1. “習慣”で学歴コンプレックスに打ち克つ。『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』

“習慣”で学歴コンプレックスに打ち克つ。『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』

by Hyougushi
 東大、早稲田大、慶應大……。日本の政治家や官僚は、これらの大学の出身者が数多くいる。もし、その他の大学卒で官僚の世界に飛び込んだとしても、官僚内での学閥という壁に阻まれ、困ることもあるそうだ。

 しかし優秀であるはずの彼らでも、日本という国の問題をすべて鮮やかに解決しているかと言われると、必ずしそうとは言えない。それはなぜだろうか?

 本書『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』の著者・勝間和代氏は、学歴が高い「アカデミック・スマート」は、難しい問題を避け、易しい問題ばかり解こうとする傾向があると指摘している。

 一方、この「アカデミック・スマート」と対になる用語がある。「ストリート・スマート」というものである。「ストリート・スマート」とは、学歴や成績はそこまでパッとしないが、知恵があり、実務能力や実行能力に長けている人物のことを指す。本書では、この「ストリート・スマート」に共通する秘密が4章にわたって紹介されている。

 もし学歴コンプレックスがある人でも、ここに紹介されている能力や習慣を意識して身につければ、自分より高い学歴の持ち主のアイツを追いぬかすこともできるかもしれない。一生学歴コンプレックスと添い遂げないためにも、今から克服する術を知りたいものである。

 今回は、今後の日本にとってより重要な位置を占めてくるであろう「ストリート・スマート」が行っている7つの習慣のうち、3つを紹介したい。

ストリート・スマートは頭の中に充実したデータベースがある

 子どもの学力は、主に何で決まるかご存知だろうか? 今まで子どもの学力は遺伝や環境に起因すると分析されてはきたが、勝間氏は、子どもにポジティブな影響を与えている要素は、なんと「家にある本の数」とはっきり述べている。

 人間の脳は、すでに頭に入っている知識からしか上手に現状を理解できない仕組みになっている。つまり、子どもの頃から様々な本に触れ、脳内に知識や情報を蓄積しておくことで、大人になって新しい情報の処理をしなければいけないときに役立つのだ。スムーズに思考するためにも、ヒントとなる素材(情報や知識)は、子どもの頃から培っておく必要があるのである。

 情報や知識の吸収は、今からでも遅くはない。学歴コンプレックスに悩んでいる暇があったら、本を一冊でも多く読むべきなのだ。

ストリート・スマートはアウトプットが得意である

 勝間氏は、人間がものを覚えられないのには2つ理由があると主張している。1つ目は、本当に理解していないからだ。2つ目は、頭の中に入って入るが、その情報の引き出し方がわからない場合である。

 引き出し方がわからないという問題は、実にもったいない限りである。このような状態にならないためには、自分で何らかの方法を使って情報を引き出し、常にその情報をアウトプットすることを意識する必要がある。

 考えをアウトプットする方法は、Twitterなどなんでも良い。誰でもできる方法で自分なりにアウトプットするべきである。

 様々な気づきや記憶を自分の頭に残しているだけでなく、考えをいちいち言葉にする習慣をつけることで、その「様々な気づきや記憶」を抽象化することができる。頭に入れたものは脳が自然に考えているもので、考えがくっついたり離れたりしているときに素晴らしい「ひらめき」が起こるものだ。

ストリート・スマートはリスクテイカーである

 ストリート・スマートは、危機的状況のときでも自分を追い詰めることができる。失敗を恐れない姿勢は、学校では教えてくれない様々なことを教えてくれる。既存の考えを壊す力がある人は、その後に新たな考えを生み出していく力のある人でもある。

 誰もやりたがらないことをするのは、ルール違反に見えてしまうときもある。しかし、それは誰もが思いつかなかったためそう見えるだけであるのだ。恐る必要はないのだ。

 自分が変わった方がいいということをいち早く理解できる人が、世の中で勝ち残っていけるのである。保守的であれば、何も変わることができないのだ。アカデミック・スマートは、往々にして保守的だ。学歴コンプレックスがある人は、まずはアカデミック・スマートの弱い部分を補完できるようになるために尽力しよう。


 学歴コンプレックスだけでなく、コンプレックスというものは、自分にも他者にも良い影響を及ぼすことはない。考えが後ろ向きになり、挑戦やチャンスを自分で遠ざけてしまうのだ。

 今回は1章の「頭がいい人の7つの習慣」の一部しか紹介することができなかったが、4章では頭をよくする方法も紹介されている。学歴コンプレックスで卑屈にならずに、自分が今後どのように生き残っていくかを知るためにも、目を通してみるといいだろう。


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