HOME「自分ばかり怒られる」人が知らない、“人間関係の法則”:『世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方』

「自分ばかり怒られる」人が知らない、“人間関係の法則”:『世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方』

蓮見彩

2015/11/03(最終更新日:2015/11/03)


このエントリーをはてなブックマークに追加

「自分ばかり怒られる」人が知らない、“人間関係の法則”:『世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方』 1番目の画像
by Spirit-Fire
 仕事場で「良い人間関係を保ちたい」、「人から好かれるようなコミュニケーション能力を磨きたい」というのは、誰しも共通の願望だと思う。なんだか「自分ばかり怒られる」と感じている人もいるだろう。

 しかし、円滑なコミュケーションと良い人間関係を築くには、意識的な行動に注目するのでは足りない。なぜなら人間の活動の99%は“潜在意識”であり、主要となる潜在意識を変えた方が願望を叶える近道になるからだ。

 今回は、私たちが持つ潜在能力を変えるための方法が詰まった一冊『世界が一瞬で変わる 潜在意識の使い方』をご紹介する。本記事が、人間関係や自分のコミュニケーション能力に関して悩みを持つ人の手助けになったら幸いだ。

人間の意識の99%は潜在意識である

 良い人間関係と円滑なコミュニケーションは、意識的にできるのだろうか。答えは、ハッキリ「No」である。人間の意識は99%潜在的意識であり、逆に意識的にできる表情やしぐさ、顕在的意識はたった1%に限られている。

 本書では、潜在意識を次の5課程に分類している。目や表情行動からなる、①「考え」と②「感情」、③過去の経験に基づく「イメージ」、④その人が持つモチベーション「エネルギー」、⑤生まれもった性別や人種といった「アイデンティティ」。

 これらの潜在意識は、時として危険な判断基準をつけかねない。もし「人間関係が上手くいってない」、「円滑なコミュニケーションができない」という方がいたら、それは意識的な行動が間違っているというより、無意識で起きている考え方や行動を理解し改めるべきだ。

人間関係とコミュニケーションに変化を。潜在意識を変える3つのステップ

 ここではあなたの人間関係とコミュニケーション能力に変化をもたらすために、具体的にあなたに眠っている潜在意識を変える3つのステップをご紹介したい。

①潜在意識な言葉と行動を知る

 自分が潜在的に使っている言葉や行動を見なすことから始めると良い。皆無意識に使っている口癖やいつも取ってしまう行動様式があるはずだ。面倒かもしれないが、人とのコミュニケーションの中でよく使う言葉を逐一メモして、自分自身の潜在意識に気づこう。

②過去を振り返る

 あなたの持つ潜在意識は、過去の経験から形成されていることが多い。「親が離婚した」、「過去にいじめにあった」などの事件は、今の自分の意識に大きく影響している可能性が高い。今までの自分の人生を文章化し、そのときの出来事と感情をセットにして書いていくと、潜在意識が形成された理由に辿り着く。

③いつもとは違う「選択」をする

 前に述べたように、「あの人は女性だからヒステリックなんだ」、「こういう問題が起きたら、こうコミュニケーションを取っていけば上手くいく」という潜在意識は、物事や人に危険な判断基準をつけかねない。時として潜在意識に逆らい、自分がいつもしていることとは全く正反対の行動をしてみるべきだ。そうすると、「あの人は素敵な人」、「これは新しい手法で、前より良い成果が出そうだ」と新しい発見ができるかもしれない。

 ここで紹介した3つを意識してみると、今までの人間関係や人とのコミュニケーションの取り方に大きな変化が起きるだろう。

人間関係が良くなる、潜在意識を他人にも応用する技術

 自分の中の潜在意識を改めていくと、人間関係が劇的に変化するらしい。他人が見る自分が変わるだけでなく、自分が他人を見る目も変わるのだ。

 例えば、上司や仕事先の顧客から理不尽な説教をされた場合には、「この人は自分の持つ潜在意識からそう判断しているんだろう」と心にゆとりのある解釈ができるようになる。人間関係の不和や自分はできないという思い込みを解消する上で、潜在意識を理解し変えることが、自身のメンタルや考え方にも良い効果をもたらす。また人間関係での衝突も事前防止できると言える。


 冒頭の「人間の活動の99%は“潜在的意識”」という言葉に驚いたかもしれないが、最後まで読み、自分の行動を振り返ってみると「確かに無意識に取っている行動や考え方、固定観念が多い」と気づくはず。潜在なのに変えるとは摩訶不思議な理論だが、非常に面白い考え方なので、素直に試してみる価値がありそうだ。


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード