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書道家・武田双雲の“スーパーポジティブ”になる3つの基本と11の法則『ポジティブの教科書』

Mikako Sekine

2015/11/30(最終更新日:2015/11/30)


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書道家・武田双雲の“スーパーポジティブ”になる3つの基本と11の法則『ポジティブの教科書』 1番目の画像
出典:youtu.be
 「自分はポジティブだ!」と主張する人は少ない。他人の悩み事にはポジティブな意見を言って相手を元気づけてあげたりできるものだが、自分の悩み事にはどうしてもネガティブになってしまう人もいるだろう。

 本書『ポジティブの教科書―自分も周りの人も幸運体質になる3つの基本と11の法則』は、世代を超えて日本で最も知られた書道家である武田双雲氏が著した本だ。彼は、3歳より書道家である母・武田双葉に師事し、書の道を歩んでいた。東京理科大学理工学部卒業後、NTTに入社。約3年間の勤務を経て書道家として独立した人物である。

 今回は、ネガティブなことをポジティブに対処し、他人(相手)と自分を幸せにする方法を本書からかいつまんで紹介したい。

ポジティブに相手を変える“魔法の言葉”

 他人を変えることは難しい。著者もそう主張する人の一人だ。いくら口酸っぱく他人に「お願いだから、あなたのここを変えてほしい(直してほしい)」と伝えても、全く変わらないのが世の常である。そこで「いくら言っても伝わらない」と諦めてしまっては、非常にもったいない。相手に変わってもらうには、まず自分が変わることで相手に影響を与えることができると著者は主張する。

 いくら相手に注意を促しても伝わらない際には、伝える時の主語を置き換える方法を試してみよう。「僕はあなたが〜すると悲しい」など、自分を主語にするのだ。相手を主語にすると、相手を否定しているように聞こえがちだ。しかし、自分を主語にすると相手への否定の言葉が文章から消えるため、相手との衝突をなるだけ避けられる。「あなたが〜すると悲しい」なんて言われてしまったら、当然相手も申し訳なく感じるだろう。

 このように、相手に受け入れてもらいやすい言葉を選んで良い人間関係を築きあげていってほしい。

“上機嫌”は最高の健康法

 イライラすると相手にあたってしまう。心配事があると夜眠れなくなってしまう人もいる。ネガティブな気持ちがあると、周りの人や自分に悪い影響をもたらすのは間違いない。逆に、心にゆとりがあると、周りの人や自分にも良い影響を与える。笑いに敏感になり、周りにもハッピーが感染する。

 そこで、気をつけたい事がひとつある。「不機嫌は悪いことである」と決めつけてしまうことだ。なぜなら上機嫌の高める方法で著者がオススメしている方法が、「他人の不機嫌に振り回されない」という方法であるからだ。他人の不機嫌を「少し元気がないな」くらいに流す程度がちょうど良いのである。

 他人の不機嫌を許し、自分の不機嫌も許す。こんな小さな方法で、上機嫌な自分(周囲)は作られていくのである。

捉え方をポジティブに変える=人生をポジティブに変える

 何が起こっても、ネガティブに感じてしまう人がいる。「自分は〜だから」と言っていつも自分を否定し、周囲の人にまで暗い気持ちを感染させてしまう。しかし、これではいけない。自分で自分を傷つけてしまっている。そしてどんどん自分に自信がなくなるという負のスパイラルが生まれること請け合いだ。

 例えば、自分が上司に怒られてしまったとする。このときに、「怒られてしまったから自分は無能なんだ」と捉えてしまう方法もあれば、「怒るのには時間とエネルギーがいる。自分の成長を見込んで、時間とエネルギーを使ってくれた上司に感謝して直さなければ」とポジティブに捉える方法もあるだろう。この2つの違いは大きい。後者のように考えることで、自分は傷つかず、相手(上司)にも感謝の気持ちが生まれる。

 たくさん傷つくことで、相手の痛みもわかるようになるが、無駄に傷つくのは自分自身の心にも良くない。何事にも傷つかない習慣をつければ、少しでも幸せな人生が送れるだろう。


 人間は生きて行く上で、距離感はどうであれ、絶対に他者と関わらないと生きていけない。人生とは、人と関わって生きていくことなのだ。本書を手にとって、周囲と自分が幸せになる一歩を踏み出してみよう。

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