1. 意外と多いネガティブ思考の成功者。日本の著名人から紐解く「ポジティブ思考 VS ネガティブ思考」

意外と多いネガティブ思考の成功者。日本の著名人から紐解く「ポジティブ思考 VS ネガティブ思考」

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 あなたは「ポジティブ思考」と「ネガティブ思考」なら、どちらの思考の持ち主だろうか。

 アメリカのリサーチ会社Gallupの調査(2015年)によると、日本のポジティブな人の割合は66%、一方でネガティブな人の割合は34%。

 この結果から、日本人の半分以上がポジティブ思考の持ち主だということが分かる。日本はネガティブな国だというイメージを持ってしまいがちだが、実はポジティブ思考の多いハッピーな国なのである。

 日本にポジティブ思考の人が多いことは分かったが、実際のところポジティブ思考とネガティブ思考だとどちらの方がお得なのだろうか。一般的な答えとしてはポジティブ思考に分があるだろうが、実は意外と……?

 そこで今回は、ポジティブ思考とネガティブ思考の代表的な人物の例とその特徴を紹介しながら両者を徹底解明。さらに、これを機にどちらがお得な思考なのか白黒はっきりつけよう。

ポジティブ思考を徹底解明!

 どんな苦境に直面しても、「私なら大丈夫」と言い聞かせてすぐに次の行動に移せる「ポジティブ思考」。つい物事を悲観的に考えてしまうネガティブ思考派にとっては、羨ましい限りである。そんなポジティブ思考のメリットは、下記の通りだ。

ポジティブ思考のメリット

①心に余裕があるため、相手への感謝を忘れない。「ありがとう」を使う
②自己肯定感によって、自分に自信を持てる
③幸福感を常に感じていられる
④嫌なことを忘れて、すぐに次の行動に移せる

 ではポジティブ思考で実際に成功を収めた人はどんな人なのか。ここではポジティブ思考を持つ代表的人物を2名ご紹介しよう。

ポジティブ代表選手:松岡修造

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 ミスター・ポジティブといえば、「松岡修造」の名を真っ先に思い浮かべる人も多いことだろう。2015年のカレンダー売上げランキングでは、松岡修造氏のポジティブな名言が集約された「まいにち修造!」が見事第1位に輝いた。

 そんな松岡氏のポジティブ思考は、現役のテニスプレイヤー時代に培われたそうだ。松岡修造氏がウィンブルドンに出ていたとき、大雨で試合が6日間延期になってしまい、ネガティブ思考に陥ってしまった。そのまま試合でも大敗を期した。その苦い経験から生まれたのが、今のポジティブすぎる松岡修造なのだ。

 ネガティブな感情が生まれたときには自分にストップを言い聞かせて、あえてポジティブな言葉を使うのだとか。松岡修造氏の人気をみると、ポジティブな人の周囲には人が集まってくるように感じる。

ポジティブ代表選手:平松庚三

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 ライブドアといえば、堀江貴文が創業した巨大ネット企業だが、事件後にその代表を務めたのが平松庚三氏だった。

 当時の大混乱の中、平松庚三氏が大事にしたのはソニーの創業者・盛田昭夫氏の「ネアカ主義」。ネアカ主義とは、どんなに悲しいときであっても人前でその様子を見せないことである。常にポジティブな自分であることが周囲に安心を与える。さらにポジティブ思考のときには、「良いアイディアが生まれやすく、良い風潮になる」とも平松庚三氏は語っている。

ネガティブ思考を徹底解明!

 先ほどのポジティブ思考に比べ、何かとマイナスなイメージに捉えられやすい「ネガティブ思考」。物事をネガティブに考えすぎてしまうがばかりに精神的に疲弊してしまうので、ネガティブ思考から抜け出したいと考える人もいるかもしれない。しかし実はネガティブ思考にもメリットがあるので、下記に明記しておこう。

ネガティブ思考のメリット

①最悪の事態まで想定した先読み行動ができる
②自分のどこが問題なのか常に考えているため、自己成長に繋がる
③現実的に物事を考えられるので、計画を実現させるまでの筋道を冷静に考えられる
④些細なミスも引きずるので同じミスを繰り返さない

ネガティブ代表選手:小松安弘

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 スーパーの生鮮食品などに利用される食品トレーを販売し、年商1200億円を築いているエフピコ。その会長を務める小松安弘氏は、「ネガティブ経営術が逆境に強い」と謳う。

 1979年、詐欺話に騙され、2億もの借金を抱えることに。その経験から、何事もネガティブに考えるようになったという。このネガティブ思考は、どんなときでも店舗の状況を確認しながら経営を判断するという慎重な行動を生み出している。

 また、業績が上がっているときでもその結果にのぼせあがらずに、「どうせまた下がる」くらいのネガティブな気持ちで仕事の精進するのだという。このネガティブな思考こそが、社会の荒波に飲まれずに堅実に成果へと結びつけられるのだろう。

ネガティブ代表選手:柳井正

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 「UNIQLO」で知られるファーストリテイリングの代表・柳井正も、実はネガティブ思考を重視している。

 例えば、年始に一斉送信で送る前従業員への「年頭挨拶と年度の方針」メールでは、ふんだんにネガティブな内容を盛り込んでいる。「崩壊」や「経済敗戦」、「未曾有の困難」といったネガティブワードを多用した文で、社員の危機感を煽るのが狙い。どんな好景気であっても、会社が一丸となって危機感を持つことが、永続的な成功に繋がるのかもしれない。

ポジティブ思考 VS ネガティブ思考

 ここまでポジティブ思考とネガティブ思考の特徴と代表的な例を紹介してきたが、結局のところどちらがお得なのか。

 結論としては、「どちらが良いという甲乙はつけられない」という曖昧な答えしかできない。

 まさにコインの裏表で、両者にはそれぞれのメリットがあるからだ。ポジティブ思考派は人が集まりやすい状況を作っていたし、一方でネガティブ思考派は常に地に足がついた環境を作っていた。甲乙はつけられないとはいえ、何が一番成功に近いのだろうか。筆者としては、下記の2通りのパターンが成功する方法だと考える。

ポジティブとネガティブの混合型

 アメリカの心理学者のバーバラ・フレドリクソンによると、人の感情は「ポジティブ:ネガティブ=3:1」の割合が黄金比だという。

 大事なのは、場面によって使い分けること。逆境のときにはポジティブ思考で乗り切り、緊急事態にはネガティブ思考で冷静な判断をくだす。感情をうまく使い分けることでバランスのとれた人生を送れるのだ。

ありのままに身を任せる妥協型

 「ネガティブ思考を直したいけど、どうしてもできない」と悩んでいるあなたには、あえてネガティブ思考を強みにすることを勧める。

 記事で説明したように、ポジティブ思考にもネガティブ思考にも必ずメリットはある。思考を変えるというのは労力を要するくせに成功するとは限らないので、いかにそのメリットを発揮できるのかに労力つぎ込むようにするといい。

 
 冒頭で「ポジティブ思考とネガティブ思考のどちらがお得な思考なのか、白黒はっきりつけよう」と述べたが、結局どちらがお得かは言い切れないという曖昧な結果になってしまったことに関しては陳謝しよう。

 しかし、「成功するために自分の思考をコントロールしたい」と思う人がいれば、ポジティブとネガティブの混合型か、生来備わっている性質に身を委ねる妥協型で手を打ってみてはいかがだろうか。

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