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仕事を始めたら、まずこの本を読め! 最初の100日で最強の新人になれる『1日60秒トレーニング』

Mikako Sekine

2016/01/05(最終更新日:2016/01/05)


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仕事を始めたら、まずこの本を読め! 最初の100日で最強の新人になれる『1日60秒トレーニング』 1番目の画像
出典:pixabay.com
 新卒で入社し、すぐに自分の望んだ仕事を任せてもらえる人は少ない。大企業に就職したなら、尚更だ。誰しもがやりたいことがあって会社に入社したにも関わらず、希望した仕事を任せてもらえないのは不満だろう。

 不満を抱えると、そのまま腐って立ち止まってしまう人もいるはずだ。悩むことは悪いことではない。しかし、悩むことによって“立ち止まる”のは意味がない。望んだ仕事をゲットするには、それ相応の粘り強さが必要なのだ。

 本書『「最強の新人」と呼ばれるための1日60秒トレーニング』は、新人に対する100のアドバイスを紹介している。1項目ずつ60秒で学ぶことができ、毎日1項目ずつ読み進めていけば、100日で「最強の新人」になることができる仕掛けになっている。

 本書の著者 田中和彦氏は、一橋大学社会学部卒業後、リクルートに入社した。人事課長、広報室課長、転職情報誌『就職ジャーナル』など、4誌の編集長を歴任の後に、ギャガ・コミュニケーションズで映画プロデューサー、キネマ旬報社/代表取締役務めた。その後、「企業の人材採用・教育研修・組織活性」などをテーマにコンサルティングを展開する株式会社プラネットファイブの代表取締役を務めている。

 今回は、新人の心構えについて本書から3つのアドバイスをピックアップしてお話ししたい。

新人の心構えその1:最初の配属はくじ引きと同じ

 不本意な配属先で、不本意な仕事をしていると、将来の夢が閉ざされたように感じる人もいるかもしれない。『マネジメント』を著したピーター・ドラッカーも、著書『仕事の哲学』の中で、「最初の仕事は、くじ引きである」と主張しているようである。

 本書の著者も多くの新人と同じで、コピーライターになりたくてリクルートに入社したものの、実際に配属されたのは人事部であった。そう、新人の“配属ショック”は誰にでもあるものだ。決して珍しいことではない

 不本意な配属先は、仕事へのストレスにもつながってくるだろう。「いくら悩んでも構わない」と著者は述べる。しかし、一番述べたいことはそういうことではない。著者が一番伝えたいことは、「スピードだけは落とすな、目の前の仕事に一生懸命になれ」ということである。ゴールさえ見えていれば、どこからスタートしても良いだろう、というような広い心を持って仕事に臨んで欲しい。

新人の心構えその2:自分の時給はいくら?

 あなたは、自分のもらう賃金から計算して、自分の時給がいくらになるのかを考えたことがあるだろうか? 著者曰く、もし1日8時間労働で年収300万なのであれば、時給は1500円になるのだそうだ。また、福利厚生などを加味すると、時給はもっと高いものになる。

 この時給1500円という額は、アルバイトの時給をはるかに超える額だと言って良い。アルバイトであれば、せいぜい時給1000円が限度である。

 もしあなたが社内で同期と1時間おしゃべりをして時間を無駄にしたのであれば、2人合わせて6000円の損が出る。自分と周りの持つ「1時間」に重みを感じることで、責任感を持って仕事ができるはずだ。

新人の心構えその3:意図がわからなくてもやってみる

 会社に入ったばかりの新人時代は、上司から様々な仕事が自分の意に反して降ってくる。いちいち「なぜこの仕事を自分がしなくてはいけないのだろう?」と考えていては、ラチがあかないのだ。一回悩むと、そこで立ち止まってしまう。仕事では、立ち止まることは許されない。

 もし上司から命じられて疑問が生まれても、とりあえず騙されたと思ってやってみるべきだ。それによって、見えなかったものが見えてくるはずである。人生の先輩であり、会社の先輩が命じているのだから、命じられた仕事には何かしら意味があるはずなのだ。「何でこんなことを……」「めんどくさい」と思わずに、まずは上司を信じてやってみることから始めよう。

 
 今回は、新人の心構えの一部しか紹介することができなかったが、本書は「心構え編」「基本編」「応用編」「成長編」と4つの新人トレーニングが用意されている。毎朝の通勤で読むのもよし、帰りの電車で開くのもよし、トイレで読むのもよし。1日60秒で“新人のサラリーマン”を極めてみてはいかがだろうか。

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