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高度化するサイバー犯罪を防ぐには? ホリエモンが教える、セキュリティの注意ポイント!

野口直希

2016/01/07(最終更新日:2016/01/07)


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  ホリエモンこと堀江貴文が、自身のメルマガに寄せられた質問に答えるYouTube番組「ホリエモンチャンネル」。「堀江貴文のQ&A vol.589〜意識改革が重要!?〜」では、ホリエモンがサイバー犯罪を防ぐコツを語った。

  今回取り上げた質問は、「世界の要人はセキュリティ対策に莫大な費用を掛け­ています。ジェフ・ベゾスや昔のラリー・エリソンは年2億近い金額ですし、ティム・クックは年数千­万円です。強大な権力と莫大な財産を狙われぬよう、セキュリティ対策もあら­ゆる面で世界最高なはず。

 最近は標準で『Windows Defender』がついてますし、Macはそもそもセキュリティソフトは不要(Ap­ple曰く)と言われています。もちろんセキュリティについて最大限対策をしなければ­いけませんが、世界最高のセキュリティ対策と知識があれば個人用デバイス­に関してセキュリティソフトは時代遅れだと思いますか?  また、セキュリティソフトに変わる対策方法等ありますでしょうか」という質問。

ホリエモン「ソーシャルエンジニアリングに注意するのが一番!」

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 ホリエモンは、「セキュリティソフトも必要だけど、本当に大事なのはソーシャルエンジニアリングによるセキュリティ突破だから、普段からそういう攻撃をかわすよう心がけているかな」と回答。

 ソーシャルエンジニアリングとは、ハッキングではなく盗み見や盗み聞きでパスワードなどの情報を入手すること。どんなに優秀なセキュリティソフトを使っていても、自分でパスワードを漏らしてしまえば全て水の泡だ。

 その分かりやすい例が、一時期はやったLINEのなりすましだ。知らない人から「IDを送って」「Webマネーを送って」と頼まれただけでも、あっさり信用してしまう人は少なくなかった。

 ここから分かるのは、現在起こっているサイバー犯罪が必ずしも高度な技術に頼ったものではないということ。裏を返せば、ハイクオリティなセキュリティソフトがなくても防ぐことができるサイバー犯罪はたくさんあるのだ。

リテラシーを高めるのが最大の防止策!

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 今回のゲストで高性能の不正ログイン防止ツールを手がけるCAPY Inc.のCEO 岡田満雄氏もホリエモンの意見に同意。岡田氏は、「最近はセキュリティソフトが全てを守ってくれると考える人がいるが、それは間違っている」と話す。

 LINEなりすまし詐欺の例からも分かることだが、「最大のセキュリティは、一人一人がリテラシーを高めること」と語る岡田氏。セキュリティ知識といっても、なにも複雑なプログラミング技術を勉強しろというわけではない。
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 彼によれば、英文字や数字、記号などを組み合わせたパスワードにした方が安全であることや、全てのサービスで同じパスワードにすると一度情報が漏れただけで大変な被害になるというような知識が頭にあるだけで、サイバー犯罪に巻き込まれる危険性はかなり低くなる。

 セキュリティ技術が進歩するのと同じようにハッキング技術も進歩するので、セキュリティソフトが不要になることはおそらくない。しかし、多くのサイバー犯罪が最先端技術を総動員したものでもないのだ。

 サイバー犯罪に限ったことではないが、それを防ぐための整備と犯罪を起こさせまいとする意識の2つがそろって初めて犯罪対策は効果を持つ。技術に頼り切りにならず、常に犯罪を警戒する意識と知識を持ち合わせることが肝要だ。

  ホリエモンがネットのセキュリティについて語った「堀江貴文のQ&A vol.589〜意識改革が重要!?〜」。動画が見たい方はこちらからどうぞ!


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