1. 伊坂幸太郎のおすすめ作品ランキングTOP10:休日は伊坂幸太郎ワールドに浸れ。

伊坂幸太郎のおすすめ作品ランキングTOP10:休日は伊坂幸太郎ワールドに浸れ。

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 本屋で誰しもが見たことであるだろう作家・伊坂幸太郎。本屋ではしばしばおすすめ本としてPOPとともに紹介されている。伊坂幸太郎作品は、映画化されるものが多く、最近では伊坂幸太郎自身が「今まで書いた小説のなかで一番達成感があった」と語っている『グラスホッパー』が映画化された。
 
 伊坂幸太郎は、その作風も人気の一つである。伊坂幸太郎の書く文章は、いい意味で読みやすい。決して簡単な文章を書いているわけではないのだが、すんなり心に入ってくるのだ。そしてところどころに散らばっている言葉には、伊坂幸太郎特有の名言が多く散りばめてあり、読んでいるうちに伊坂幸太郎ワールドに引き込まれる。仕事の合間に、伊坂幸太郎の本を読んで一息入れてみるのもいいだろう(伊坂幸太郎ワールドから帰ってこれなかったら申し訳ないが)。
 
 今回は、そんな伊坂幸太郎のおすすめ作品をランキング形式でご紹介したい。伊坂幸太郎のなかでもおすすめしたい作品はたくさんあり、どれも甲乙つけがたいが、今回は特におすすめの伊坂幸太郎作品・10冊を厳選した。

伊坂幸太郎のおすすめ 第1位:疾走感を味わいたい人に『ゴールデンスランバー』

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 主人公は元宅配業の青柳雅春。数年前に暴漢に襲われていたアイドル・凛香を助けたことから一躍有名人に。しかしある日、首相が暗殺され、雅春は警察やマスコミを思い通りにできる人間によって犯人に仕立て上げられてしまう。雅春の、2日間に亘る逃亡劇を描いた伊坂幸太郎渾身の作品。

  この作品の中心となるのは、雅春が逃亡を通して関わる人との絆である。雅春の元カノ、大学のサークル仲間、親友、逃亡先で知り合う人々。様々な人が関わりあって協力しあいだましあう。目まぐるしく主人公のおける環境が変わっていくとても疾走感のある小説である。伊坂幸太郎の書く文章にはまり最後まで一気に読んでしまう。

 伊坂幸太郎のこの作品を読んで、自分の友達や同僚、親友を思い出してみるのもおすすめである。伊坂幸太郎を読むうえでぜひ一度は読んでいただきたいおすすめの作品だ。

伊坂幸太郎のおすすめ 第2位:巧妙なオチにはまりたい人へ『鴨とアヒルのコインロッカー』

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 「一緒に本屋を襲わないか」 大学入学のため引っ越してきた途端、悪魔めいた長身の美青年から書店強盗を持ちかけられた僕。標的は、たった一冊の広辞苑。四散した断片が描き出す物語の全体像とは? 清冽なミステリー。

 この話は、大学生の椎名を中心とした「現在」の物語と琴美という女性が中心の「2年前」の物語が同時に語られていく。そして作品の後半で2つの物語が重なりあっていくのである。さすが伊坂幸太郎といった作品。不思議なタイトルも目を引く。

 いいミステリが読みたい!という人におすすめな作品だ。仕事も忘れて読みふけってしまうことうけあいである。

伊坂幸太郎のおすすめ 第3位:家族との絆を確かめたい人に『重力ピエロ』

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 異父兄弟の泉水と春。そして癌に侵されている父。数年前なくなった美しい母。この家族には悲しい過去があった。泉水と春が大人になった頃、謎の連続放火事件が起こる。放火現場の近くには必ずグラフィティアートが描かれていた。そしてそのグラフィティアートと遺伝子の不思議なつながり。謎を解明したとき、兄・泉水が直面する真実とは。

  この作品で伊坂幸太郎は、「遺伝子」という家族を築く上できっても切り離せないものを題材として書いている。特に兄弟がいる人におすすめの小説である。伊坂幸太郎はこの作品でただ温かい兄弟愛を描いているものではない。家族とはどうあるものなのか、伊坂幸太郎が1つの道を記している。

また、この作品を読むと遺伝子や様々な偉人について詳しくなることができる。新たな知識をつけたい人にもおすすめである。

伊坂幸太郎のおすすめ 第4位:前向きになりたい人に『フィッシュストーリー』

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 最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド・「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」 テープに記録された言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の表題作ほか、伊坂幸太郎ワールドの人気者・黒澤が大活躍の「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で繰り出される中篇四連打。そう快感溢れる作品集。

 4つの中篇すべての作品で、最後に「ああ、よかった」という安堵感や爽快感を感じられ、気持ちが前向きになる。中篇で一気に読めるので特に電車通勤のサラリーマンの方におすすめしたい作品。
 
 4つの作品の中でとくにおすすめは「ポテチ」である。題名の呑気さからは飛躍した驚きのラストを味わえるのだ。「ポテチ」だけで映画化もされている。また、伊坂幸太郎の人気キャラクター・黒澤がすきな人にもぜひおすすめしたい。

伊坂幸太郎のおすすめ 第5位:もう一度「青春時代」を感じたい人に『砂漠』 

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 入学した大学で知り合った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた子犬の救出、超能力対決……。ともに経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へと進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。

  この作品は、5人の大学生が成長していく様を描くストーリーである。文の端々に伊坂幸太郎のエッセンスが詰まっており、読んでいく最中にこれはという言葉に出会えるかもしれない。なんでもできると思っていたあの青春時代にもう一度戻りたいと思っている大人の方におすすめである。

 5人いる登場人物のなかで、だれに共感するか、こいつは嫌いだなどと考えながら読み進めていくとより伊坂幸太郎ワールドに入ることができておすすめだ。

伊坂幸太郎のおすすめ 第6位:背中を押してほしい人に『グラスホッパー』 

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 「復讐を横取りされた。嘘?」 元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。スズキは正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに__「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語はうねりをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

 主人公3人の視点が交互に入れ替わりながら、だんだんと物語の核心に迫っていく。

 とくに印象に残るフレーズは、主人公の1人・鈴木の妻が生前によく言っていた「やるしかないじゃない」という言葉。この言葉に鈴木は何度も背中を押され困難に立ち向かっていく。度々出てくるこの言葉に知らず知らず私も鈴木に声援を送ってしまった。
 伊坂幸太郎作品には、物語の中に多くの名言が出てくる。今作品中には「抑圧」という映画と「ジャック・クリスピン」というシンガーが多くの名言を生み出すが、実はこれらは全部伊坂幸太郎のフィクションなのだ。伊坂幸太郎の想像力には目を見張るものがある。殺し屋という日常とはかけ離れた世界。少しハードボイルドな伊坂幸太郎ワールドを満喫できるおすすめの作品だ。

伊坂幸太郎のおすすめ 第7位:わくわくしたい人に『チルドレン』

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 「俺たちは奇跡を起こすんだ」 独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々__。何気ない日常に起こった5つの物語が、一つになった時、予想もしない奇跡が降り注ぐ。ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

 この伊坂幸太郎の作品は「短編」という形をとっているが、全ての作品に「陣内」が登場し、作品自体は一貫性のあるものとなっている。語り手は毎回変わり同じ登場人物がいるにも関わらず、すべての短編でまた違ったあじわいがありおすすめ。

 物語は全体的に会話文が多く読みやすい。時間がないけど、伊坂幸太郎作品をいますぐ読みたいという方におすすめである。

伊坂幸太郎のおすすめ 第8位:逆境を生き抜くのが好きな人に『魔王』

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 会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手がかならず口に出すことに気が付いた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。5年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

 読んだ後も考えさせられる作品。伊坂幸太郎はこの作品で社会問題など様々な問題に触れている。物語前半に出てくる兄は、少々考えすぎなところもあるが……。読書を通じて色々なことを考えることができるおすすめな作品。逆にさくさくと面白いものを読みたい人にはおすすめではない。

 この作品には続編で「モダンタイムズ」の上下がある。こちらも併せて読んだ方が、より物語を理解することができておすすめだ。

伊坂幸太郎のおすすめ 第9位:元気になりたい人に『陽気なギャングが地球を回す』

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 嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ! 奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会はサスペンス!

 この作品のおすすめポイントは、なんといってもその伊坂幸太郎が作り出す個性豊かな登場人物だ。銀行強盗という悪いことをしているはずなのに悪いことをしているように感じない。

 普段の嫌なことを忘れてどんどん本を読み進めていきたい人におすすめ。しかしながら会話文が多くほかの著書と比べて軽いので、しっかりしたものが読みたい人にはおすすめできない。続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」「陽気なギャングは三つ数えろ」も同様におすすめである。

伊坂幸太郎のおすすめ 第10位:人とは少し違うものを読みたい人に『死神の精度』

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 CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触れようとしない。そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断を下し、よく八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。

 1人の死神が6人の死を見届ける短編集。死神を題材にした作品はなかなかないように思う。伊坂幸太郎の描く千葉という死神もまたとても個性的で、読んでいくにしたがってはまってしまうこと間違いなしだ。こちらも短編で通勤電車で読むのにおすすめである。


 伊坂幸太郎作品は、どの本にもおすすめポイントがいくつもあり、読み応えのある作品ばかりである。休日、伊坂幸太郎の本を読みふけり、伊坂幸太郎ワールドに浸るのがおすすめだ。また、伊坂幸太郎作品はその多くが映画化されており、原作との違いを楽しみながら見てみるのもまたおすすめしたい(映画はかなり低評価なものもあるが……)。

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