HOMEビジネス 中退の印象もポジティブに。人事に伝わる履歴書の「学歴の書き方」とは?

中退の印象もポジティブに。人事に伝わる履歴書の「学歴の書き方」とは?

Tobayashi

2015/12/31(最終更新日:2015/12/31)


このエントリーをはてなブックマークに追加

中退の印象もポジティブに。人事に伝わる履歴書の「学歴の書き方」とは? 1番目の画像
出典:career-intelligence.com
  「中退してしまったが、履歴書の学歴にはどう書けばいいのだろう?」「中退と書いてしまったら採用されないのではないだろうか?」と不安になっているそこの諸君。今回は中退したことがある人向けの履歴書の学歴の書き方についての記事だ。

 これを読んで中退=マイナスという悪いイメージを払拭し、ポジティブにするためのコツを取得しよう。

履歴書の学歴に中退と書くべき?

  中退したということがデメリットになると思って履歴書の学歴を書くのが不安だというのはわかるが、必ずしもデメリットになるとは限らない。もし、中退と書かずに空白の期間があれば、何があったのかは必ず聞かれることであり、下手な嘘をついても見抜かれるだろう。ならば、学歴に中退と書かないよりは書いた方が、面接官にとって好印象となる場合もある。しかし、やはり学歴に中退と書く際には注意が必要である。面接官は、学歴が中退であると知ったときになぜ中退したのだろうと疑問に感じる。やむを得ない事情によって中退したという人も多くいるはずだ。そのときは、しっかりその理由を履歴書に書けば、面接官は納得してくれるだろう。
  
  例)平成19年4月 ○○大学△△学部××学科 家庭の事情により中途退学
    学費が払えなくなったため
  
  このように理由が明確に示されていれば、面接官にも伝わりやすい。そしてこのとき、履歴書には、なるべくポジティブな理由を書くことが重要である。

  ちなみに、履歴書の学歴に中退ということを書かないということは学歴詐称にあたってしまうので、実は必ず書かなければならないことなのだ。

ネガティブな中退をポジティブにするコツ!

  さて、中退ということを履歴書の学歴に書かなければならないということがわかったところで、中退した理由によってネガティブな印象を与えてしまうかもしれないという不安を払拭するため、見方を変えてポジティブな印象を与えられるような理由を書こう。

  例えば、自ら大学を中退したのであれば、「ほかにやりたいことが見つかった」「ここではやりたいことが学べない」など、前向きな理由を履歴書に書けば、面接官は納得するだろう。そして、中退してから今までどんなことをしてきたのか、アピールできることがあるとよい。資格の取得や海外留学など、具体的な経験を書くと良いだろう。
  
  中退理由としては、主に三つに分類できる。

1.進路変更

  ほかに学びたいことや、やりたいことが見つかった場合である。元々通っていた大学(専門学校)では、自分のやりたいことができなかったりして、中退した人もいるだろう。この場合は、中退後、どんなことを学んで、どんなスキルを身につけたのかまでを履歴書に書くことで、アピールすることができる。

2.家庭の事情

  経済的に学費が払えなくなることや、親の介護等が必要になり学校に通えなくなってしまった……という人はおそらく多いと思われる。その場合は、自分自身の事情ではなくやむを得ず中退したということがしっかりと伝わるように履歴書に理由を書こう。その際にも、中退後、取得した資格などがあれば、必ず記載しよう。

3.健康の問題

  入院をしていて、学校に通えなくなってしまい、そのまま退学。病気にかかってしまい中退した。

という人も中にはいるだろう。その際は、履歴書にしっかりと理由を記載した後、現在は完治しており、通常業務には支障がないこともしっかり記載しよう。

  また、中退した理由が以上の三つに当てはまらず、ネガティブな印象をもたれてしまうような場合は、履歴書には書かない方が良いだろう。中退ということだけ明記し、理由を書くのは避けよう。

履歴書で嘘を書くとこんなことにも……

  先ほど述べたように、学歴に中退ということを書かなければ「学歴詐称」となってしまう。また、学歴だけでなく履歴書に嘘を書くことは「経歴詐称」となってしまう。経歴詐称がバレ、その嘘が会社に損害を与えた場合、懲戒処分や損害賠償請求になる可能性が高い。業務に関係のない資格やスキル、趣味などの虚偽であれば解雇とはならないだろうが、学歴、職歴、犯罪歴などの詐称があった場合は、厳戒処分となるだろう。

 つまり、面接の際にそのことが書かれていたら採用とはしていなかったであろうと判断される場合は、解雇となるのである。

  では、どんなときに嘘がバレるのだろうか?

○社会保険や雇用保険の手続きのとき
○面接で経歴について聞かれたときに話が支離滅裂だった場合
○知り合いが応募先企業にいた場合

  などである。経歴詐称がずっとバレずに会社に居続けるというのはまず無理だろう。そのようなリスクを負うくらいなら、履歴書には正直にありのままを書こう。


  中退したことを履歴書に書くときのポイントはわかってもらえただろうか。中退について書くことに対して、それでも抵抗を感じる方も多いだろう。しかし、履歴書は正直に書かなければ「経歴詐称」となってしまうということを頭にいれ、その上で、自己PRにつながるような中退理由を書くことができれば十分だ。人事に欲しい人材だと思ってもらえるような履歴書づくりを目指そう。

hatenaはてブ


この記事の関連キーワード