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全ての成功は「言葉の力」から生まれた。「理想の人間関係」を作る3つの法則『人の心を動かす伝え方』

Naoya Shishido

2016/03/28(最終更新日:2016/03/28)


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全ての成功は「言葉の力」から生まれた。「理想の人間関係」を作る3つの法則『人の心を動かす伝え方』 1番目の画像
出典:www.cbc.ca
 幼い頃、あれこれ自分の思うがままに行動したりと、周囲の人などおかまいなしに主張していたことをわがままで悪いことだと叱られた経験は多くの人が持っているだろう。私達は周囲への注意力を身につけること、つまり、気遣いをしていくことこそが大人への第一歩だと言い聞かされて、今現在、日々大人として社会で気遣いをしている。

 しかし、その大人になっていく過程の最中で私達は大事な力を失ってしまってはいないだろうか。その大事な力とは、本音つまり自分の本当の「想い」を言葉にする力である。本当の想いを込めた言葉を相手に出すことを自然と恐れる習慣が身についてしまってはいないか。本当の想いを言い出せない内に時間は過ぎていき、人生をより豊かにするチャンスが巡ってきたのに、力を発揮できずに過ぎ去っていく。これではもったいない。

 そこで今回、一般社団法人志教育プロジェクト理事長で心理学者でもある出口 光氏の『人の心を動かす伝え方 ~響く言葉には魂がある~』から、大人になった私達が失ってしまった本当の想いを言葉にする力を取り戻す「3つの法則」を紹介していく。

「言葉の力」の法則①:もう一人の自分という第三者をつくる

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出典:www.shemazing.net
 誰しも、喧嘩をしてしまった経験はあるだろう。ついつい、相手より優位に立とうと持ち前の論理力をフル活用した言葉を発してしまって、喧嘩が激化してしまったなんてことはないだろうか。また、負けるものかと全力で相手と対峙した結果、時間が経つにつれて、なんであんなことをしてしまったのだろうかと後悔した経験はないだろうか。

 しかし、この怒りの感情を抑え込むのに精神力を浪費し、ストレスでおかしくなってしまうかもしれない。このストレスの元となる怒りなどのマイナスの感情や理性は一時的なものであることが多く、言葉にせず、心にため込むだけ無駄である。では、どうしたらいいのだろうか。

 マイナスの感情や理性を言葉にして伝えてもいい相手がいれば、言葉に発しても誰にも迷惑をかけない。つまり、もう一人の自分にマイナスの感情や理性を込めた言葉をぶつけてしまえばいいのだ。実際に何度かその言葉を口にするだけで、もう一人の自分が感情に振り回されている自分を受け止めてくれる。そして、受け止めてもらった後、自然とマイナスの感情や理性は消えている。このように、もう一人の自分を登場させる力を身につけるだけで、マイナスの感情や理性は消えていくだろう。

「言葉の力」の法則②:本当の想いを言葉にする力「四魂の窓」

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出典:www.telegraph.co.uk
 四魂の窓とは、人間の内面を魂の傾向から知る力である。この力を手にすれば、相手がどんな人間であるか分類することができる。四魂「勇」「親」「愛」「智」の4つの魂という意味であり、誰しもがこの4つ全ての魂を持っており、この4つの内どれかに偏っているのだ。それぞれの魂の特徴は以下のようになっている。

「勇」が「大義のために礎になりたい」
「親」が「世界平和のために役割を果たしたい」
「愛」が「生きとし生けるものに無償愛を与えたい」
「智」が「真理を探究してその叡智を伝えたい」

 また、この力を用いて自分の本当の想いを知ることもできる。四魂の窓は、上のような特徴の他にも、「心の特徴」「志動詞の例」「好きな人の傾向」「聞き耳をつくる魔法の言葉」「聞き方の傾向」といった特徴をとらえることができる。志動詞とは、魂からの本当の想いを自覚し、人生でやると決めたことである志を端的に言葉に表す動詞のことである。この自分の志動詞が何であるか理解するだけで、自分の本当の想いを知る力を得ることができるのだ。

「言葉の力」の法則③:魔法の言葉で相手に聞き耳を持たせる

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 これまで、もう一人の自分に心の整理を済まさせ、本当の想いを自覚する四魂の窓という力を身につけてきたが、相手が聞き耳を持ってくれないのでは、言葉を相手に伝えることは不可能である。では、どうしたら言葉を伝えることができるのだろうか。

 四魂の魂という力で、相手がどんな人間であるか理解できたら、その相手の魂に合った言葉をかけるのである。例えば、「勇」の魂に偏った人が上司であるならば、目標を達成するためといった目的を前もって伝えることで、自分の言葉を受け入れる態勢にしてくれるだろう。

 このように、相手の本当の想いを理解した上で、自分の本当の想いを伝えることが大切であり、魔法の言葉はそれを実現させるのに必要不可欠な力なのだ。


 職場でのコミュニケーションにおいて、相手とそりが合わないから一緒にやっていけないと思い込んでしまっては仕事の効率も悪くなってしまうでしょう。相手に何かを伝える際、自分だけが整理のついた状態であっても、相手だけを整理のついた状態にさせてもダメなのである。コミュニケーション能力に長けている人は、無意識にこの力を身につけているのだ。本書を読むことで、相手の閉ざされた心の扉の前に座り込むのではなく、その扉の鍵を探す力を身につけて欲しい。

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