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【例文】好印象を与える!「異動」の挨拶・スピーチ・挨拶状のポイントを紹介

U-NOTE編集部

2017/09/28(最終更新日:2024/02/23)


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人事異動は慣れ親しんだ環境に別れを告げ、新しい人間関係を構築する機会です。今回は異動前に行なう別れの挨拶・スピーチと、異動先での挨拶・スピーチの方法を解説します。

異動の挨拶で周囲の心をしっかり掴み、ビジネスパーソンに相応しい人間関係の構築をする方法を確認していきましょう。
 

本記事の内容をざっくり説明
  • 異動の際は、今の部署に対する移動の挨拶状を書く
  • 今の部署に対する異動の挨拶・スピーチの方法
  • 新しい部署に対する異動の挨拶・スピーチの方法

 

異動するときの挨拶の仕方基本事項

異動は、お世話になった人たちとの別れと共に、新しい人間関係を構築する機会。

異動に際してお世話になった人たちに向けて直接の挨拶挨拶のメールを送ることは、もはや社会人として常識です。立つ鳥跡を濁さずというように、これからも良好な関係を築いていけるよう、異動の挨拶をすることを忘れないようにしてください。

しかし、いざ異動の場面がきたときに「どのように挨拶をしたらいいのかな」「メールに書くべき内容はどのようなものが適切なのかな」と頭を抱える方も多いでしょう。

そこでまずは、異動の挨拶の基本事項について確認していきましょう。

異動をすることになったら直接挨拶をするのが基本

同僚や上司など普段やり取りをしている人に対しては、異動の挨拶も直接するのがマナー。普段顔を合わせているのに、メールや電話で異動の報告をするのは失礼に当たるので、直接顔を合わせて挨拶するようにしてください。

また、自分が担当していた取引先や重要な得意先に対しても、直接伺って挨拶するのがマナーです。担当の変更や引継ぎがある時は、新任の担当者と一緒に相手先に赴いて挨拶をするようにしましょう。

担当者が変更するのに直接挨拶に行かないと、相手先に対して非常に失礼に当たります。長年お世話になった相手には、これまでの感謝とこれからも変わらない関係をお願いする意味でも、スケジュールを調節して挨拶に伺うようにしましょう。

異動の挨拶はメールでも行う

直接異動の挨拶をした場合でも、異動の最終日にはメールでの挨拶も行いましょう。

異動の挨拶メールを書く時に重要なのは「お礼」「挨拶の言葉」「今後の抱負」を書くことです。

お礼と挨拶は記載する方が多いかもしれませんが、3つ目の「今後の抱負」は抜けてしまいがち。今後の抱負や目標は挨拶状に書くことで、受け取った相手に向上心を示すことができるため、好印象を得られやすいことがポイントです。

また、連絡先が変わる場合は、これからの連絡先も伝えるようにしてください。

お菓子は、配る文化がなければ不要 

異動の挨拶をする際には、お菓子を配る文化がある企業もあるでしょう。直接挨拶に回るときには、ちょっとしたお菓子などお礼の品を持って回ると、会話のきっかけとなり挨拶回りしやすくなります。

ただし、もともとお菓子を準備する文化がない会社の場合は、わざわざお菓子を準備しなくても問題ありません。

挨拶回りをしやすくするためや、今の部署に感謝の気持ちを形として伝えたい場合などにはお菓子を準備することも検討してみてください。

 

今いる部署に対する異動の挨拶・スピーチをするポイント

では、今いる部署にはどのように挨拶をしたほうがいいのでしょうか。挨拶やスピーチの仕方や例文を確認していきましょう。

ポイント1.思い出深いエピソードを盛り込む

異動時、送別会や朝のスピーチなどの場で、新しい環境へと送り出してくれる人たちに向けた挨拶は、形式的なものではなく、人間味のある内容を話した方が好印象です。

慣れ親しんだ環境での同僚一人ひとりとの思い出を語りつつ、感謝の言葉をスピーチしましょう。

しかし、長い時間をかけすぎても、ダラダラとした雰囲気になってしまうので、事前にスピーチの内容をまとめておくのがベター。思い出を語りつつ、コンパクトなスピーチの例は以下を参考にしてみてください。

エピソードを入れた異動挨拶の例文
  • 本日は、私のためにこのような会を開いていただきまして、本当にありがとうございます。

    ◯月◯日づけで◯支社へ異動になりました。◯◯支店長をはじめ、皆様には大変お世話になりました。

    5年間の◯◯支店での就業は、皆様のサポートがあったからこそです。

    特に◯◯さんと大きなプロジェクトチームを組めたことは、私の最大の誇りです。

    時には励ましあい、切磋琢磨しながら成功させた仕事は、新転地においても強みになるでしょう。

    ◯◯支店の皆様、これからも健康に留意し、良い仕事をしてください。

    今後の皆様のご健闘をお祈り申し上げます。今日はこのような会を開いていただき本当にありがとうございました。

 

ポイント2.悲観的な異動スピーチはNG

異動による別れを惜しんでしまうあまり、異動に対して悲観的な言葉を発しそうなるなるかもしれません。しかし、異動スピーチにおいて悲観的な言葉は控えた方がベター。

送り出す人達には、異動を前向きに捉えている姿勢を見せ、異動先ではどのような仕事をするのかなど、異動先での抱負や目標を伝えましょう。

異動スピーチをする際には、悲しい別れの挨拶とならないように、これまでのいい思い出や、新天地での抱負などを伝えることがベストです。

 

今いる部署に対する異動の挨拶・スピーチの例文

具体的にどのような挨拶をしたらいいのかイメージしにくいという方に向けて、異動の挨拶を直接する場合、朝礼で行う場合、メールで行う場合にわけて例文を紹介します。

参考にしながら、個人的なエピソードを盛り込むことでオリジナリティがあり気持ちが伝わる挨拶文を検討してみてください。

個人別に直接異動の挨拶をする場合

お世話になった人に直接挨拶をする場合は、忙しくない時間帯を選ぶのがポイントです。最終日に挨拶をしようとしている場合は、相手も出社しているのかを事前に確認するようにしてください。

個人別に直接異動の挨拶をする例文
  • ◯◯さん、お忙しいところすみません、今数分お時間よろしいでしょうか?
    明日より◯◯部へ異動となり、本日で◯◯部へ最終出社となるためご挨拶に伺いました。

    ◯◯のときには本当にお世話になりました。ありがとうございます。

    ーー個人的なエピソードや、思い出、感謝などを伝えるーー

    お時間いただきましてありがとうございます。これからも引き続きよろしくお願いいたします。失礼いたします。

朝礼で簡単に異動の挨拶をする場合

朝礼を行っている場合は、異動が決まった日や最終日に挨拶をする時間を設けてもらえることもあるでしょう。朝の忙しい時間帯は、ダラダラと長時間のスピーチにならないよう、簡単に伝えるようにしてください。

個人的なエピソードやお礼などは、別途直接行ったり、メールで伝えるようにしましょう。

朝礼で簡単に異動の挨拶をする例文
  • おはようございます。朝のお忙しいところ、お時間をいただきましてありがとうございます。

    ◯月◯日付けで、◯◯部へ異動することになりました。

    △△部にはまったくの未経験の状態から入りましたが、みなさまに温かくご指導いただいたおかげで、充実して業務を進めていくことができました。本当にありがとうございました。

    これから引き継ぎなどでもご連絡させていただくことも増えると思いますので、残りの期間も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

    また後日、改めてご挨拶に伺わせてください。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

メールで異動の挨拶をする場合

直接挨拶を行った場合でも、最終日にはメールで挨拶を行うことも重要です。以下の記事を参考に、異動の挨拶メールを準備しておきましょう。

関連記事:【社内外別 / 例文あり】「部署異動」の挨拶メール文例と5つの注意点

 

新しい部署に対する異動の挨拶・スピーチのポイントと例文

現在いる部署に対しての挨拶を終えたら、新しい部署に対する異動の挨拶を考えていきましょう。挨拶をするときのポイントは3つあります。それぞれのポイントを押さえながら、挨拶文を検討してみてください。

ポイント1.「親しみやすさ」をアピール

新しい部署に対して挨拶をするときの1つ目のポイントは、「親しみやすさをアピールすること」です。

特に、異動先で地位の高い役職に就く場合、「どのような上司になるのだろうか」と異動先の人達は警戒心を持っていることも。

異動時の挨拶やスピーチの場でその警戒心を解くには、親しみやすさをアピールするといいでしょう。

「新参者だから色々教えて欲しい」「もっといいやり方があれば教えて欲しい」など、自分に対して意見を言うことを歓迎するといった旨のスピーチすると、馴染みやすくなるのでおすすめです。

【異動後】異動スピーチで押さえておきたいポイント
  • 親しみやすさをアピールする
  • 自分への意見を言ってもらうことを歓迎する

 

ポイント2.笑顔と明るい声で挨拶する

新しい部署に対して挨拶をするときの2つ目のポイントは、「笑顔で明るく挨拶すること」です。

親しみやすさをアピールするために、笑顔でスピーチすることも重要です。異動の場に限らず、別れと出会いの挨拶やスピーチで笑顔は欠かさないようにしましょう。

また、自分の部署へ異動してくる人の挨拶やスピーチは、自分が異動の挨拶やスピーチをする時に役立ちます。「このフレーズいいな」と思ったところは、後でメモするなどしておくといいでしょう。

 

ポイント3.簡単な経歴にも触れる 

新しい部署に対して挨拶をするときの3つ目のポイントは、「簡単な経歴にも触れること」です。

転勤・異動先での挨拶だけで転勤・異動先の人と馴染めたら、新天地でもかなり働きやすくなるはずです。

簡潔な挨拶と自己紹介でスピーチを終わらさずに、自分のパーソナルな情報を少し混ぜ込んでみましょう

少なくとも自分の「出身地」「入社した年」「簡単な経歴」などは、スピーチの中で伝えてみるとGOOD。

自分が明かしてもいい情報であれば、「家族構成」「趣味」などを自己紹介に含めると、挨拶をされた人たちも親近感を持ってくれるかもしれません。

 

前任者について触れる異動の挨拶・スピーチ例文

新しい環境への異動が、同じ部署内の人が異動もしくは辞職したことがきっかけであることもしばしばあるでしょう。

つまり、自分の異動の前提には「前任者の存在」があります。前任者の意思を継いで、周囲の期待や信頼を得るために努力することを伝えてみることもポイントです。

異動は、人事部が自分は新しい環境に適切だと判断した上での処置であることを認識し、以下の例文を参考に自信を持った挨拶・スピーチをしてみるのもいいでしょう。

前任者について触れる異動の挨拶・スピーチ例文
  • 本日はご挨拶のお時間をいただきまして、ありがとうございます。

    私こと○○は前任者の△△課長の退職に伴い、○月○日付けにて当部署○○に異動となり、本日着任いたしました。

    入社して○○部に配属、その後○○支店で○年スタッフとしての仕事をしてまいりましたが、このたび初めてこちらで営業の仕事につくことになりました。

    前△△課長のような活躍ができるかは分かりませんが、新入社員のような初心に戻って営業を一から学ぶ覚悟です。

    慣れない仕事でご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、やる気だけは人一倍あります。

    一生懸命頑張りますので、どうかご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

 

好印象を得られる挨拶を考えよう

本記事のまとめ
  • 異動するときには今いる部署に対して挨拶状を作成する
  • 今いる部署にはお礼・挨拶・今後の抱負・新天地の連絡先を伝える
  • 新しい部署への挨拶は、親しみやすさがポイント

異動は今までと違う仕事を任されたり、今までの知識やノウハウを活かせないこともあり、あまり好ましいことではないと思っている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、視野を広げてみると新たな人間関係が構築できたり、新しいスキルが身についたりと、異動がチャンスに見えてくるはず。

異動時の挨拶やスピーチをする際に限らず、異動そのものを前向きに捉えた方が、自分にとってプラスになるはずです。

別れは悲しいかもしれませんが、記事内で紹介したスピーチ技法を胸に、新たな門出に向けて堂々と一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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