1. 一度受けたら病み付きになる「鍼灸の効果」。忙しいあなたの心身の不調に“一刺しの鍼”

一度受けたら病み付きになる「鍼灸の効果」。忙しいあなたの心身の不調に“一刺しの鍼”

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 東洋医学の1つである鍼灸(しんきゅう)。鍼灸は鍼と灸で治療を行うものである。ここまでは誰もが知っているだろう。しかし、鍼灸は一体何に効果があるのか、鍼灸にどんな効果があるのか具体的にイメージできない人は多いのではないだろうか。

 鍼灸は肩こりに効果があるくらいのイメージしかわかない人もいるだろう。しかし、具体的に分かることは少ないけれど、鍼灸に興味をもち鍼灸を受けてみたいと考えているあなたのために、鍼灸とはどんなものなのか、鍼灸を受けることでどんな効果が期待できるのかを紹介したい。

 鍼灸にどんな効果が期待できるのか、ビジネスパーソンが抱えがちな悩みや症状別に紹介していこう。その前に鍼灸とはどんなものなのかを簡単に説明しよう。

病み付きになるほどの「鍼灸」ってどんな治療なの?

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鍼灸の歴史

 鍼灸の歴史は古く、その起源は中国の東洋医学の中にある。6世紀飛鳥時代に中国から日本に鍼灸は渡来したと伝えられている。鍼灸が渡来してから明治時代初期までの長い間、日本では鍼灸が医学の主流として広く活用されていたが、明治政府の欧米化政策の流れの中で、西洋医学にその主流の座を奪われていった。

 鍼灸が西洋医学にとって替わられたのは、明治政府の欧米化政策にもその原因があるが、鍼灸と西洋医学の治療効果の性質の違いにも原因があると考えられている。鍼灸を含めた東洋医学は、内因性の病気に対する治療効果が評価されてきた。しかし、外因性のものに対しては効果がすぐには見えにくい。
 
 特に戦場などで受けた外傷に対しては、西洋医学の方がすぐに効果が表れ、鍼灸を含めた東洋医学が軽視されていくことにつながったのである。しかし、現代ではまた鍼灸の効果に注目が集まり、科学的な実験や研究の中でも鍼灸の効果が証明されてきた

 日本だけでなく、アメリカ合衆国やヨーロッパ各国でも鍼灸が盛んになってきているのである。

鍼灸の具体的な治療法

 それでは鍼灸とは具体的にどのように治療を行うのか。簡単に言ってしまえば、ツボに鍼を刺したり、ツボの上で灸(もぐさ)を燃やすことで、ツボを刺激するのが鍼灸治療である。

 身体に鍼を刺したり、熱いものを乗せるなんて痛いのではないかと思う人もいるだろう。しかし基本的には、鍼灸治療で死ぬほど痛い思いをすることはない。鍼は痛点を刺激しないくらいの細さ、0.2mmほどの極めて細い鍼なのだ。

 しかし鍼を刺したときに「ひびき」といわれる、皮膚を刺す痛みとは別の重たい痛みがすることがある。この「ひびき」はツボに効果があったときに感じるものだともいわれ、これを心地よく感じる人もいれば、不快に感じる人もいる。

 お灸は、確かに昔は火傷痕が残るような熱さを感じさせるやり方もあったが、現代では痕が残らない、熱くないお灸が主流となっている。皮膚の上に灸点紙という紙を敷いたり、皮膚とお灸の間に生姜や味噌などを挟んだりして熱さを軽減させる方法がとられている。

ビジネスパーソンの症状別:鍼灸の効果

肩こりに対する鍼灸の効果

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 まず、肩こりに対して鍼灸がどのような効果をもつかを紹介しよう。肩こりは筋肉が凝り固まってしまい、神経が圧迫されたり、疲労物質がたまってしまうことで感じるものだ。そこに鍼灸でツボに刺激をすると、筋肉が刺激によってゆるむ。そして肩こりが楽になるという効果が生まれる。

 
 ただ肩こりが強い人の場合、全ての筋肉を一回で緩めることは不可能であり、その場では効果を感じて楽になった肩こりも、また日々の生活の中での姿勢や動きの癖によってすぐにもどってしまう場合が多い。
 
 肩こりを解消するのに近づけるには、鍼灸師に身体の状態を見てもらいながら、定期的に通う必要があるだろう。

体の痛みに対する鍼灸の効果

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 鍼灸には神経の痛みの信号を遮断する効果がある。肩こりから腕や頭まで痛くなったり、腰もこりをこじらせて痛みが出るようになったり、座骨神経痛が発症したりしたとき、鍼灸で痛みを効果的にすぐに和らげることができる。
 
 しかし、この痛みを和らげる効果の高さは痛みに対する効果の高さであり、その原因までをすぐに治しきっているわけではない。これも根本的な治療をするには鍼灸師と相談しながら定期的に通う必要がある。

むくみに対する鍼灸の効果

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 むくみは静脈のつまりやリンパ液がスムーズに流れないことで、細胞と細胞の間に余分な水分がたまることで表れる。鍼灸でツボを刺激することで、血流やリンパ液の流れを活性化させることができるので、むくみに対する効果は高い。
 
 しかし、むくみの根本的な原因は「生活習慣からくる冷えや血流の悪さ」などがあり、またすぐにむくんでしまうといったことはありえる。こちらも根本的な解消を考えるならば、定期的に通う必要があるだろう。

鬱に対する鍼灸の効果

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 鬱と一口にいっても、実はその様態は様々だ。一般的には、内因性鬱病と神経性の鬱病があるともいわれている。ここでは、大きく鬱的なものに対して、鍼灸がどのような効果をもつか紹介したい。鬱には、精神的症状と身体的症状があるが、鍼灸は主にこの身体的症状に対して効果をもつ。

 ツボを刺激することで自律神経の働きを活性化させ、身体のバランスを整えることができるからである。鬱は身体的症状が回復することで、精神的症状が和らぐこともある。鍼灸がどのような鬱にも効果をすぐにもたらすことができるわけではないが、鬱を鍼灸で治療したという事例がみられる鍼灸治療院は少なくない。


 以上、ビジネスパーソンが抱えがちな症状や悩みに対して鍼灸にどのような効果が期待できるかを紹介した。鍼灸ですぐに解消できる症状はあるが、その症状の根本原因を改善するには長期的な治療が必要なことも分かってもらえたことと思う。

 すぐに全てが治らないから鍼灸は西洋医学より劣ったものであるとはいえない。むしろ、症状の根本的原因を改善する視点そのものが西洋医学にはないことも多い。鍼灸は症状に対する効果的なアプローチだけでなく、その症状の原因にもアプローチしようとする治療である。

 さらにいえば、鍼灸は身体の働きを活性化させバランスを整えることで、これから先も症状の表れにくい身体づくりに向かってアプローチしてくれるものなのである。現代社会で忙しく働くビジネスパーソンは、心も身体もバランスを崩して不調になりがちである。まさに自分のことだと思ったあなた。鍼灸を受けて元気を取り戻してはどうだろうか。

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