1. 仕事を成功させる哲学:世界の錦織圭を生んだマイケル・チャンコーチ「教えの“エッセンス”」

仕事を成功させる哲学:世界の錦織圭を生んだマイケル・チャンコーチ「教えの“エッセンス”」

by shinya
 今や世界における成功者、錦織圭の名を知らない日本人はいないだろう。錦織圭は、アジア人男子初のシングルス世界ランキングトップ5入りを果たした世界で活躍するプロ・テニス選手である。  
 
 錦織圭は、世界のトップ選手たちと比べても決して身体的に恵まれているわけではなく、むしろもっとも小柄な部類に入る。そんな身体的ハンディを乗り越えて、どうやって世界のトップ選手たちと肩を並べられるようになったのか。身体的に有利だったわけではない錦織圭の成功に大きな役割を果たしたのが、コーチであるマイケル・チャンである。

 マイケル・チャンもまた、小柄ながら世界のトップ選手として成功した実績がある。テニスは、メンタルのスポーツだとよく言われる。マイケル・チャンが錦織圭に成功への哲学を伝授し、錦織圭がその成功への哲学を実践していった。

 その成功への哲学には、 仕事や日常生活にも役立つエッセンスがつまっている。その成功への哲学は、仕事を成功させるための哲学ともいえるものだ。そこで、錦織圭も実践した仕事を成功させるのにも役立つ哲学を、彼らのエピソードとともに紹介する。

錦織圭も実践! 仕事を成功させる哲学14選

①仕事を成功させたければ、精神力を強くしろ

出典:www.flickr.com
 ものごとを成功させるのに重要なのは、精神力を強くすることだ。仕事においても自らを追い込み精神力を強くしていくことが、厳しい局面にぶつかったときに仕事を成功させることにつながるだろう。
  
 マイケル・チャンの練習は非常に厳しく、練習場では徹底的に自分を追い込まねばならない。これはメンタル面を強化するために非常に効果的だからだ。錦織圭は練習で神経にギリギリまで負荷をかけ、その辛さを乗り越えることで一段と逞しい精神力を手に入れたのである。

②潜在能力を発揮できれば仕事は成功する

 ピグマリオン効果という心理学の法則がある。強く意識すればその願いが実現するという効果である。自分自身で「私は成功できる」と唱え続けることで潜在能力を発揮し、仕事を成功させることができるようになるだろう。

  マイケル・チャンは錦織圭に「お前は世界のトップになれる」と繰り返しメッセージを送り続けた。そのことは錦織の大躍進につながっている。

③仕事を成功させるには、当たり前になっていることを疑え

 成功するために自分のなかで当たり前のこと、常識になっていることを一度疑ってみる必要がある。仕事においても自分が当たり前、常識だと思っていることを疑ってみることで成功につながることがあるだろう。

  錦織圭は絶対の自信を持っていた技術面について、マイケル・チャンに指摘されてすべて見直すことになった。実際やってみて、直すべきところがないと思っていた技術面が大幅に改善されたことに驚いたという。

④強い意志をもって仕事を成功させろ

  どんな相手に対しても勝つという強い意志を持つ。これが勝者になるために重要な意識となる。仕事を成功させるにも、絶対に成功させるという意志をもつことが重要なのだ。
  
  錦織圭は尊敬する選手、フェデラーとの決戦前のインタビューで「彼と対戦なんてワクワクする。昔から憧れの選手です」と言ったことがあった。この発言について、マイケル・チャンは「始めから相手に打ち勝つという強い意識がなければ勝つのは到底不可能なのだから、そのような発言をしているようではだめだ」と厳しく言った。 

⑤仕事を成功させたければ、目の前の物事に集中しろ

 仕事において全てを重要なことだと考え、まずは目の前の物事に集中することが成功へと向かうための第一歩となる。
  
  マイケル・チャンは「スコアじゃない。全てのポイントに意味がある」と錦織圭に伝えた。気を抜いてもいいポイントは存在せず、全てが重要ということである。

⑥入念な準備が仕事を成功させる

  入念な準備は仕事を成功させるうえで重要である。
  
 マイケル・チャンとのトレーニング開始時に、錦織圭はストレッチの時間を充分に確保するため、練習場に1時間前に現れた。するとマイケル・チャンは錦織圭に「 なんで1時間前に来るのだ。2時間前に来てストレッチの時間を倍にしろ」と叱責した。体格のためにケガに苦しみやすい錦織圭は、より入念にストレッチをすべきだとマイケル・チャンは考えたのだ。

⑦仕事を成功させるには、弱点から強みを作れ

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 仕事において自分に弱点があれば、それを克服するよう思索を巡らすことで、成功につなげることができるだろう。
  
 マイケル・チャンは現役時代、あらゆるタイプの選手に対応するため、得意なストローク以外にネットプレーの研究も重ねた。マイケル・チャンがプレーについて深く考えるようになったのは、身体能力が高くなかったからだ。恵まれない環境や能力不足から、創造性を養うことが重要だと錦織圭に伝えたとのことである。

⑧仕事を成功させたければ、チャンスに対する執念を持て

 仕事を成功させるチャンスに対して、執念をもつことが重要である。
  
  マイケル・チャンの心に最も強く残っている試合は、11歳の時、1セット、2セットともに途中までリードしていたにもかかわらずいずれもセットを奪われ、負けてしまった試合だという。

  マイケル・チャンの勝負に対する意識はこのときを境に大きく変わった。たとえ勝っている時でも慢心して努力を怠ってはならない。そして逆に考えれば、どんなにピンチのときでもあきらめずにチャレンジをし続けることで必ずチャンスは訪れる。その精神を錦織圭に伝授したという。

⑨仕事を成功させたければ、夢を壮大に描け

 仕事を成功させるためには、仕事の成功の夢を壮大に描くことが必要である。
  
  錦織圭は小学6年生のとき、テニスで世界一になるという作文を書いている。子どものころから未来の自分の姿を頭に描き続けていたのだ。人間のパフォーマンスは抱くイメージによって限定されてしまう。脳が、抱いた夢より大きな成果を実現する機能を備えていないのだ。

⑩仕事を成功させるには、メンターをもて

  仕事や人間性において尊敬でき、追いつきたいという気持ちにさせてくれる人物のことをメンターという。仕事においてもメンターを常に意識し、その人間を乗り越えるために努力を積み重ねることで成功につなげることができるだろう。

  錦織圭にはフェデラーというメンターがいた。錦織圭の脳裏にはフェデラーというチャンピオンのイメージが焼き付いている。 彼に追いつき、追い越したいという強い思いが錦織圭の素晴らしいパフォーマンスを支えてきた。

⑪仕事を成功させるには、自分の武器を持て

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 仕事において一番の武器をただひたすらに磨けば、その武器が自分の存在を世に知らしめ、成功に導いてくれるだろう。自分のブランドを確立することは自分の存在価値を高めることに繋がる。

テニスをよく知らない人でも「エアケイ」という名前を耳にしたことはあるだろう。そのニックネームのもとになっているのが、錦織圭の強力な武器である、空中に浮きあがった状態での強烈なフォアハンドストロークだ。そのダイナミックで華麗なプレーは観客に強烈な記憶を残し、錦織圭の代名詞となっている。

⑫仕事を成功させたければ、負けを負けで終わらせるな

  仕事において失敗を失敗で終わらせず、自分を進化させる成功への起爆剤とすることが重要である。
  
  錦織圭はとびきりの負けず嫌いで、幼い頃は負けが見えてくると試合中でも泣き出すことがあったという。負けを負けで終わらせず飛躍のヒントを学ぶことで、 次のリベンジを仕掛けるための具体的な準備ができる。

⑬楽しめば仕事は成功する

 錦織圭はテニスを楽しむことを重要視している。趣味で楽しむという意味ではなく、勝利に貪欲に挑みながらも心と体を柔軟にし、ベストを尽くすということである。運命を左右するかのような場でも楽しみ、リラックスする心を持てば、自然に脳も 明晰になり大きな成果をあげることができるのだ。
 
 仕事においても錦織圭のような楽しみ方で臨むことが成功につながっていくだろう。

⑭仕事を成功させたければ、信念を強くもって才能を磨け

 錦織圭には類稀なる才能があったから世界で成功したのだと思っている人は多いが、それは半分間違いである。 錦織圭は才能に満ち溢れているだけでなく、いち早くテニスを天職として人生のすべての時間を注ぐ覚悟を持ち、鍛錬を積んだからこそ成功したのだ。 
 
 いくら才能に溢れていても、信念が弱ければ、プロフェッショナルの世界からはじき出されてしまう。仕事でも同じである。仕事に懸ける信念の強さが成功につながるだろう。


  以上、錦織圭がマイケル・チャンに学び実践してきた成功への哲学を、仕事を成功させるための哲学として彼らのエピソードとともに紹介した。錦織圭が世界で成功するに至ったのは、マイケル・チャンに成功への哲学を学べたからではない。錦織圭が世界で成功をしたのは、マイケル・チャンに学んだ成功への哲学を真摯に受け止め実践したからだ。

 今からでも遅くない。成功への哲学を今から実践し、仕事を成功させるための一歩としてほしい。

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