1. 知識を知恵として生かせる「ホンモノの教養」。政治界の黒幕が教える『ひみつの教養』

知識を知恵として生かせる「ホンモノの教養」。政治界の黒幕が教える『ひみつの教養』

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 教養とは何かを考えたことがあるだろうか。教養とは知識をしっかり身につけることだといわれる。ものごとを知っているだけでは知識でおわってしまう。知っていることをうまく活用すれば、それは知恵となる。知識を知恵としていかすことで、その知識は初めて自分に身に付いた教養となるものだ。

 本書『ひみつの教養』は、君が大人の教養を身につけているかを問うクイズ形式で、仕事にいかせる知恵となる知識が書かれている。一流のビジネスパーソンなら知識を仕事の知恵としていかせる立派な教養人であるべきだ。本書を読んで知識を手に入れ、知恵として仕事にいかしていってほしい。

  『ひみつの教養』からいくつか仕事にいかせる知恵となる知識を紹介しよう。政治家の知恵としての知識も一緒にいくつか紹介する。政治上の知識は仕事の知恵にならないなんて考えないほうがいい。

 ビジネスにおいても、あなたが上に登っていけばいくほど、そこは政治の世界だ。政治家の知恵となる知識を身につけた教養人であることが一流のビジネスパーソンには求められていると思ったほうがいいのだ。

『ひみつの教養』ハイライト

・小泉内閣で、政治とカネをめぐる問題が起きなかったのは、著者が閣僚候補を徹底的に調べる「身体検査」を行い、政治資金収支報告書から怪しい領収書が見つかった場合は、ただちに修正させる「クリーニング」をしていたからだ。

• 組閣の際は、閣僚名簿の「補職辞令」から、総理大臣が本当に力を入れたいと思っている政策を探ることができる。

• 社会通念を逸脱した行為について批判されたときは、価値観の違いだと強弁するのが一番だ。法的根拠のある違反行為を批判された場合は、広報と担当部署が書面の謝罪ですませるのがよい。

出典:『ひみつの教養』飯島勲

『ひみつの教養』から仕事にいかせる知恵となる知識4つ

仕事にいかせる知恵となる知識① 落ちこぼれの扱い方

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 組織の落ちこぼれに権限を与えるのと飼い殺しにするのはどちらがいいだろうか。仕事をしていくうえで知恵としていかせる知識を紹介しよう。組織の落ちこぼれには権限を与えたほうがいいのである。

 優秀な人材は重用しても、本人は自分の実力だと思うだけで、感謝しないどころか君を軽視するおそれすらある。しかし能力不足の者に大きな権限を与えて重用すると、その者は君に対して敬意を払うようになるのだ。

仕事にいかせる知恵となる知識② 職場の敵味方の見極め方

 仕事をしていくうえで敵味方を見極める知恵となる知識を紹介しよう。自分の組織で年齢差が5歳以内の人間は潜在的な敵であるということを知っておこう。小さなことが嫉妬の対象になりえるし、人事局面でも邪魔者になってくる存在なのだ。

 5歳以上離れた先輩や後輩は、自分の味方にしなくてはいけない存在である。先輩なら、自分を真っ先に引き上げてくれるかもしれない。後輩なら、退職後の再就職の世話をしてくれる可能性があるのだ。

仕事にいかせる知恵となる知識③ 成果を上げる人事登用

 上司と部下には正反対の性格の人間を据えるべきだというのは、人事登用における知恵となる知識だ。例えば上司がよく喋り、よく行動するような動のタイプであれば、その部下は冷静に物事を判断できる静のタイプをおくとよい。

仕事にいかせる知恵となる知識④ カラスは白いに対する返事

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 上司が「カラスは白い」と言い出したら、君はなんと返事するだろうか。実はこれには正解がある。それが仕事の知恵となる知識である。その正解は、カラスは真っ白だと断言することである。組織に理不尽はつきものだ。上司が少しおかしなことを言っても笑って受け流すくらいの心が必要なのである。

『ひみつの教養』から政治家の知恵となる知識4つ

政治家の知恵となる知識① スキャンダル報道のタイミング

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 スキャンダル報道をおそれる政治家の知恵となる知識を紹介しよう。週刊誌がスキャンダルを報道するのは、スキャンダル情報が手に入ったときではなく、その人物が大臣になるなど有名になったときである。まずいことをしたときに、すぐに明らかになっていないからといって安心できるものではないのだ。

政治家の知恵となる知識② 権力に近いのは誰だ

 表立ってトップに会う人よりウラでトップに会う人のほうが権力に近いという知識をもっていると、政治家の知恵としていかすことができる。誰が何回首相に会ったという数量的なデータよりも、一緒に入ったはずなのに出てくる時間が違ったり、入った時間が違っても一緒に出てきたりすることに着目したほうが真実に近づけるのだ。

政治家の知恵となる知識③ 補職辞令に表れる考え

 組閣の際は、閣僚名簿の「補職辞令」から、総理大臣が本当に力を入れたいと思っている政策を探ることができるという知識をもっておくと、それからの政治の動きを読む知恵としていかせる。誰が入閣したとか、女性が何人だとかいったマスコミのうわべだけの報道よりも注目しておいたほうがいい。

政治家の知恵となる知識④ 謝罪会見の切り抜け方

 謝罪会見の切り抜け方を政治家の知恵となる知識として紹介するが、企業においても経営側になれば、メディアや捜査当局と対峙せざるをえない状況に直面することがあるだろう。そんなときはどうすればいいのだろうか。

 不祥事が社会通念を逸脱した行為である場合は、価値観の違いだと強弁するのが一番だ。絶対に謝罪してはいけない。法的根拠のある違反行為である場合でも、記者会見を開く義務はない。広報と担当部署が書面の謝罪で済ませてしまうのがよい。無味乾燥な書面で回答すれば、国民の記憶にも定着しないものだ。


 以上『ひみつの教養』から君のこれからの仕事に知恵としていかせる知識をいくつか紹介した。知識はもっているだけでは教養とならない。知恵としていかしていくことで君も立派な教養人となり、一流のビジネスパーソンに近づくことができるのである。

 本書は、小泉元首相の首席総理秘書官を務めた経験を持つ、政治界きっての黒幕として知られる飯島勲氏によって書かれている。『ひみつの教養』は、世の中を動かす深い見識を持った人物の豊富な教養に触れられる一冊となっている。ぜひ読んでみてほしい。

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