1. 仕事のやりがいは成長に繋がらない。理想の経営者No.1・牧野正幸氏の『働きがいなんて求めるな。』

仕事のやりがいは成長に繋がらない。理想の経営者No.1・牧野正幸氏の『働きがいなんて求めるな。』


 昇進するために毎日遅くまで仕事を頑張っている人、会社に入ったばかりの新入社員、あるいは今転職を考えている人。この記事を読んでいる人は、きっと様々な仕事環境や立場に身を置いているが、「仕事を通して、大きな成長をしたい」という強い信念をお持ちだと思う。

 仕事を単なるお金稼ぎの目的として捉えるのではなく、仕事を通し人間として大きく成長したいと思うのは至極当然のことだろう。

 今回は、2010年に「働きがいのある会社」調査でNo.1に選出されたワークスアプリケーションズの代表取締役CEO・牧野正幸氏の著書『働きがいなんて求めるな』の中から、あなたが成長できる人間になる仕事の美学をご紹介したい。

成功の条件は成長し続けること

 あなたは、今の仕事に満足してしまってはいないだろうか。もし「私は大企業に入っているから大丈夫」と考えているのなら、その考え方を改める必要がある。数年後、今は安定していると思われているような大企業が次々に潰れ、日本は深刻な経済不況に陥ると予測している経営者や経済学者が大勢いるのだ。

 予想が的中した未来が訪れれば、生き残るのは大企業という大船に乗った人間ではなく、仕事で成長しようともがき続けた人間だ。職場の同僚を見渡しても、成長しようとしている人間や未来に焦っている人間が少ないばかりに、あなた自身もどうしても仕事を頑張れないと感じているかもしれない。

 しかし、あなたが知らない遠い世界(発展途上国など)では、「誰よりも成長して将来は金持ちになってやる」とみな目をぎらつかせている。自分の仕事場や身近な世界にだけ目を向けていると視野が狭くなりがちだが、そんなときはハングリー精神を持った成長途中の国に住む若者を想像してみて欲しい。彼らと同じ尺度で物事を考え、努力を重ねていけば、仕事を通して大きな成長が期待できるだろう。

やりがいよりも大事なのは、スランプ

 人間が一番成長するときは、いつなのだろうか。それはスランプに陥っている状況だと牧野氏は語る。あなたにとっての仕事が、次のような理由でやりがいを感じる存在であれば、その環境はあなたに大きな成長はもたらさない。下記は、本の中にあったやりがいのある仕事の条件である。(一部省略)

①覚えなければならないことが多いが、それも段階的に増えていくので、知識欲を満たせる上に日々成長を実感できる。
②解決困難な問題はあまりない。
③成果は日々、もしくは1〜2年で実感できる。報酬に直結せずとも褒めてくれる環境がある。失敗の連続のような状況はほとんどない。

 これらのやりがいは、自己成長を止めてしまう危険性をはらんでいる。もしあなたが仕事で本当の成長を望むのであれば、スランプばかりで毎日頭を抱えているような状況を好み、進んでそういった環境(仕事)に身を投じるべきである。

周囲のせいにするのはやめよう

 しばし「日本は辛いことばかりだ」と嘆いてばかりの人を見かける。確かに、生きていれば困難はつきものであり、つい政府や今の社会を創った大人たちのせいにしたくなる。しかし牧野氏は今起きている数々の困難は、ハッキリと「我々自身のせい」と言い切る。全ては今を生き抜こうとしている私たちのせいなのだ。

 このことは仕事の中でも同様なことが言えるだろう。自分が仕事でミスをした場合に、誰かのせいにしたり、他に立て込んだ仕事があったと環境のせいにすることは容易だ。しかし何かに責任を押し付けたところで、問題は一向に解決しない上、せっかくの成長のチャンスを自ら止めてしまっていることになる。社会に対しても、仕事に対しても、責任は常に自分にあるものだと受け止めることが、成長の第一歩である。

 
 牧野氏自身も「理想の経営者No.1」に選出されており、多くの学生や社会人から支持を集めている。その牧野氏の言葉とあって、どれもズッシリと重みがある。是非とも、「仕事で成長したい!」と強い野心を持っている方には、この本を読んでいただきたい。 
 

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