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日々の仕事で弱音を吐くのはもう終わり。:『つらい仕事が楽しくなる心のスイッチ』

Mikako Sekine

2015/11/24(最終更新日:2015/11/24)


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by Cea.
 仕事をしていれば、「仕事がつらい」と誰もが感じることだろう。365日仕事が楽しいと感じるのは、それはそれで結構なことであるが、そんな人は少ないに違いない。いくら仕事がつらいと思っていても、人間は生きるために働かなくてはならない。

 本書『つらい仕事が楽しくなる心のスイッチ』は、日々のビジネスライフを少しでも輝かせ、充実させたいという人にぴったりの一冊である。仕事に行き詰まった際に、どのように対処していけば良いか、各章ごとに紹介されている。

 今回は、ビジネスの基本“コミュニケーション”が上手くはかれず、行き詰まってしまって仕事がつらいと感じる際に、どのように対処するかについてお話ししたい。「仕事を楽しく、毎日をかっこ良く。」をコンセプトにしているU-NOTEとしては、皆さんの毎日の仕事が楽しくなって欲しいという気持ちでいっぱいだ。

気持ちをつなげるコミュニケーション

 企業が新人を採用する際に、最も重視するスキルは何かご存知だろうか? それは、コミュニケーション能力である。「コミュ障」という単語が世間を賑わせているが、「コミュ障」であってはビジネスはできないのだ。コミュ障であるからといって、コミュニケーションを怠ると、仕事もますますつらいものになってしまうだろう。

 ミーティングをしていたとしよう。目の前の相手が、自分とは反対の意見を述べている。しかし、真っ向から反論すると相手の機嫌を損ねてしまい、自分の意見を尊重してもらえないかもしれない。そんなときに、あらかじめ相手と自分の「気持ちをつなげて」おくと、多少相手に無理を言っても受け入れてもらえる可能性が広がるのだ。
 それでは、「気持ちをつなげる」コミュニケーションをはかるにはどうしたらいいのだろうか? 本書では5つのポイントが紹介されているが、今回はそのうちの2つを紹介したい。

相手の言葉を反復する

 話し手が「〜するんです」と主張したら、「〜するんですね」と話し手の言葉を部分的に繰り返すことで、「ちゃんと聞いてくれている」という印象を話し手に与えることができる。自分自身も、相手の話を反復することで、相手の話への理解を深めることができる。

うなずきを多用する

 目の前の人が頻繁にうなずいてくれると、話し手も単純に嬉しい。自分の話を聞いてくれる人は印象がいい。おしゃべりよりも聞き上手が好かれるのは、こういった理由がある。話し手が気持ち良くなるように、頻繁にうなずいて「聞いていますよ」と合図を送ろう

説得させるコミュニケーション術

 長々と説明したにも関わらず、「で、結局言いたいことは?」と上司に言われてしまう人がいる。思うように上司や同僚、もしくは部下に自分の言いたいことが伝わらないと誰しもつらいだろう。そんなときは、説得的コミュニケーションを用いてみよう。

 説得的コミュニケーションとは、結論を先に明示し、その理由にデータや事例を用いて直感的に相手に理解させ、「なるほど」と聞き手に言わせる手法のことだ。単純明快な話の流れを作ることで、誰にでもわかりやすく、聞き手は話を肯定せざるを得なくなる。

 もし言いたいことがいろいろあって、長々話したくなってもここはぐっとこらえてみよう。単純明快で簡潔に相手に伝えることを意識すれば、相手もきっと話に納得してくれるはずだ。

印象をマネジメントする

 見た目というものは、非常に大事である。なぜなら、その人の第一印象を決める要素になるからだ。見た目(服装や髪型)が整っていれば、その人自身も規律を重んじるような、きちんとした人なのだろうという印象を誰しもが受けるであろう。

 印象というものは、相手が決める。相手が決めるため、操作ができないと思われがちである。確かに操作はできない。操作はできないが、整えることはできるのだ。これを印象マネジメントという。

 顔は、整形しないと変えられない。しかし、服装や髪型、しゃべり方、姿勢はいくらでも直すことができる。自分のクセを知り、第一印象で損をしないことがコミュニケーション円滑の鍵であるようだ。


 本書『つらい仕事が楽しくなる心のスイッチ』は、各章ごとに「人はなぜやる気になるのか」「ポジティブな人、ネガティブな人の違い」「強みの活かし方」など、様々な側面から仕事のつらさを軽減するアプローチをしている。自分の今ある仕事の悩みに合わせて、心のどのスイッチを押すか自分自身で決めてほしい。


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