1. ボーナスから引かれる「控除」って何?ボーナスが少ないと感じたら控除を疑え!

ボーナスから引かれる「控除」って何?ボーナスが少ないと感じたら控除を疑え!

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 ボーナスはいつの時代でも嬉しいものだ。「やっとボーナスが入った!」と意気揚々と銀行に行く人も、少なくないのではないだろうか。

 しかし、実際に振り込まれている金額を確認すると「あれ、なんだか思ったより少ないような……」なんて経験をしたことのある人も多いだろう。

 今回はボーナスの控除、差し引かれる税金、ボーナスの手取り計算方法を解説したい。

ボーナスの額面と手取り額が異なる理由は「控除」

本記事のまとめ

  • 「控除」とは、給与やボーナスから、保険や税金などの金額が差し引かれること
  • ボーナス額面から“約15%”が控除される
  • ボーナスの控除額の計算方法①:健康保険料、厚生年金保険料は賞与の総額から1,000円未満を切り捨てて、その値に保険料率をかける
  • ボーナスの控除額の計算方法②:雇用保険料=賞与総額×0.003
  • 年収は「月々の給与+年2回のボーナス」の合計金額

ボーナスは月々の給料と同じ「給与所得」のため控除される

 ボーナス額が思ったより少ないと感じるのは勘違いではない。

 月々の給料と同様にボーナスにも税金がかかっているため、税金分が差し引かれてしまっているのだ。

 ボーナスのような賞与は月々の給料と同じ扱いで、税務上では「給与所得」に区分される。

 ボーナスの額面にもよるが、税金で7〜8万円差し引かれていることはザラにあることなのだ。

「控除」:所得の額面から保険、税金などを差し引くこと

 このように給与やボーナスから、保険や税金などの金額が差し引かれることを「控除」という。

 自分の口座に振り込まれる手取りの金額は、控除された後の金額ということになる。

 控除の存在を知らないでボーナスを考えると、その金額の差に驚いてしまうかもしれない。

 社会人として、ボーナスにも税金がかかり、控除の対象となることは知っておく必要があるだろう。

【ボーナス、月々の給料に関する基礎知識】「額面」「手取り」の違いとは?

  • 額面:基本給+残業代、交通費、各種手当の合計額。税金や保険料は天引きされていない
  • 手取り:額面から税金(所得税など)や保険料が天引きされた後の金額

ボーナスで控除の対象になるものは?

 ボーナスの額面から、控除によって税金や保険などの金額が差し引かれてしまうことは理解できただろう。

 では、具体的に控除の対象となるのはどのようなものなのだろうか?

【控除の対象】ボーナスから天引きされる控除項目

  • 健康保険料:賞与総額×9.90%(各都道府県で異なる。本記事では東京都の保険料を参考)
  • 雇用保険料:ボーナス額面×0.3%
  • 厚生年金保険料:ボーナス額面×9.150%
  • 介護保険料(※満40歳以上):ボーナス額面×1.57%
  • 所得税:前月の給与、前月の社会保険料、扶養親族の数などの基準によって計算
  • ※ボーナスでは住民税の天引きがない

ボーナス額面から“約15%”が控除される

 それぞれの保険のボーナスに対する割合も決まっており、全体で約15%ほどが税金で控除されてしまう。

 15%という数字だけ見るとそんなに高くないように思えるかもしれないが、仮にボーナスを50万円とした場合、税金で控除される金額は7万5千円にもなる。

 50万円のボ-ナスが、手取りは42万円ちょっとになってしまうということだ。控除された分のお金があれば旅行や高級料理店で食事することもできる。

 実際の金額で見ると、控除された金額がかなり大きいものだと実感できるだろう。

ボーナスの手取り額・控除される金額の計算方法

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 ボーナスの控除について、先程は大まかに15%と述べたが、以下からは少し細かい計算方法を紹介していく。

 ボーナスで控除される金額の大部分を占める社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険)の計算方法を詳しく見ていこう。

ボーナスの控除額の計算方法:健康保険料、厚生年金保険料

 健康保険料と厚生年金保険料の計算方法は、賞与の総額から1,000円未満を切り捨てて、その値に保険料率をかけるといった方法をとっている。

 ボーナスの額面が20万円の場合、厚生年金保険料の計算式は「200×9.15」となるということだ。

健康保険料、厚生年金保険料のボーナス控除額計算(東京都の場合)

  • 健康保険料 労働者負担額=賞与総額(1,000円未満切り捨て)×0.90÷2
  • 厚生年金保険料=賞与総額(1,000円未満切り捨て)×9.15

ボーナスの控除額の計算方法:雇用保険料

 雇用保険料の計算においては賞与の総額からの切り捨てはせずに、そのままの値を用いるため、よりシンプルな計算が可能だ。

ボーナスの控除額を計算するときの注意点:保険料率は都道府県で異なる

 肝心の保険料率だが、これは全国の各都道府県によって異なる。

 東京の場合は健康保険料9.90%、厚生年金が18.300%(労使折半9.150%)。

 雇用保険の保険率については一般の業種の場合、労働者負担額は0.003%となっている。

 東京都の一般企業勤務、独身。ボーナス総額が20万円の場合、社会保険料の控除額は以下のように算出できる。

【社会保険料の控除額例】東京都/一般企業勤務/20代独身/ボーナス総額20万円

  • ①健康保険料 労働者負担額:200×0.90÷2=9,900
  • ②厚生年金保険料:200×9.15=18,300
  • ③雇用保険料:200,000×0.003=600
  • 社会保険料の控除額:①+②+③=28,800

 算出した額から考えると、社会保険料として控除金額の割合は約14.4%(東京都の場合)ということになる。

年収:ボーナス(年間賞与)+月々の給料の合計金額

 最後に、社会人の基礎知識として伝えておきたいことが「年収」という言葉の意味。

 先述したように、所得税法で所得は10種類に分類されるが、ボーナスは税務上で「給与所得」に分類される。

 そのため、給与所得額の総額である年収は「月々の給与+年2回のボーナス」の合計金額となるわけだ。

 本記事ではボーナスの控除に関して紹介してきた。

 「ボーナスが思ったより少ない!」なんて慌てないように、きちんと控除の知識を頭に入れておこう。


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