1. 劣等生が中国長者番付1位の起業家に。今一番熱い男の成功物語『ジャック・マー アリババの経営哲学』

劣等生が中国長者番付1位の起業家に。今一番熱い男の成功物語『ジャック・マー アリババの経営哲学』

出典:ja.wikipedia.org

「世界中のあらゆる商売をやりやすくする。これが私の使命です」

 そう熱く語るのは、Apple、Microsoft、Googleに次ぐ、時価総額世界第4位
(2014年9月の上場直後)のIT企業となったアリババの創始者、ジャック・マー。

 今や2兆円を超える資産額を持ち、中国の長者番付で圧倒的な1位の座に登り詰めたジャック・マーだが、若い頃はエリートとも似つかない劣等生だったらしい。

 今回は、『ジャック・マー アリババの経営哲学』の中から、破天荒な経営者 ジャック・マーの生き様と働く人すべてに通ずるジャック・マーの起業家精神をお話しよう。

若き頃のジャック・マー「劣等生は努力するより仕方ない」

 アリババの創始者であるジャック・マーは、若かりし頃、目も当てられないような劣等生だったという。高校受験に2回失敗し、大学受験でも3回目の受験でようやく合格。受験戦争の激しい中国において、これほどの失敗を続けたジャック・マーは劣等生の烙印を押されたに違いない。

 さらに、ジャック・マーは、卒業後の就職活動でも失敗続きで、従兄弟が付き添う中で受けたホテルのウェイター採用面接では、ジャック・マーが落ちて従兄弟が採用というまさかの一幕も。その理由は、従兄弟がハンサムでジャック・マーが不細工だったということらしいが、蓋をあけてみればハンサムな従兄弟はホテルのクリーニングスタッフになり、不細工なジャック・マーは誰もが知る起業家となった。

 数々の失敗と自分の容姿にコンプレックスを抱いていたジャック・マーだが、次のようにマイナスをプラスの状況に変える唯一の手段を述べている。

「容姿が醜くても関係ない。絶え間なく自分を磨き、学び続けることだ。一般的に容姿が美しいと、それだけで有利なことが多いから努力しないが、われわれのような人間は努力するよりしかたがないんだ」

 容姿や能力など、世の中は不平等なことだらけだ。しかし、自分は生まれからして不利な人間だと思う人間であればあるほど、ジャック・マーのように不断の努力を重ねる必要がある。皆時間は平等なのだから「自分は頭が悪くて何もできない」と嘆かずに、影で人知れず努力をしていってほしい。

ジャック・マーは語る「チャンスを1つ掴めば、半分は成功」

 先ほどジャック・マーの言葉を借りて、努力を重ねる重要性を話したが、もちろん努力だけでは成功は掴めない。重要なのは、努力に加えチャンスを摑み取ることである。ジャック・マーはチャンスを掴み取る重要性について、次のように語っている。

「愚者はチャンスを逃し、賢者はチャンスをつかむ。チャンスが向こうから転がりこんでくることはまずない。チャンスに目ざとい人間だけが、一瞬にして消えてしまうチャンスをつかまえることができる」

 ここで「チャンスとは何か分からない」と首を傾げる人もいるだろう。しかしよく考えれば、ジャック・マーはチャンスを逃さないように警鐘を鳴らしているものの、チャンスか分からないものには飛びつくな、とは言っていない。つまり、何がチャンスかは誰にも分からないことだから、チャンスを逃してしまうくらいなら全てに飛びつけということだろう。ジャック・マーが言うように、周囲の目と失敗に臆することなく、チャンスに飛びつく姿勢を身につけていってほしい。

ジャック・マーが大事にしたこと「起業ではなく夢を叶える」

 冒頭にあったジャック・マーの格言「世界中のあらゆる商売をやりやすくする。これが私の使命です」を覚えているだろうか。

 この言葉から、起業家のジャック・マーは、決して目先の利益欲のためにアリババを作ったわけではないことが分かる。ジャック・マーは、「多くの人により便利なネット環境を提供する。そして中国にある中小企業がより活性化し、自分のように社会に利益をもたらす企業を作る起業家が増えてほしい」という大きな夢を持っていた。この夢を諦めずに持ち続けたからこそ、ジャック・マーが起業家として莫大な富と名声を勝ち得たのである。そしてジャック・マーの夢への挑戦は、今なお続いている。

 よく「成功して金持ちになりたい」「起業して有名になりたい」という、目先の欲を満たすことが目的の起業家を目にする。しかし、そういった起業家は3年と事業を続けることができないだろう。ジャック・マーにしかり、ビル・ゲイツにしかり、有名な起業家は社会を変えることを目的として、起業を手段に据え置いているのだ。

 何もジャック・マーの考え方は、起業家志望にのみ通じるものではない。お金を稼ぐ目的を果たすのが仕事だと考えていたら、仕事で大きな成功や成果が収められるはずがない。自分の仕事が何のためにあり、社会にどんなことを巻き起こしたいのか。このように、社会のために仕事をする人間に大きな成功は待っているのだ。


 努力は時として心が折れるものであり、チャンスは時として失敗を恐れ臆するものである。そして、自分の夢は時として欲によって大きく揺れてしまうもの。しかしそんなときは、ジャック・マーの数々の言葉を思い返してほしい。本記事はそのための備忘録として利用してもらえれば幸いだ。

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