める。増幅タイプのリーダーのもとで、メンバーは大胆で素晴らしいアイデアを出せるようになっていくのだ。

タイプ別リーダー、指示の出し方の違い

 消耗タイプのリーダーは指示を出すときに、まるで自分が何でも知っている全能の神のように振る舞う。消耗タイプのリーダーは命令することを仕事にするのである。するとメンバーは消耗タイプのリーダーの考えを憶測し、リーダーの分かっている範囲での仕事しかできなくなる。

 増幅タイプのリーダーは自分が全てに答える必要がないと分かっている。正しい事業機会を見つけてメンバーを課題に向かわせる。するとメンバーは挑戦を受け入れる集中力とエネルギーをもつようになる。増幅タイプのリーダーのもとでは、リーダーに認められるための競争ではなく、挑戦に集中できるのだ。

タイプ別リーダー、意思決定の方法の違い

 消耗タイプのリーダーは意見を聞くべき相手はほんの少数だと思い込んでいる。消耗タイプのリーダーは側近の数名で意思決定をしてしまう。組織の大部分を置き去りにした決定はその健全性や重要性が疑われ、実行に移されにくい。

 増幅タイプのリーダーはあらゆる人の意見を聞きたがる。増幅タイプのリーダーは組織の頭脳を総動員する。そのほうがよりよい決定につながるし、集合的能力や実行力が高まることを知っているからである。

タイプ別リーダー、メンバー管理の違い

 消耗タイプのリーダーはメンバーを細かく管理する。消耗タイプのリーダーはメンバーに権限を渡さず、問題が起きればすぐに介入する。その結果、消耗タイプのリーダーの答えと承認を常に必要とする依存体質の組織ができあがる。

 増幅タイプのリーダーは自分がいなくても結果を出せる組織をつくろうとする。増幅タイプのリーダーはメンバーに責任を与え、自らの力で結果を出せるように育てる。リーダーの仕事は他のリーダーを育成することだと心得ているからである。


 『メンバーの才能を開花させる技法』からタイプ別リーダーの違いをいくつか簡単に紹介した。本書ではさらに増幅タイプのリーダーになるためにはどうすればいいか、具体的な思考法や実践法が書かれている。

 これからリーダーになるかもしれない君はもちろん、人と仕事をするビジネスパーソンであれば、どのような環境、人のもとでメンバーが意欲や能力を発揮することができるかを知っていて損はない。本書を読んで、人を動かす技法を学んでほしい。

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