1. 幸せな人生は感動にあり。感動プロデューサーが説く、退屈な毎日を一変させる『ドラマ思考のススメ』

幸せな人生は感動にあり。感動プロデューサーが説く、退屈な毎日を一変させる『ドラマ思考のススメ』

by skippyjon
 ドラマの登場人物全てがヒーローみたいな優しい善人だったら、あなたはどう感じるだろうか。また、ライバルのいない恋愛ドラマを見たいと思うだろうか。

 大半の人間が、「そんなドラマはつまらないから見たくない」と答えるだろう。ドラマは悪役、ライバルなど、個性を持った登場人物がいるからこそ、劇的に面白みを増すのである。それと同様に、人生も嫌いな人間や乗り越えられないような困難が待ち受けているところに面白さがある。

 今回は、講演家・作家として活動した経験から日本初の感動プロデューサーを務める平野秀典氏の『人とチームの魅力を引き出す ドラマ思考のススメ』の中から、あなたの人生を幸せに彩ってくれるドラマ的な生き方を伝授したい。

幸せになる「ドラマ思考の人生」とは?

 『人とチームの魅力を引き出す  ドラマ思考のススメ』に登場する、あなたを幸せにしてくれる「ドラマ思考の人生」とは具体的に何だろうか。ここでは2つの要素を紹介する。

ドラマ思考の生き方:①感動する

 1つ目は、感動すること。日常生活や仕事場などで、多くの感動を経験し、さらに第三者に感動を与えられるようになると、人生が豊かになり幸せなものになるらしい。また感動することは、人間の隠れた能力を引き出してくれる。人間が持つ遺伝子のほとんどが本来は機能しておらず、「笑う」や「泣く」という感動要素が加わると、脳内物質が分泌され、個人のパフォーマンス向上が見込める。さらには、認知症の防止にも繋がるらしい。

ドラマ思考の生き方:②主人公の自分を最大限に引き出す

 2つ目は、主人公の自分を最大限に引き出すこと。冒頭で述べたように、あなたが人生で出会う人は嫌な人間も含め、みな共演者である。そして、あなたは紛れもなくあなたの人生における主人公。あなたを引き出してくれるための共演者の期待に応えるのではなく、自分という本領を発揮することに重点を置くべきだ。

人生の主人公は自分。自分を上手く輝かせる方法

 筆者は、ドラマ思考の生き方をするために「セルフ・キャスティング」を日常的に行うべき、とアドバイスしている。この「セルフ・キャスティング」とは、ドラマに出演する俳優・女優が行っている「役作り」に該当する。その場所、その人にあった適材の役を演じることが、あなたの人生を幸せなものにしてくれるようだ。

 しかしながら、このセルフ・キャスティングを日常から意図的に行っている人間は少なく、他人の意見や社会的常識、親の育て方などの外部的要因で形作られている人の方が多い。そういった人は、以下の2つの方法で「セルフ・キャスティング」のトレーニングを行って欲しい。

「標準装備」を思い出すこと

 「標準装備」とは、子供の頃に有していた「好奇心・無邪気さ・クリエイティブな発想」などを意味している。こうした「標準装備」は大人になるにつれ、外部からの圧力によって薄らいでいくものだが、取り戻すように努めるべきだ。例えば、歩き方に注意したり、笑顔で明るい挨拶を志したり、といった小さな日常的習慣を変えてあげるのが効果的。

つながらない時間をつくること

 最近は、スマートフォンを肩身離さず持ち歩き、誰と何をしているときでもスマートフォンばかり操作している人をよく見かける。しかしセルフ・キャスティングをする上で、スマートフォンは自分自身を省みる時間を減らす道具になっている。こういった道具からの外部情報を遮断し、自分の世界に入り込むことがセルフ・キャスティングに繋がっていくのだ。

仕事に活かすドラマ思考術

 このドラマ思考術は、仕事の場にも応用できる。本書では、いくつかの例が紹介されているが、ここでは2つ取り上げようと思う。

「感動」という付加価値

 「顧客満足度」という言葉があるが、これは顧客が商品に対して持っている期待とイコールという意味である。だから「満足した」というのは、この商品やサービスに自分が払ったお金を見合う価値というものであり、そこから「次もまた利用したい」という付加価値はついていない。大事なのは、自分が予想していた満足度を超した「感動」にある。お洒落で清潔な飲食店、笑顔の接客、美味しい料理であれば、単なる満足になってしまうが、お客が寒そうにしていたら膝掛けを貸す、何か困っていそうなら自分から訪ねるといったホスピタリティーや気遣いなどが、お客に「感動」を覚えさせるのだろう。

2人称を使う

 文章を書くときや人と話すとき、人は「人称」を選択し用いているはずだ。相手に何か特定の気持ちを伝えたいセールスやプレゼンテーションの場において、「2人称」を使うことが良いとされる。2人称を使うことで、相手は「この人は自分を大切な人として見ている」と受け取られやすくなる。


 著者の平野 秀典氏は、一流企業のビジネスマンの傍ら、「演劇」の舞台俳優としても10年間活動していたとあって、本書を含め、ドラマ的要素を組み込んだビジネス術を語ることが多い。平野氏が言うように、「人生はドラマ」。プライベートな面においても仕事の面においても、ドラマチックで幸せな人生を過ごしたいものだ。
 

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