1. 年休140日! 断固残業ナシ! 未来工業の山田昭男氏から学ぶ経営哲学:『稼ぎたければ、働くな。』

年休140日! 断固残業ナシ! 未来工業の山田昭男氏から学ぶ経営哲学:『稼ぎたければ、働くな。』

出典:www.sjve.org
 一生懸命働いているのにも関わらず、会社の業績は思うように上がらず、「もう働きたくない!!」と嘆いている人は数多くいるだろう。こんなにも一生懸命働いているのに、どうして業績が上がらないのか不思議に感じている人もいるはずだ。

 突然だが、未来工業という会社をご存知だろうか。未来工業は、ブラック企業がはびこる日本において「No.1のホワイト企業」としばしば紹介される企業だ。

 未来工業は年間の休みが140日で、残業は一切禁止という驚くべき社内制度をもっている。そんなに休んだら利益が出ないじゃないかという声も聞こえそうだが、年間の売り上げは200億、創業以来40年以上赤字ゼロという実績を持つ。

 なぜ未来工業は、普通の企業とは正反対の施策を設けて利益を上げているのだろうか? その秘密は、本書『稼ぎたければ、働くな。』の著者であり、未来工業の創業者である山田昭男氏の仕事に対する考え方にあった。

 今回は、山田昭男氏が主張する「働かない人ほど、よく考える」ことについてお話ししたい。

働かずして稼ぐには、“差別化”を図る

 山田昭男氏はタイトル通り、「稼ぎたければ、働くな」と本書で一貫して主張しているわけだが、「働くこと自体を投げ出せ」とまでは言っていない。「がむしゃらに働く」という日本の常識を捨てることが、まず必要であることを述べている。なぜなら、儲かっている会社はもちろんのこと、儲かっていない会社の社員も一生懸命、がむしゃらに働いているからである。儲かっていない会社の真似をいくらしても、儲からないに決まっている。

 「だったらその真逆のことをしてみよう」と山田昭男氏は考えた。常に考えて常識を疑うことが、「働かずして稼ぐ」道への第一歩なのだ。このように常識と真逆の発想をすることを、差別化という。「働かずして稼ぐ」という言葉には、「常識を捨てる」という意味が隠されていたのである。

 「常識を捨てる」ということは、常に新しいことを考え続けなければならないということと同義である。山田昭男氏曰く、すぐれたアイデアに知識や才能はいらない必要なのは「なぜ?」と問う感覚なのだそうだ。当たり前のことを、当たり前と思わないことで他と差別化を図り、考え続けることで、常識を打ち破る斬新なアイデアや生き方が生まれてくるのだ。

働かずして稼ぐには、“ホウレンソウ”を禁止する

 普通の企業は、仕事が円滑に捗るように“ホウレンソウ”を徹底している。しかし、日本No.1ホワイト企業「未来工業」では、“ホウレンソウ”は禁止されている。なぜなら、「何でも上に連絡して報告さえしておけば、責任を負わずに済む」と考えている社員が増えてしまうことを恐れるためだ。何でも上の判断に任せると、自分の頭で考える機会が減ってしまう。それでは未来工業の新しい価値を試行錯誤する時間がなくなってしまう。

 「ホウレンソウを求めずに部下に指示を出せるのか?」と疑問を抱く方もいるだろう。もちろん指示は出せない。指示は出せないが、自分の頭で考える習慣がついた一人ひとりが、自立した社員として機能するため、ホウレンソウをしないということは、上司も部下もラクなのである。

働かずして稼ぐには、“リスク回避”をしない

 「リスク回避」という言葉があるが、リスクなどやってみなければわからないと山田昭男氏は述べる。失敗をするということは、果敢に挑戦した証拠であり、大いに褒めるべき事柄である。失敗は、何もしないよりも価値があることなのだ。

 やったことは必ず経験になる。結果を恐れてはいけない。ましてや、失敗に対して責任をとって辞職するなんてもってのほかである。経験を積んでいくと「成長」するからだ。失敗をしたからといって、その人に対する評価を減点すべきではないのである。


 普通の会社と真逆の発想をして稼ぐ未来工業。山田昭男氏が一貫して本書で伝えているのは、「考え続ける」ということである。考え続け、挑戦をすることで、人は成長していく。必要なのはアタマやる気だ。ぜひ本書を手にとって、常識にとらわれない自由な考え方を身につけてほしい。

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