1. 世界のエリートが身につける「知」の実践ノウハウ『オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術』

世界のエリートが身につける「知」の実践ノウハウ『オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術』

by Biker Jun
 世界のエリートを輩出する世界最高学府の一つ、オックスフォード大学。著名な卒業生を挙げると、イギリスのキャメロン首相やサッチャー元首相、『指輪物語』の作者C.S.ルイス、哲学者のベーコン、『リヴァイアサン』を著したホッブズなどがいる。なぜオックスフォード大学は、このように著名な哲学者や政治家を絶えず輩出できるのだろうか?

 世界で活躍するエリートを輩出できるのには、きちんとした理由がある。オックスフォード大学は、自分たちの意見を積極的に発表する欧米スタイルの学習法を身につけさせていたからである。

 ところで、社会人になると「コミュニケーションスキル」が非常に大事であると、耳にタコができるほど聞く。しかし、コミュニケーションスキルといっても、主には人間関係をうまく保つためのスキルと自分が何かを発信するときに必要なスキルがある。

 ここで紹介するのは後者のスキルだ。自分の意見を相手に納得させるかたちで伝える「コミュニケーションスキル」とはどのようなものか、本書『オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術』で解説されている内容をお伝えしていこう。

コミュニケーションスキルを身につける! 「話し方の基本」

 なぜ私たちは、話すことに苦手意識を持ってしまっているのだろうか? 相手の前に立つことで緊張するから? 話す前の準備が面倒だから? 大きな声を出すのが恥ずかしいから? 理由は人それぞれあるだろう。

 それぞれの原因には、きちんと解決法がある。著者が紹介している話し方の基本をいくつかを紹介したい。

人前で緊張してしまう……

 著者は、話す際に「緊張する」「自分の話の全ては相手に伝わらない」という前提を忘れてはいけないと警告している。多くのプレゼンテーションの場合、いきなり人前に立たされるわけではない。「人前に立ったら自分は緊張する」とわかってさえいれば、事前準備を怠ることもないだろう。あとは、呼吸を整えて、スピーチさせてもらえることに感謝しながら相手の聞き取りやすい声で話すことが肝心だ。

準備を怠るな

 「自分が伝えたいことを一貫させる」聴衆が関心のある話題を提供する」「時間内に収めること」、この3つのための準備は怠っていけない。さらに、表現や言葉、話の順序も忘れずに意識するとより明確な話の内容になり、相手に伝わりやすい。

非言語にも気を配れ

 気にかけるのはなにも、話す言葉だけではない。聴衆や目の前の話し相手を凝視するなど、相手に緊張を与える行動は避けるべきだ。

 また、視線を落とすなど、話し手の自信がなさそうに見えたり、聞いてくれる相手に不信感を与えたりすることもご法度である。「目を細める」などの、話し手の印象が悪くなることにも気をつけよう。

「言葉」がなければ、「考え」もない

 自分の中で一生懸命考えをまとめていたとしても、いざ話を振られた時に意見を言葉にして出さなければ、「何も考えていないのではないか」と誤解されてしまう。「静かにしていること」は、決して「思慮深い」わけではないのだ。

 きちんと考えているという証明をしたいのであれば、「自分の考えを言葉にする」のが良い。本書では、考えを言葉に出すエクササイズを紹介している。

考えを言葉に落とすエクササイズ

①一人になれる場所を探し、秒針のある時計を用意
②まずは一分間テーマを設定してそれに関する単語を次々と声に出す
 例:「学校」がテーマの場合 教育、いじめ、教師、親……
③一分間をだんだん長くしていき、話すのをやめず、絶えず単語を口にしていく

 このような訓練をして、考えを言葉としてアウトプットすることに抵抗をなくしていくのだ。

相手の良さを引き出すコミュニケーションスキルとは?

 「リフレーミング」というものをご存知だろうか? 「リフレーミング」とは、本人が物事を捉えている考え方の枠組み(フレーム)を外して、別の枠組みで見る方法である。他者の心を傷つけないで前向きな気持ちを持たせるよう、マイナス要素をプラス要素に変換することも「リフレーミング」という。

 この「リフレーミング」は、もちろん他者と良い関係を構築する際にも役立つ。例えば、「断れない性格」は「人を大切にする性格」、「気が強い」は「正直で素直」などと言い換えが可能だ。自他の良さを発掘する際に使ってみてほしいコミュニケーションスキルである。


 コミュニケーションスキルと言っても一概に説明できないものではあるが、相手に何かを正しく伝える言葉を選ぶことは、自分のボキャブラリーや今までの経験も必要であるため非常に難しい。一対一であれば、目の前の人物に合わせた話し方をすれば良いのだが、多数に向かって話すと一対一のときとは違う難しさも出てくるだろう。

 本書『オックスフォード流 自分の頭で考え、伝える技術』では、話し方だけではなく、話すに至るまでの過程について3章に渡って解説されている。オックスフォードのエリートの話し方を見習って、相手にも自分にも有益なコミュニケーションスキルを身につけたいものだ。

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