1. 日本を代表する12人の経営者の足跡を辿れ! 魅力あるリーダーの秘密とは:『リーダーシップの哲学』

日本を代表する12人の経営者の足跡を辿れ! 魅力あるリーダーの秘密とは:『リーダーシップの哲学』

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 リーダーシップとは、生まれつきの才能であると考えている人が多いだろう。しかし、リーダーシップはだれにでも備わっているものなのだ。ただ、この力を発揮するには、経験や経験から得た「哲学」が必要なのであると本書『リーダーシップの哲学』の著者は語る。

 本書は、12人の日本を代表するリーダー自身の経験が書かれており、企業やプロジェクトを成功に導いたリーダーたちの悩みや解決策が具体的に述べられている。

 今回は、本書に取り上げられているリーダーが、問題に直面した際におこなった解決策の一部を紹介したい。

CASE1:花王 代表取締役 社長執行役員 澤田道隆氏

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 会社の規模が大きければ大きいほど、一人ひとりの面倒を見ることは難しい。一人ひとりに目をかけようとするときりがないし、そもそも時間を割くのが億劫だと感じるリーダーの方が多いに違いない。

 しかし、社員の一人ひとりを見つめることで大成功を収めた人物がいる。花王 代表取締役 社長執行役員の澤田道隆氏だ。彼は、販売不振が続く商品を開発する研究所の職員130人と個人面談をした。なんとかしてみんなのやる気を引き出し、一人ひとりが持つポテンシャルを最大限生かそうとしたのである。

 彼は個人面談の際、研究者たちに対して研究者自身が気付かない長所を認めて褒め称えた。リーダーシップを発揮し、研究所の職員たち一人ひとりに寄り添うことで、研究所内に前向きな雰囲気を生み出すことに成功したのだった。
  こうして生まれたのが、CMでもおなじみの紙おむつナンバーワンのブランドである「メリーズ」だ。今やこのおむつブランドは、日本だけでなく、アジアのお母さんに欠かせないアイテムとなっている。

CASE2:東京海上ホールディングス 取締役社長 永野毅氏

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 企業の人間である限り、ひとりでは仕事ができない。誰かの支えがあってこそ、プロジェクトは成功するのだ。実際に誰かに支えられたという経験がない限り、実感しにくいことではあると思うが、部下なしで上司はうまくプロジェクトを回せない。

 先ほど述べた通り、プロジェクトを上手く回すには、部下の協力が必要だ。部下に何かを頼むときは、上司から部下への信頼が欠かせない。プロジェクトの方針に納得し、情熱を注いでくれる部下は信頼できる。部下の能力を謙虚に認め、部下のやる気に火をつけることができる人物がリーダーシップのある上司なのだ。

 縮小・停止を提案されたプロジェクトを、会社の大ヒット商品に変えた東京海上ホールディングス 取締役社長 永野毅氏は、このようにして「超保険」を生み出した。

「超保険」は、東京海上日動が販売している総合保険商品です。生保・損保を問わず、オールジャンルの補償を組み合わせて、希望の保険をつくることができるというものです。

出典:東京海上日動の「超保険(新総合保険)」を徹底分析 - 保険ソクラテス

CASE3:コスモ・ピーアール 代表取締役社長 佐藤玖美氏

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 「経営に長く携わると、ネガティブなシナリオばかり描くようになる。経験を積めば積むほどリスク回避的になるのはそのためだ」とコスモ・ピーアール 代表取締役社長 佐藤玖美氏は自身の経験を通して語る。

 リスクを回避することは不可能だ。ずっと恐怖を避けていても、必ずいつかどこかでリスクをとることになるだろう。さらにリスクを回避すればするほど、グローバルなスピード経営にはついていけなくなってしまうのだ。保守的であると、時代に取り残されてしまうのであれば、「トップバッターとして動く必要がある」と佐藤氏は主張する。

 誰もがまだしていないことをすることには勇気が必要だが、リーダーシップのある経営者は、周囲に震えを見せず、強いと思っている自分の気持ちさえ無視することで、恐怖と共に生きることができるようになるのである。


 どんなことも、経験がなければ得られないことばかりである。何も経営に限ったことではない、細かい事務の仕事や、営業の仕事だって同じである。経験を積むことで、最善の方法が自然と生まれてくる。ここでは一部の経営者の経験しかお伝えできなかったが、本書『リーダーシップの哲学』を手にとって、是非他の経営者の苦悩や成功の経験も追体験してほしい。

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