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上質なジャケットを選ぶには、「生地」からアプローチを。粋な男のジャケット選びは5つの生地から

A.Sekine

2015/10/21(最終更新日:2015/10/21)


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出典:bespokeunit.com
 ジャケットは様々な生地から織り成されている。“より良い”新たな生地開発のため、日々邁進しているメーカーも多数存在するほどだ。ジャケット生地は毎年より進化し、バリエーションに富んでいく。

 秋冬のジャケットなら、春夏よりも格段に生地によるアイテムの差が大きく出る。ジャケット生地の本番シーズンは、寒さ深まる秋冬なのだ。

 生地でジャケットを選ぶ際に、基本となる生地を5つ紹介していこう。

ジャケット生地①:ツイード

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出典:www.city-suits.com
 生まれは英国、スコットランド産の羊毛を手紡ぎによって織りなされていた生地、ツイード。羊毛から成された太い糸を使用して生成するため非常に保温性が高く、また、糸を先染めしているために見られる細やかな色柄が特徴の生地である。

 ツイード生地のジャケットは、簡単な手入れをきちんと行っていれば、親子三代に渡って着用できる耐久性に優れた織物だ。一度購入すれば、長年愛用できるとっておきのジャケットとなる。

 また、この生地には様々なパターンがあるため、ツイードジャケットにはファッション性が高いものが多いのも嬉しいポイント。保温とファッションという、冬のコーディネートにはもってこいの機能を備えたジャケットだ。

ジャケット生地②:ベロア

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出典:garconstyle.blogspot.jp
 別名ベルベットとも呼ばれる、光沢のあるなめらかな質感が特徴のベロア生地。織物でありながら表面が柔らかな短めの毛羽で覆われており、豪奢な印象を与えてくれる。

 ベロア生地のジャケットはドレッシーな雰囲気も持ち合わせているので、オフファッションのみならずパーティーシーンでも活躍が期待できる。

 元来素材にはウールなど保温性の高いものを使用していたが、近年はポリエステル等が混ぜられていることも多いよう。購入の際は素材をきちんと確認して、保温性の有無を確かめて。

ジャケット生地③:ブークレ

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 生地としてはあまり聞きなれない名前のブークレ。ウールなどの素材から生成され、表面に輪状の糸が出るように織られた生地だ。ちなみにブークレとは、フランス語で輪を意味している。

 見た目の暖かな柔らかさと、独特の肌触りを持つブークレ生地のジャケットは、今季大注目。

 上質なジャケットをお探しのあなたに、ぜひおすすめしたいジャケットだ。

ジャケット生地④:ニット

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 カーディガンやセーター、帽子などの小物まで、幅広い用途を持ち合わせているニット生地。ニット生地のアイテムをお持ちの方なら、ニットが持つ独特の柔らかさをすぐにご想像いただけるだろう。

 そう、ニット生地のジャケット最大の特徴は、その柔らかさ。通常のジャケットが持つあの固さが一切ないというのが、このジャケットの美点である。

 伸縮性に優れているため、身体へのフィット感も抜群。自分にぴたりと合うジャケットをお探しなら、ニットジャケットはいかがだろうか。

ジャケット生地⑤:ウール

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 秋冬ジャケット大定番の生地といえば、やはりこのウール。その保温性は言うまでもなく優秀であり、汚れにくく弾力性に富んだ生地のため、耐久度も文句なし。まさにジャケット生地の王道をゆく生地である。

 だが、ウール生地最大の弱点は毛玉のできやすさだ。糸の繊維同士が非常に絡まりやすく、他の生地よりも圧倒的に毛玉ができてしまいやすい。手入れと保管の際は一定の注意が必要な生地だ。

 しかしながら、上記の利点に加えて、弾力性が高いためシワが寄りにくい、また水をはじく性質を持ちながら湿気を良く吸収する為、汗をかいても湿った感じが少ない等やはり非常に優れた生地であることは間違いない。

 ウール生地のジャケットを購入する際は、こまめなケアを心がけよう。


 秋冬ジャケットは、生地でもセンスが問われるところ。自身が着こなしたいスタイルをただ藪から棒に追求する前に、「生地」という視点を持って洋服選びをしてみてほしい。ジャケットのみならずその他のアイテムを選ぶ際でも、生地という視点はあなたのスタイルを洗練する手助けとなるだろう。

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