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仕事で悩むのはウンザリ! 自分を否定しない悩み方でポジティブになろう:『悩まない技術』

Mikako Sekine

2016/01/06(最終更新日:2016/01/06)


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by Kazuko Oguma
 平々凡々なことだが、「悩み」とはどんなときでも尽きないものである。職場での人間関係の不和やプライベートでの不満など、基本的に人間は満足するということはない生き物。人生において、悩みをなくすことはできないのだ。

 しかし、そういった仕事やプライベートでの悩みを“気持ち良く”受け入れる方法や、悩みを避け方法はある。悩みを気持ち良く受け入れることで、自分の負担を少しでも軽くしたいものだ。本書『悩まない技術―うまく悩むと悩まない』は、必要以上に大きく悩まないために使える54の“公式”を紹介している。

 今回は、本書で紹介されている中でも、仕事やプライベートで役立つ「悩みに対する心構え」についてお伝えしたい。

自分の「存在価値」を否定しない

 人から何かを指摘されたり、怒られたりしてしまうと、自分自身に負い目を感じてしまい、自分の存在価値はないのではないかと勘違いしてしまうことがあるだろう。しかし、悩みが大きかろうが小さかろうが人からどんな責めにあおうが、自分の重要さにはちっとも影響しないと著者は主張する。

 「こんなことで悩むなんて、つまらない人間だ」と思うことも、思われることも間違っているのだ。その人の悩みは、その人の心の中で大きな部分を占めているのには違いないのだから。悩むこと自体がダメ人間である、という考え方をまず捨てることーーそれが、「悩み」に向き合う心構えとして必要なものである。

 もし、仕事で上司や同僚から厳しい指摘を受けたとしても、あなたの重要さは変わることはない。一つの役割がダメでも、全てがダメなわけではないのだから。「あなたはあなた自身の強い味方でいてください」と著者は強く主張している。

「他人」と「過去」は変えられない

 仕事でうまくいかないことを、他人のせいにすることは簡単である。「あの人がああいう風に変わってくれれば」と怒りや失望などの感情に支配され、他の楽しみまで奪われてしまうのは“違う”のだ。なぜなら、他人は自分自身でないのだから、自分の力で変えることができない。その代わり、自分自身に向き合い、いたわることが大切だ。

 それと同じく、過去というものもまた、変えることはできないのがこの世の理。「あの時こうしていれば」という後悔は決してなくなることはない。こればっかりは、どうしようもないのである。大切なのは、これからどうするかだ。

 他人と過去だけは、変えることができない、そう割り切ることが自分自身の悩みをも減らす一助となるだろう。

多面的視野から悩みを見る

 人間は思い込みが激しい生き物である。物事を見たいように見てしまうのだ。例えば、モテたい願望が強い人は少しでも気になる異性から誘われたり、話しかけられたりするだけで、自分に気があると思ってしまう人がいる。相手には全くその気がなく、第三者から見たら、“気がある”そぶりには到底見えないのに……。

 先ほど述べた通り、他人と過去は変えられない。しかし、自分のものの見方は変えることができる。「他の見方はないだろうか」「今はどういう見方をすればいいのだろう」と考えてみるべきだ。見方は決して一つではない

 見方が決して一つではないとわかっていれば、仕事やプライベートで悩みができた時もその悩みを色々な方面から分析することができるはずである。


 どんな状況にいても、人間は悩みが尽きない。人間は考え続ける生き物である。もし、仕事で落ち込んだとしても自分の価値を否定せず、かといって他人のせいにもせず、悩みを色々な方面から分析することで解決に少しずつ近づけることだろう。

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